「中国国際サービス貿易交易会」にジェトロがジャパンパビリオン出展、日本の製品・サービスPR
(中国、日本)
北京発
2025年09月18日
中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が9月10~14日に北京市で開催された。中国商務部と北京市政府が共同で主催する国際的かつ総合的な大規模展示会と取引プラットフォームで、上海市で開催される中国国際輸入博覧会(CIIE)、広東省広州市での中国輸出入商品交易会(広州交易会)と並び、中国の対外開放に関する国家レベルの3大展示会に位置付けられている。ジェトロは2012年の第1回CIFTISから続けて参加しており、今回が13回目の出展となる。
今回のCIFTISは「デジタルインテリジェンスが先導して、サービス貿易を刷新する」をテーマに、北京市郊外にある首鋼集団の工場跡地を再開発した産業・文化エリア「首鋼園区」を会場として使用し、(1)電気通信・コンピュータ・情報サービス、(2)金融サービス、(3)文化観光サービス、(4)教育サービス、(5)スポーツサービス、(6)サプライチェーンおよびビジネスサービス、(7)エンジニアリングコンサルティング・建設サービス、(8)健康・医療サービス、(9)環境サービスの9つのテーマに関する展示が行われた。
総出展面積は約10万平方メートルで、70カ国・地域から約2,000社が参加したほか、会期中に延べ28万人が来場した。中国企業によるブース出展では、中国発の人気キャラクター「ラブブ」で知られる中国玩具大手POP MART(ポップマート)が注目を集めた。
ジェトロは同交易会に196平方メートルのジャパンパビリオンを設置し、食品・飲料、美容・健康、伝統工芸品や生活関連用品など計36社の商品とサービスを展示した。今回初めての取り組みとして、パビリオン内で日本と中国の鉄瓶職人による対談を実施し、鉄瓶の歴史や茶の文化について、来場者向けに広くPRした。出展商品・サービスの紹介に加えて、China Japan Street事業(CJS、JETRO日本商務館)(1.4MB)のオンラインカタログ・商談サービスを来場バイヤー向けに紹介し、専門バイヤーの誘致と商談を促した。
また、会期中には2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の公式キャラクター「ミャクミャク」もジャパンパビリオンに登場して万博に関するクイズを出題したほか、ミャクミャクとの写真撮影待ちの行列も見られた。さらに、日本政府観光局(JNTO)、自治体国際化協会〔CLAIR(クレア)〕とも連携して、パンフレットや動画により、沖縄県や新潟県など日本の各地域の魅力を紹介した。ジャパンパビリオン出展企業からは、「予想をはるかに超える来場があり、ブランドの認知拡大につながった」といったコメントが寄せられた。
中国国際サービス貿易交易会の会場(ジェトロ撮影)
中国国際サービス貿易交易会のジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)
大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」がジャパンパビリオンで万博を宣伝(ジェトロ撮影)
(呉暁礼)
(中国、日本)
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