ジェトロ、インド南部ハイデラバードでT-Hubアクセラレーションプログラムを実施

(日本、インド)

浜松発

2026年03月06日

ジェトロは2月23~27日、東海地区の大学コンソーシアム「Tongali」との共催で「T-Hubアクセラレーションプログラム」(2026年3月3日記事参照)を実施した。インド南部ハイデラバードのインキュベーション施設「T-Hub」(2022年7月11日記事参照)で開催された本プログラムは、ビジネスアイデアを持つ、または既に起業している学生がインドにおける事業展開の可能性を探り、現地の起業家マインドを学ぶことを目的としている。参加者は、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術科学大学、静岡大学、浜松医科大学、慶應義塾大学から9人が選抜された。

写真 渡航した9人の学生とコーディネーター(ジェトロ撮影)

渡航した9人の学生とコーディネーター(ジェトロ撮影)

本プログラムでは、T-Hubをはじめとする支援機関や大学を訪問し、ハイデラバードの充実したスタートアップ支援体制を学んだ。T-Hub内には世界最大級のプロトタイピング施設T-Worksや、コンテンツ系スタートアップ支援を目的に整備が進むイメージングセンターなど、多様な業種に対応した支援拠点が集積している。参加者からは「スタートアップ支援現場におけるスピードの速さと規模の大きさを感じた」との声が聞かれた。

加えて、同プログラムではインドの起業家・投資家・アクセラレーターによる講義や、1on1メンタリングも行われた。各講師からは、インドにおける経済活動に基づいた都市階層や消費特性、価格感度の高さ、家族構造や生活習慣が意思決定に与える影響など、日本とは異なる事業展開上の前提条件があることが示された。また、インドで古くから重視されてきた、限られた資源で創意工夫し解決策を導く「ジュガード」という精神性についても説明があった。1on1メンタリングでは、インドにおける顧客獲得や収益を上げていく方法など、参加学生は実務に即したアドバイスを受けた。

写真 1on1メンタリングの様子(ジェトロ撮影)

1on1メンタリングの様子(ジェトロ撮影)

最終日のピッチイベントでは、投資家や学生、スタートアップ関係者など100人超の聴衆の前で、日本の参加学生たちが現地で得た学びを反映したピッチを披露した。質疑応答やネットワーキングを通じ、各自のサービス価値や市場の受容性を再検証する機会となった。参加者からは、「5日間とは思えないほど学びが濃かった」「インドで得た人脈を今後のインド市場でのビジネス展開に生かしたい」「現地でしか見えない前提条件を理解でき、市場の解像度が上がった」「PoC(概念実証)協力先を見つけることができた」などの声が寄せられ、起業を志す学生たちの意欲を大いにかき立てるプログラムとなった。

写真 最終日のピッチの様子(ジェトロ撮影)

最終日のピッチの様子(ジェトロ撮影)

(杉山希実)

(日本、インド)

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