ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ ベンガルール

世界第3位のユニコーン企業数を誇る「インドのシリコンバレー」。米国のIT大手企業のオフショア拠点として発展し、現在では、世界有数の企業のグローバル戦略拠点や研究開発拠点が立地する世界のイノベーション拠点に。IT産業のみならず、航空宇宙、バイオ産業も盛ん。

エコシステムの特徴・トレンド

  • 2014年~2019年の5年間でインドで誕生した約9100社のスタートアップのうち、その24%はベンガルールで創業。IT分野のみならず、研究施設を要する医療・ヘルスケア分野のインキュベーションを行う施設もあるなど、インド国内最大のスタートアップ拠点。
  • GE、フィリップス、エアバス、CISCO、ボッシュといったグローバル企業がベンガルールに拠点を置き、IT、ヘルスケアや航空宇宙分野等幅広い技術分野でアクセラレーションプログラムの実施等スタートアップとの協業を実施。
  • ベンガルールのハブは、日印両政府間合意により設置された「日印スタートアップハブ」として、コワーキングスペースの他に実験設備等も備えたインキュベーション施設※の利用・入居支援、および日印両スタートアップ事情に通じた専門家メンターとのオンライン面談を実施。
    ※インキュベーション施設への入居・利用に際しては、各施設による個別審査あり。コワーキングスペース・インキュベーション施設共、3か月間利用可能。

提携先

Mazumdar Shaw Medical Foundation インキュベーション施設

  • 大手病院グループNarayana病院構内にある先端医療研究開発財団で、臨床研究医チームとともにFS調査できる環境を提供。医療、ライフサイエンス分野のインキュベーションや地元VCと提携したアクセラレーションプログラムを実施。ベンガルールの多くの医療ヘルスケアスタートアップが当施設でFS調査を実施。

Bangalore Bioinnovation Centre(BBC) インキュベーション施設

  • カルナータカ州の資金により設置されたバイオ・創薬系インキュベーションセンター。科学技術省の支援も受けて揃えた最先端の研究機材を共用施設としてスタートアップに提供。インキュベーション施設入居の他、施設利用のみも可能。

Centre for Cellular And Molecular Platforms(C-CAMP) インキュベーション施設

  • 科学技術省が設置した国立のインキュベーション施設であり、アグリテック、ライフサイエンスに強み。シードレベルから成熟したスタートアップ企業まで幅広く対応する他、ライフサイエンス分野の起業家向けの研修やシードレベルのファンディングも実施。

NASSCOM Centre Of Excelelnce(CoE)-IoT インキュベーション施設

  • インドソフトウェアサービス産業協会(NASSCOM)は、インド政府や州政府の支援を受けて本部のあるベンガルールでAI/IoTやデータ分析のスタートアップインキュベーションを実施。非常に手厚いインキュベーション環境と日本企業を含む多くのグローバル企業との接点があることが強み。

メンター例

Mr. RK Misra (Carnegie India)
日印両国で起業経験あり。
ベンガルール東京テクノロジー・イニシアティブ(BTTI)を提唱。
Dr. Paul Salins (Mazumdar Shaw Medical Foundation)
Narayana病院の医師。財団の専務理事として医療系スタートアップを多数育成。
Mr. Pranav Pai (3one4Capital)
アーリーステージのスタートアップ約55社に投資。
Mr. Navratan Katariya (NASSCOM)
NASSCOMのIoTスタートアップインキュベーションセンターの責任者。
村上 矢氏 (Incubate Advisors India)
約2年半で12社のスタートアップに投資し、ハンズオンで支援。
Ms. Prachi (Axilor Ventures)
アーリーステージのヘルスケア分野スタートアップに投資するファンドマネージャー。

コワーキングスペースの無料提供

あり:拠点設立準備とネットワーキング機会を提供するためコワーキングスペースを3ヶ月無料で提供。(市内に20カ所以上あり)

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ジェトロ・スタートアップ課
E-mail: JHUB@jetro.go.jp