日本からの輸出に関する制度

牛肉の輸入規制、輸入手続き

カナダの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2019年1月

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、カナダ政府は2011年4~6月にかけて日本からの輸入食品・飼料の定期検査を行うとともに、安全性を証明する書類の提出を求めていましたが、2011年6月13日以降はこうした上乗せ規制は撤廃されており、輸入禁止(停止)は行われていません。

2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2019年1月

輸入ライセンス
カナダ食品検査庁(Canadian Food Inspection Agency: CFIA)は、2018年6月13日に、2012年施行のカナダ食品安全法(Safe Food for Canadians Act)の下、カナダ食品安全規則の最終版を官報で公示し、2019年1月15日の施行となることを発表しました。新規則は食品の種類別に設けられている14の現行規則を統合し、すべての食品にかかわる輸入、輸出、カナダ国内の州間の移動を規制するもので、輸入食品の安全に対する輸入業者の責任の強化、カナダ食品検査庁による輸入業者の把握、安全性に疑いのある輸入品の迅速な確認・対応と当局への連絡などが求められ、当該輸入食品の輸入業者はライセンスが必要となります。ライセンスの取得に際して必要な要件等の詳細は、「食品関連の規制」の「6.その他」(食品安全・衛生規則)を参照してください。
輸入許可
牛肉は、カナダグローバル連携省によって輸入管理品目に指定されており、輸入に際しては同省から輸入許可(Import Permit)の交付を受ける必要があります。これは前述のカナダ食品検査庁からのライセンス取得とは別のもので、関税割当管理のために交付されます。
その他の登録
カナダの輸入業者は、事前に事業者番号(Business Number)をカナダ歳入庁(Canada Revenue Agency)から取得し、カナダ国境サービス庁事務所に輸出入口座を開設します。その後、電子取引プログラム(Electronic Data Interchange: EDI)により輸入手続きを行います。
施設認定制度
カナダ食品検査庁は、カナダ食品安全規則(Safe Food for Canadians Regulations)第7章-国外制度の認知(Recognition of Foreign Systems)のもと、 国外からの輸入食品がカナダ食品安全法および規則で保証される安全性と同等以上の安全性を確保できているかを基準に国外検査制度の審査・認知を行っており、基準を満たす検査制度に基づいて生産された牛肉のみ輸入を認めています。日本の食肉検査制度では、牛肉(枝肉、骨付きおよび骨なし牛肉、内臓、天然塩蔵ケーシング)の制度がカナダ食品検査庁によって認知されており、日本の厚生労働省が要綱に規定する要件などを満たしていると認められると畜場等を輸出可能なと畜場等と認定し、カナダ食品検査庁あてに通知する仕組みになっています。調査時点で厚生労働省が輸出可能と認めた施設は8施設が登録されており、輸出可能な食肉の種類は次のとおりになっています。
  1. 牛肉(骨付きおよび骨なし牛肉)(日本に輸入され、と畜前少なくとも90日間日本で飼育された生体由来の牛肉および日本に輸入された牛肉を含み、ひき肉およびひき肉の原料となる牛肉を除く)
  2. 内臓(甲状腺、喉頭、経産牛の子宮および乳房を除く)
  3. 天然塩蔵ケーシング
登録されたと畜場等からの食肉のみが輸出可能のため、輸出者は、対象牛肉が「対カナダ輸出食肉取扱施設リスト」に含まれると畜場等でと畜および食肉処理されたものであるかを事前にカナダ食品検査庁「カナダ向け食肉輸出が認められた外国の牛肉取扱施設リスト」または厚生労働省「対カナダ輸出食肉取扱施設リスト」で確認しておく必要があります。
また、カナダに牛肉を輸出することが可能なと畜場等として認定されるための手続きは、日本の厚生労働省の規定に基づいて進められます。申請者は施設を管轄する都道府県知事または保健所を設置する市の市長を経由して、必要資料を厚生労働省 医薬・生活衛生局 生活衛生・食品安全部長に提出します。厚生労働省が書類審査と現地調査を実施し、要件を満たしていると判断する場合、担当地方自治体を通じて、申請者に対して審査合格について通知するとともに、カナダ食品検査庁に施設認定通知を送付します。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2019年1月

カナダへの牛肉の輸出にあたっては、農林水産省・動物検疫所が発行する輸出検疫証明書が必要です。証明書は、動物検疫所で書類審査・現物検査などの輸出検査の結果、家畜の伝染性疾病を広げるおそれがないと認められたとき、また、相手国の条件を満たしていると認められたときに交付されます。なお、輸出検査を受けるには厚生労働省が「対カナダ輸出食肉を取り扱うと畜場等の認定要綱」で定める食肉衛生証明書が必要となります。

また、病害虫(キバチの一種、キクイムシ類、マツノマダラカミキリなど)が梱包材に付着して侵入してくることを防止するため、カナダ食品検査庁では輸入貨物の木材梱包材(クレート、木箱、ダンネージ(荷敷き)、パレット、ケーブルドラム、スプール/リールなど)に、「植物検疫措置に関する国際基準No.15(ISPM No.15)」(以下、国際基準No.15)に沿った消毒処理を要求しています(厚さ6mm以下の木材や、プライウッドやパーティクルボード、OSB(雑木破砕接着合板)、ベニヤ板などは対象外)。

その他

調査時点:2018年9月

なし

品目の定義

本ページで定義する牛肉のHSコード

0201.10-0202.30 :牛の肉(食用のくず肉を除く)

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