シリーズ 西アフリカに挑む日本の農機 ‐ナイジェリアに耕運機を！ その戦略とは‐

映像説明： 葉の生い茂った草木に囲まれた場所。小さな池が5つほどあり、奥のほうの池の中で、男性2人が作業をしている。

テロップ： ナイジェリア

ナレーション： 西アフリカ、ナイジェリア。

映像説明： ピンク色のチェック柄のシャツを着た男性と、黄緑色（きみどりいろ）のジグザグ型のシマ模様のTシャツを着た男性が池の中に入り、手に持った網の中をのぞき込む。 ピンク色のチェック柄のシャツを着た男性が、網から魚を取り出す。

テロップ： ナマズ

ナレーション： こちらの池では、ある淡水魚の養殖がおこなわれていた。それは…なんと、ナマズ！

映像説明： 黒いバケツにナマズが数匹入っている。体の表面が黒く光るナマズがバケツの中で動いている。

ナレーション： ナマズはナイジェリアの国民的な食べ物。ほとんどの地域や部族のあいだで食されている。

映像説明： 池の中。太い水色のホースがつながれた「HONDA」のロゴがある赤いポンプの機械が池の端（はし）に設置されている。紫とオレンジ色（いろ）のシャツを着た男性がポンプを操作する。 「HONDA」のロゴがある赤いポンプのアップ。

ナレーション： そこには、日本のメーカーのポンプが。

映像説明： 白い壁の作業場のような室内。壁際に設置された棚には段ボールなどが置かれ、床にはウォーターサーバーのボトルやモーターなどが置かれている。棚の横にはウォーターサーバーも設置されている。室内中央で、白い作業着に黒いズボンをはき、マスクをあごにつけた外国人男性が「HONDA」と書かれた赤い小型機械を操作している。その男性と赤い小型機械の周りに白い作業着を着てマスクをつけた5人の男性が立ち、作業の様子を見ている。

ナレーション： そして今、ここナイジェリアで、商機を求め、新たなプロジェクトが動き出していた。

映像説明： ジェトログローバルアイオープニングタイトル。 フランス・パリのエッフェル塔や凱旋門、アニメキャラクターのコスプレをした20代くらいの海外の女の子や、渋谷のスクランブル交差点の写真など、世界中の12枚の写真が画面の奥から飛び出してくる。水色を基調としたコンピューターグラフィックスの背景に、中が空洞になった緑色（みどりいろ）の地球儀が回転しながら現れる。画面右側で地球儀が回転し、左側に紺色の文字で「世界は今 JETRO Global Eye（ジェトロ グローバル アイ）」と書かれたタイトルテロップが表示される。

映像説明： スタジオ。横長の背景モニターに緑色（みどりいろ）を基調とした地球儀と「世界は今 JETRO Global Eye（ジェトロ グローバル アイ）」のロゴが映し出されている。前方にも小さいモニターが置いてあり、アフリカ大陸の白地図が映し出され、西部に位置する西アフリカの部分がオレンジ色（いろ）で示されている。モニターの左側、スタジオ中央に女性キャスターが座っている。オレンジ色（いろ）のブラウスを着て、白いスカートをはいている。

女性キャスター： 世界は今、ジェトログローバルアイ。

映像説明： 薄い黄緑色（きみどりいろ）のモニターを背景にした女性のバストショット。

テロップ： 江連 裕子（えづれ ゆうこ）

江連（えづれ）キャスター： 西アフリカの主要産業である農業。今後の人口増加を見据え、食糧の安定供給が急がれるとともに、輸出に向けた生産性や品質の向上が求められています。

映像説明： スタジオ。江連（えづれ）キャスターが左のほうに体の向きを変える。画面の左側に江連（えづれ）キャスター。右側にある小型モニターに、白い壁の作業場のような室内が映し出されている。壁際（かべぎわ）に設置された棚には段ボールなどが置かれ、床にはウォーターサーバーのボトルややモーターなどが置かれている。棚の横にはウォーターサーバーも設置されている。室内中央で白い作業着に黒いズボンをはき、マスクをあごにつけた外国人男性が「HONDA」と書かれた赤い小型機械を操作している。その男性と赤い小型機械の周りに白い作業着を着てマスクをつけた5人の男性が立ち、作業の様子を見ている。次に、マスクを着け、黒いスーツを着た男性と赤いチェック柄のシャツを着た男性がパソコンの前で話をする姿が映し出される。江連（えづれ）キャスターが話を続ける。

