「CBME Shanghai 2025」にジェトロブースを設置、日本企業13社が出展
(中国)
上海発
2025年07月30日
中国のベビー・マタニティー専門見本市「CBME Shanghai 2025」が7月16~18日、国家会展中心(上海)で開催された。本展示会は30万平方メートルにおよぶ展示面積で、30カ国・地域から4,300以上のブランドが出展した。3日間の会期中に来場した専門バイヤーは10万人を超え、その半分以上は新規バイヤーだった。主催者側はTiktok、小紅書(Red)、天猫(Tmall)、淘宝(タオバオ)、微博(Weibo)、Bilibili(ビリビリ)など中国の主流オンラインプラットフォームと連携し、会場で2,000人余りのKOLによるライブコマースを行った。
2025年度アジアキャラバン事業の一環として、ジェトロは日本企業13社を取りまとめて、4.1ホールにおいて「フェムケア」をテーマとしてジャパンブースを設置した。ここでは、生理期、妊娠期、産後、更年期など女性特有の悩みにフォーカスした製品を展示。同ホールには日本のほか、ドイツ、カナダ、北米、韓国、香港のパビリオンも出展した。
ジャパンブースの様子(ジェトロ撮影)
ジャパンブースでは、商品を展示しながら来場者に紹介することに加えて、ライブ配信を通じてより広範囲にPRする企業もいた。出展企業からは「仕入れを考えている事業者が多数いて、商品の気に入った点、合わない点をご指摘いただき、大変参考になった」「現場では約30社の地域代理店と商談を行い、約200人の顧客が製品を購入してくれた。現場の商談状況を評価し、新ブランド製品を中国市場に導入する計画を立てる」「2つの大手バイヤーと初歩的な提携意向を達成した」「展示会を通じて大口注文があった。バイヤーは全国に1,500店舗を展開する予定」など多数のコメントが寄せられた。
日本企業出展の様子(ジェトロ撮影)
「中国女性デリケートゾーン健康白書」〔iResearch(艾瑞諮詢)、2025年5月31日発表〕によると、女性の自己意識、健康意識の向上および需要の増加に伴い、デリケートゾーンケアに関連する産業の発展潜在力が大きくなり、2027年には1兆元(約20兆円、1元=約20円)、2030年には2兆元を突破する見通しだ。「2026 CBME Shanghai」は2026年7月15~17日、2025年と同様の展示会場で開催の予定だ。
(徐暁蕾)
(中国)
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