アルジェリアでエネルギー・水素見本市・会議「NAPEC」開催

(アルジェリア)

パリ発

2026年10月14日

アルジェリア北西部のオランで10月5~7日、エネルギー・水素見本市・会議「NAPEC 2026」(第14回)が開催された。同見本市・会議では「エネルギー転換からエネルギーの追加へ(From Energy Transition To Energy Addition)」をテーマに、エネルギー産業が直面する課題や今後の展望を巡る会議やセッションが行われた。出展社数は450社、登壇者数は230人、来場者数は2万7,000人超に達した。

アルジェリア国営炭化水素公社ソナトラックのヌーレッディン・ダウディ最高経営責任者(CEO)は開幕式で、「エネルギーの追加(Energy Addition)」とは、化石燃料、再生可能エネルギー、水素など各種エネルギー源と技術の相互補完を通じて、多様で柔軟性のあるエネルギーミックスを構築する考え方だと説明した。

天然ガスなど化石燃料の分野では、欧州との連携を重視する発言が見られた。スペインやイタリアなどがアルジェリアからのガス調達拡大や供給安定化に向けた協議を進めている中(2026年8月7日記事参照)、同CEOは、アルジェリアは地理的優位性に加え、豊富なエネルギー資源と輸送インフラを有しており、アフリカと欧州のエネルギー相互接続の強化に貢献できるとの見方を示した。モハメド・アルカブ炭化水素相は、トランス・サハラ・ガスパイプライン(TSGP)計画(2026年6月16日記事参照)の戦略的重要性を強調した。

再生可能エネルギーやグリーン水素の開発についても、「エネルギーの追加」の重要な柱と位置付けられている。ムラッド・アドジャル・エネルギー・再生可能エネルギー相は、グリーン水素の開発と国内バリューチェーンの構築を重視する方針を示した。また、「SoutH2回廊」(2026年10月13日記事参照)や「Algeria to Europe Hydrogen Alliance(ALTEH2A)」(2026年1月21日付地域・分析レポート参照)を通じた欧州市場との連携強化に言及した。

現地でジェトロが取材した日本企業からは、出展・来場の目的として「既存のエネルギー分野における商機に加え、将来的な水素関連ソリューションの提供可能性を探るため」との声が多く聞かれた。水素分野は案件形成の段階にあるとみられるものの、中長期的な成長分野として注目を集めている。

写真 NAPEC 2026開幕式の様子(ジェトロ撮影)

NAPEC 2026開幕式の様子(ジェトロ撮影)

写真 NAPEC 2026でのソナトラック社ブースの様子(ジェトロ撮影)

NAPEC 2026でのソナトラック社ブースの様子(ジェトロ撮影)

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

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