江連（えづれ）キャスター： こうしたニーズを捉えて、農業機械の輸出に挑む日本企業（にほんきぎょう）を、シリーズでお伝えします。今回の舞台は、ナイジェリアです。

テロップ： シリーズ　西アフリカに挑む日本の農機 ナイジェリアに耕運機（こううんき）を！その戦略とは

映像説明： 市街地の様子の空撮（くうさつ）映像。画面の奥に広がる河川の手前には、レンガ色（いろ）の屋根の建物や葉の生い茂った木々（きぎ）がある。画面左下の四角い枠にアフリカ大陸の地図。ナイジェリアは、アフリカ大陸の中央部からやや西寄りにある大西洋に面した国で、緑色（みどりいろ）で示されている。

サイドテロップ（画面右上にほぼ常時表示）： ナイジェリアの農業課題 商機を見いだす日本企業

ナレーション： アフリカ最大の、人口およそ2億を誇るナイジェリア。

映像説明： 露店が並ぶ通り。バナナなどの食品が並べられた店の前を、頭に荷物を載せ、カラフルな服を着た人々が行き交っている。

ナレーション： 多様な文化や言語を持つアフリカだが、この国で使われている公用語は英語。

映像説明： 交通量の多いラウンドアバウトの空撮（くうさつ）映像を背景に、「アフリカの経済規模（2020年）」と題された表が表示される。国名（くにめい）と名目GDPの項目があり、ナイジェリアは4,294億ドルで1位、白字に赤の縁取り（ふちどり）の文字で書かれている。2位はエジプトで3,618億ドル、3位は南アフリカで3,021億ドル、4位はアルジェリアで1,443億ドル、5位はモロッコで1,135億ドル。2位以下は黒文字で書かれている。（出所：IMF, World Economic Outlook）

ナレーション： 近年、GDPは、アフリカ第1位となっている。圧倒的な巨大市場を有することから、

映像説明： スーパーマーケットのような広い店内。商品棚には食品や生活雑貨などが棚にきれいに並べられている。外国人の男女が店内の商品を見ながらカートを押して買い物をしている。 白い壁の店内。赤や黄色（きいろ）や青の四角い箱型のモーターが付いている機械が10個ほど並べられている。 家電量販店のような店内。洗濯機やエアコンなどの家電が並び、マスクを着けた3人の男性が洗濯機などを見ている。

ナレーション： 治安の問題など、ビジネスの障壁が多いと言われるアフリカでも進出する外国企業の数は増加しており、注目されている。

映像説明： 池を背景に、「ナイジェリアの産業GDP構成（2020年）」と題された円グラフが表示される。農業が26.2％、通信が15.3％、卸・小売が14.9％、製造が9％、鉱業が8.3％、その他が26.3％で、農業が全体の4分の1を占めていることが分かる。（出所：ナイジェリア国家統計局のデータを基に作成）

ナレーション： なかでも、農業はコロナ禍でもプラス成長を続けており、GDPのおよそ4分の1、雇用のおよそ7割を占める基幹産業だ。

映像説明： 道路沿いに建つ2階建ての三角屋根の建物。紫色の文字で「GZ INDUSTRIAL SUPPLIES」と書かれた白い看板が入り口の上に掲げられている。

テロップ： ナイジェリア・ラゴス

テロップ： GZ・インダストリアル・サプライズ・ナイジェリア

ナレーション： 南西部の大都市、ラゴスにあるこちらの販売店では、

映像説明： 販売店の中。「HONDA」のロゴがある赤い四角い箱型のモーターがついた機械などが置かれている。

ナレーション： 農業機械をはじめ、さまざまな機器を取り扱っている。

映像説明： 室内の一角。「ENJOY GREATER VALUE」の文字と「HONDA」のロゴがある四角い箱型の機械が掲載された白いポスターの前に、赤いチェック柄のシャツを着てスキンヘッドの外国人男性が座り、話をしている。

テロップ： GZ・インダストリアル・サプライズ・ナイジェリア アーネスト・ナグボ 社長

ナレーション： 農家を顧客に持つナグボ社長は、ナイジェリアで農業機械を販売するには多くの課題があると話す。

映像説明： ポスターの前でナグボ社長がインタビューに答える。

ナグボ社長・英語： 農地が分散しているという問題があって、個人で大きな土地を持つのは難しいのです。 例えば、1軒の農家が所有する1ヘクタールのためだけに、 トラクターを購入するのは難しいでしょう。

映像説明： 雲が多い空の下。苗が植えられた農地で、数人の外国人男性が田んぼに近づき、のぞき込む。

ナレーション： 小規模農家は狭い農地や樹木（じゅもく）の間で作物を育てていることも多い。

映像説明： 大きな窓のある室内。窓の向こうには広い川やクリーム色（いろ）の高い建物や水色の屋根の低い建物などが見える。窓の前に立つ黒いスーツを着た男性が話をしている。

