日本からの輸出に関する制度

鶏卵の輸入規制、輸入手続き

米国の輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2019年10月

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、米国政府は、日本で出荷制限措置がとられた品目について、県単位で輸入停止措置を講じるとともに、その他の品目については、米国の食品安全基準に違反していないことの証明または米国側でのサンプリング検査などを課しています。当インポートアラート(輸入警告)は米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)のウェブサイトで公開されていますが、その内容は頻繁にアップデートされているため注意が必要です。

殻付き卵を管轄する機関はFDA、米国農務省(USDA)の動植物検査局(APHIS)、および米国農務省(USDA)の農業マーケティングサービス(AMS)の3つで、FDAは連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C法)のもと、米国に輸入された卵に関する規制当局となっています。
米国外の製造業者は21 CFR Part 118にある「製造、貯蔵及び輸送の間の殻付き卵のサルモネラエンテリティディス予防措置」という卵に関する規制の要件を順守しなければなりません。サルモネラエンテリティディス予防措置では、めんどりの飼育条件、バイオセキュリティ、有害生物防除、洗浄および殺菌、冷蔵、環境サンプリングおよび、卵のサンプリングについて定められています。
卵が業務用施設に出荷されるもの(家庭での食用ではない)である場合には、21 CFR Part 118の登録要件および冷蔵要件のみに準拠する必要があります。これらの規制では、殻を割って低温殺菌するために米国のUSDAが承認した卵製品工場に行く卵は、産まれて取り上げられた36時間後から同卵製品工場に到達するまで、周囲温度セ氏7.2度(カ氏45度)以下で冷蔵する必要があります。
詳細はFDAが公表している「The Egg Rule at a Glance」を参照してください。

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)

調査時点:2019年10月

卵については輸入時の形態で政府機関の管轄当局・部署が異なり、また個別製品の詳細によって取り扱いが異なるため十分な注意と確認が必要です。

卵製品について
卵製品検査法(EPIA)(合衆国法典第21巻第1031条以下(21U.S.C.1031以下)に基づき、米国農務省(USDA)の食品安全検査局(FSIS)は卵製品を検査する責任を有しています。EPIAとFSISの卵製品検査規則(9 CFR Part 590)の両方に定義されているように、卵製品は成分の有無にかかわらず、液体、冷凍、または乾燥した卵のことを指します。
殻付き卵について
殻付き卵を管轄する機関はFDA、米国農務省(USDA)の動植物検査局(APHIS)、およびUSDAの農業マーケティングサービス(AMS)の3つで、FDAは連邦食品・医薬品・化粧品法(FD&C法)のもと、米国に輸入された卵に関する規制当局となっています。
米国外の製造業者は21 CFR Part 118にある「製造、貯蔵及び輸送の間の殻付き卵のサルモネラエンテリティディス予防措置」という卵に関する規制の要件を順守しなくてはなりません。米国への輸出用に卵を生産する個々の農場は、21 CFR Part 118に基づいてFDAに登録しなくてはなりません。卵を別の施設に輸送して、輸出する前にほかの卵とあわせて梱包または統合する場合、その施設は食品施設としてFDAに登録する必要があります。製造、貯蔵及び輸送の間の殻付き卵のサルモネラエンテリティディス予防措置」の詳細はFDAが公表している「The Egg Rule at a Glance」を参照してください。
最後に、農場または施設のいずれかがFDAに事前通知をする必要があります。事前通知については、関連リンクの米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)から入手できる主な情報に記載の「事前通知」を参照してください。
日本からの輸出に際しては衛生証明書、輸入許可証(VS Permit Form 17-129)、輸出検疫証明書の取得が必要となります。
「卵製品」にも「殻付き卵」にもあてはまらないが卵を含有する製品について
卵を含有する製品で前述のようなUSDAによる「卵製品」の定義にあてはまらない製品は、FDAの管轄となり(USDAの管轄外)、 FDAの食品安全にかかわる規制に従う必要があります。例えばエッグヌードル、カスタード、ケーキミックス、フレンチトースト、卵を使用したサンドイッチなどがこのカテゴリーに含まれます。卵を含有する製品については「菓子の輸入規制、輸入手続き」を参考にしてください。

