グジャラート州政府、「科学技術・イノベーション政策2026-2031」を発表

(インド)

アーメダバード発

2026年03月10日

インド西部グジャラート(GJ)州のブペンドラ・パテル州首相は3月1日、州都ガンディナガルのマハトマ・マンディール国際会議場で開催された「グジャラート・セミコネクト・カンファレンス2026」で「科学技術・イノベーション政策2026-2031〔Science, Technology & Innovation (STI) Policy 2026–2031〕」を発表した(3月1日付「デシ・グジャラート」紙)。

本政策では、人工知能(AI)、半導体、量子技術、バイオテクノロジー、グリーンエネルギー、防衛技術、イマーシブ技術、宇宙技術などの戦略・先端分野での国内研究を加速し、輸入依存を低減することを目的として、100億ルピー(約170億円、1ルピー=約1.7円)規模の「スワデシ・アヌサンダン基金(注)」を創設することが発表された。

また「GJ州研究・イノベーションクラスター」の設立を掲げ、州都ガンディナガルやアーメダバード地域を起点として、州内の主要な地方都市へ科学技術クラスター・ネットワークを拡大する。それぞれの地域には、共同利用可能な実験室、試験施設、産学連携プラットフォームを備えたイノベーション・R&Dハブが設置される予定だ。

人材育成にも重点が置かれており、GJ州政府は2030年までに10万人の熟練研究者を育成することを目標とし、各種フェローシップ制度や州内の若者を対象とした大規模なSTEM(科学、技術、工学、数学)教育の推進施策などを導入する。加えて、200以上のIP支援センターを通じて、年間1,000件以上(うち500件以上は特許)の知的財産出願を推進する計画だ。

GJ州政府は2030年までに科学技術・イノベーション関連支出をGSDP(州国内総生産)の1%まで段階的に引き上げ、州内の各省庁に対して1%のR&D予算配分を義務付け、CSR資金を研究・イノベーション・スタートアップ支援に活用する方針を示す。

(注)スワデシ・アヌサンダン基金はGJ州がAIや半導体などの先端分野における研究開発とイノベーションの促進のために設立した支援基金。

(飯田覚)

(インド)

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