テロップ： ジェトロ ラゴス事務所 所長 谷波 拓真（たになみ たくま）

ナレーション： ジェトロラゴス事務所の谷波は…。

映像説明： 室内。窓の前に立った谷波がインタビューに答える。

谷波（ジェトロ ラゴス事務所 所長）： 政府も農業機械導入による生産性と品質の向上に取り組んでいますが、 多くを占める低所得の中小規模農家にとっては 高価な農業機械の導入よりも、人件費のほうがコストを抑えられるため、 機械化が進んでいないのが大きな課題です。

映像説明： 段ボールがいくつも積まれた倉庫の中。白やグレーの作業着を着た5人の外国人男性が赤いモーターのついた耕運機（こううんき）を調整している。全員マスクを着けている。ネクタイをしたシャツの上に白い作業着を着てマスクをつけた日本人の男性がその様子を見守っている。

テロップ： ナイジェリア・オグン

ナレーション： こうした状況のなか、中小規模の農家に向けて耕運機（こううんき）を売り出そうとしている日本企業（にほんきぎょう）がある。

映像説明： 何台もの乗用車が駐車されている駐車場。奥に白い平屋の建物。入口の上には、「HONDA」と書かれた赤い立体看板が掲げられている。

テロップ： ホンダ・マニュファクチャリング・ナイジェリア

ナレーション： 40年以上にわたり、ナイジェリアでビジネスを展開してきたホンダ。

映像説明： 工場の中。マスクを着け、白い作業着を着た男性が、軍手をはめた手に機械を持ち、バイクの部品を取り付けている。 白い壁の室内。「HONDA」のロゴがある赤く四角い箱型のモーター付きの機械が展示されている。 壁一面が大きな窓のオフィス。窓にはブラインドが取り付けられている。白い作業着を着て、マスクをつけた20人ほどの外国人の男女が木目調の低いパーテーションで仕切られた白いデスクでパソコンの前に座り、作業している。

ナレーション： 二輪や四輪の生産、販売、発電機などの小型機械の輸入販売を行なっており、今では現地の従業員は200人を超えている。

映像説明： 室内。ナイジェリアの地図が貼られたホワイトボードがある。天井からつるされたスクリーンの前にネクタイをしたシャツの上に白い作業着を着た日本人の男性が立ち、何か説明をしている。木目調の机で、外国人の男女5人が椅子に座り、男性のほうを見ている。全員マスクを着けている。

テロップ： ホンダ・マニュファクチャリング・ナイジェリア 市川 博英 社長

ナレーション： 市川社長は、これまでの主力商品について…。

映像説明： バイクやモーターなどの機械が置かれた室内。市川社長が椅子に座り、インタビューに答える。

市川社長： まず、（ナイジェリアは）電力事情が悪いので、発電機、それから、小型ボート用のエンジン、 農業領域では、かんがい用のポンプを販売してきました。

映像説明： 走る車のフロントガラスからの車窓風景。低い木や木製の倉庫や小屋が建ち並ぶ塗装された一本道。 ナマズの養殖池。ピンク色のチェック柄のシャツを着た男性と黄緑色（きみどりいろ）のジグザグ型のシマ模様のTシャツを着た男性が池の中に入り、手に網を持ち、水の中に広げている。 ピンク色のチェック柄のシャツを着た男性が、網から魚を取り出す。

テロップ： イセヤ・フィッシュファーマーズ・アソシエーション

ナレーション： そのポンプを使っている場所がホンダのオフィスから50キロほどのところにあるという。ここは、ナマズの養殖場だ。

映像説明： 露店が並ぶ通り。頭に荷物を載せ、カラフルな服を着た人々が行き交っている。露店には、水色のバケツの上にクリーム色（いろ）の大きな器が載せられ、器の中に、ナマズなど魚が数匹盛られている。画面左下にナイジェリアの50ナイラ紙幣が表示される。紙幣の中央右寄りにナマズの絵が描かれ、赤い丸印で囲まれる。

テロップ： 50ナイラ紙幣

ナレーション： 昔からナイジェリアでは、ナマズは貴重なタンパク源として食べられており、紙幣にも印刷されているほど。

映像説明： 葉の生い茂った草木に囲まれたナマズの養殖場。小さな池が5つほどある。 池の中。太い水色のホースがつながれた「HONDA」のロゴがある赤いポンプの機械が池の端はし）に設置されている。ポンプの先につながれた薄い水色のホースの先が池の中に入っている。

ナレーション： 主に田畑に水を引くのに使われるポンプだが、水道整備が十分でないアフリカでは、さまざまな用途で使われている。ここでは養殖している池に川から水を引き、適切な量や質を管理するのに重要な役割を果たしている。

