Bio Asia 2026がハイデラバードで開催、仙台市のスタートアップ3社が参加

(インド、日本)

ベンガルール発

2026年03月03日

インド南部テランガナ州の州都ハイデラバードで2月17~18日、アジア最大級のライフサイエンス系展示会「Bio Asia 2026」が開催された。ジェトロが内閣府スタートアップ・エコシステム拠点都市事業(注)の一環として、仙台市のスタートアップ3社を派遣した。

テランガナ州は州政府を中心に、R&D拠点からイノベーション推進を軸とした産業誘致を行っており、グーグルやウーバーなど多国籍企業の開発拠点の進出が相次いでいる。そのため州都のハイデラバードはベンガルールに続く「インド第2のシリコンバレー」とも称されている。

写真 Bio Asia会場入り口(ジェトロ撮影)

Bio Asia会場入り口(ジェトロ撮影)

本見本市の大きな特徴として、主催者によるプラットフォームを通した事前マッチングが挙げられる。自社が持つ技術や希望するマッチング先をシステムに登録することで、会期前からアポイントメントを取得することが可能となり、展示会当日のミスマッチを防ぎ、より質の高い商談が期待できる。

今回参加したスタートアップは、アイラト〔東北大学発、人工知能(AI)による放射線治療計画ソフトウエアの開発〕、NanoFrontier(同大学発、再沈殿法による有機材料のナノ粒子化技術を用いた研究開発)、VitroVo(東北工業大学発、微小電極アレイとAIを活用した神経・心臓細胞の化合物評価)の3社。参加者からは「主催者のマッチングシステムを活用し、会期前に10件程度のアポイントを獲得できた。具体的な協業につながりそうな商談が他の見本市に比べて多い」「自社は創薬分野のテクノロジーが強みで、これまで北米や欧州を中心に顧客開拓をしてきたが、今回の参加を通してインド市場にも潜在的なパートナーがいることが分かった」などの声が上がった。

今回、会期に合わせ展示会の主催者によるGenome Vally(世界中の製薬企業や研究機関が拠点を置く研究開発施設)の訪問、ジェトロ・ベンガルール事務所によるT-Hub(世界最大級のスタートアップインキュベーション施設)の訪問および交流会も行われた。展示会のみではネットワーク開拓の限界があるところ、主催者やジェトロを通して、現地エコシステムの有力なプレーヤーにアクセスする機会となった。

写真 T-Hub入居スタートアップによるピッチ(ジェトロ撮影)

T-Hub入居スタートアップによるピッチ(ジェトロ撮影)

(注)世界に伍(ご)するスタートアップ・エコシステム拠点の形成のために、地方自治体、大学、民間組織などを構成員とするコンソーシアムに対して、内閣府が拠点都市を選定する仕組み。2025年6月より第2期が始まり、仙台・東北スタートアップ・エコシステム・コンソーシアムはグローバル拠点都市に採択されている。

(中舘尚人、直江綾太郎)

(インド、日本)

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