関連リンク

関係省庁
米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国農務省・動植物検査局(APHIS)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国農務省・食品安全検査局(FSIS)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
米国農務省・農業マーケティングサービス(AMS)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
農林水産省・動物防疫所外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
根拠法等
合衆国法典
米国連邦規則集
その他参考情報
米国農務省・食品安全検査局(FSIS)から入手できる主な情報
米国農務省・動植物検査局(APHIS)から入手できる主な情報
米国農務省・農業マーケティングサービス(AMS)から入手できる主な情報
米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)から入手できる主な情報
米国保健福祉省・食品医薬品局(FDA)から入手できる主な情報
農林水産省から入手できる主な情報
ジェトロから入手できる主な情報

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2019年9月

米国に輸入される殻付き卵については米国食品医療品局(FDA)、米国農務省(US Department of Agriculture:USDA)の動植物検査局(Animal and Plant Health Inspection Service:APHIS)と食品安全検査局(Food Safety and Inspection Service:FSIS)が関連しています。APHISは動植物検疫、FSISはヒトの健康に対する安全性を担当しています。

殻付き卵
米国向けに殻付き卵を輸出するには、次の対米国輸出殻付き卵の条件をすべて満たしたうえで、動物検疫を受ける必要があります。
  1. 少なくとも産卵後36時間経過したときから動物検疫所による検査を受けるまでの間、常時、温度がセ氏7.2度(カ氏45度)以下となるように保管または輸送されたものであること。また、輸出入業者が、米国に本殻付き卵を輸送するに際して、常時、温度がセ氏7.2度(カ氏45度)以下となるように維持されるべきであることを知らしめていること。
  2. 日本国において生産された殻付き卵であること。
  3. 米国官報21 Part118に基づき、米国に殻付き卵を輸出しようとする農場において、サルモネラの管理がなされていること。
  4. 90%以上がグレードB以上の殻付き卵であり、軽度のひび割れが10%未満、重度のひび割れ、汚れおよびロス(※)の合計が5%未満(※ただしロスが3%を超えないこと)であること。
  5. 米国食品安全強化法に基づき米国政府によって関連施設の登録などがなされていること。

日本から米国に殻付き卵を輸出するには、これらの条件を理解し、またウとオを完了したうえで、日本の動物検疫所に対し、家畜伝染病予防法施行規則(昭和26年農林省令第35号)第52条に定める輸出検査申請書に申告書を添えて輸出検疫検査を申請します。

動物検疫所は、提出書類などにより得られた情報により、米国向けに輸出が可能であるものとして上記アおよびイを満たすことが確認できた殻付き卵に対して、家畜伝染病予防法第45条第3項に基づき輸出検疫証明書を交付します。申請者は、殻付き卵の輸出にあたり輸出検疫証明書の原本を当該殻付き卵に添付して輸出します。

日本での手続きの詳細は、農林水産省動物検疫所のウェブサイト「家きんの畜産物の輸出」から米国の「食用生鮮殻付き卵」を確認してください。

その他

調査時点:2019年10月

FDAによる食品施設の査察
米国では2011年1月4日、食品安全強化法(FSMA)が成立し、FDAの権限が多岐にわたって強化されました。FSMAの制定により日本企業への影響は、さまざまな点で生じています(食品関連の規制「7.その他」参照)。特に、同法の第201条に基づき、FDAによる外国の食品関連施設への査察権限が強化され、日本の食品関連施設でもFDAによる査察が実施されるようになりました。そのため、米国で消費される食品の関連施設はFDAからの査察がいつ入っても対応ができるように、米国の規則に沿った対応をすることが必要になっています。
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