映像説明： 池のほとり。黄色（きいろ）と黒と白のシャツを着た外国人男性が、水色のバケツを手に持ち、池に向かって餌をまいている。

ナレーション： 評価されているのは、製品の品質と、その品質を長期的に維持するためのアフターサービスが行き届いている点だ。

映像説明： 黄色（きいろ）と黒と白のシャツを着た外国人男性、青いTシャツの上に茶色と白のシャツを着た外国人男性、マスクを着け、白いシャツを着た外国人男性が木の前に立ち、黄色（きいろ）と黒と白のシャツを着た外国人男性が、並んで立っている2人の男性ほうを見ながら話をする。 池の端（はし）に置かれた「HONDA」のロゴがあるポンプ。藍色に黄色（きいろ）のシャツを着た外国人男性がポンプを操作している。 木の前で黄色（きいろ）と黒と白のシャツを着た外国人男性が話を続ける。

テロップ： イセヤ・フィッシュファーマーズ・アソシエーション アデトナ・ジョンソン 理事

ジョンソン理事・英語： ホンダ製品に比べると、他社のものは数ヵ月で不具合が起こりました。 不具合があったとホンダに連絡すると、いつでも技術者を派遣してくれます。

映像説明： 池の中。太い水色のホースがつながれた「HONDA」のロゴがある赤いポンプの機械が池の端（はし）に設置されている。藍色と黄色（きいろ）のシャツを着た外国人男性が、黄色いバケツを手に持ち、ポンプに水を入れる。

テロップ： 修理費低減

テロップ： 長期利用

ナレーション： さらに故障時だけでなく、定期的なメンテナンスで、修理費の低減や長期の利用ができるホンダの製品には大きな信頼が寄せられていた。

映像説明： 交通量の多い車道沿いに建つ16階建てのビル。

テロップ： 東京・青山

テロップ： 本田技研工業

映像説明： 観葉植物が飾られたオフィス。机上に透明のパーテーションが置かれた長机（ながづくえ）で、黒いスーツに赤いネクタイを締めた男性、グレーのニットを着た女性、眼鏡をかけ、黒いスーツにグレーのネクタイを締めた男性が椅子に座り、話をしている。全員マスクを着けている。 眼鏡をかけ、黒いスーツにグレーのネクタイを締め、マスクをつけた男性がうなずきながら話している。

テロップ： 本田技研工業 アフリカ・中東事業部 パワープロダクツ企画課 横田 悌三 課長

ナレーション： アフリカ地域で、商品の企画・販売を担当している横田課長は、今、ナイジェリアでのビジネスが転換期にあるという。

映像説明： オフィスの一角。「HONDA」の赤い立体看板が掲げられた白い壁の前で、横田課長がインタビューに答える。

サイドテロップ（画面右上にほぼ常時表示）： 中小農家に耕運機（こううんき）を 強みはアフターサービス

横田（よこた）課長： アフリカでは、電力供給状況がだいぶ改善してきておりまして、 発電機市場が、これまで主戦場だったんですけれども、市場そのものが縮小傾向に来ておりますので、 この拡大していく農機市場を新たなビジネスチャンスとして捉えています。

映像説明： 白い壁の作業場のような室内。壁際に設置された棚には段ボールなどが置かれ、床にはウォーターサーバーのボトルやモーターなどが置かれている。室内中央で「HONDA」のロゴがある赤い小型機械を、白い作業着を着た4人の外国人男性が調整している。その様子をグレーのシャツを着た外国人男性とネクタイをしたシャツの上に白い作業着を着た日本人男性が見守っている。全員マスクをつけている。

ナレーション： ナイジェリアの農機市場を開拓するにあたり、選んだのが「耕運機（こううんき）」。

映像説明： 車通りの多い道路脇の畑。マスクを着け、白い作業着を着た外国人男性が「HONDA」のロゴがある赤い耕運機（こううんき）で土（つち）を耕している。

ナレーション： 小型で小回りが利くため、狭い農地にも適している。

映像説明： ナイジェリア・ラゴスにある販売店の店内。スーツ姿でマスクをつけている市川社長と赤いチェック柄のシャツを着たナグボ社長が「HONDA」のロゴがある赤い箱型の機械を見ながら話している。

テロップ： ナイジェリア・ラゴス

テロップ： GZ・インダストリアル・サプライズ・ナイジェリア

ナレーション： この日、市川社長は、あの農業機械の販売店にやってきた。

映像説明： 室内の一角。「ENJOY GREATER VALUE」の文字と「HONDA」のロゴがある四角い箱型の機械が掲載された白いポスターの前でナグボ社長とマスクをつけた市川社長がノートパソコンを前に座り、話をしている。

ナレーション： ホンダの耕運機（こううんき）を取り扱う、第一号店だ。

映像説明： 室内の一角。「ENJOY GREATER VALUE」の文字と「HONDA」のロゴがある四角い箱型の機械が掲載された白いポスターの前にナグボ社長が座り、話をしている。

テロップ： GZ・インダストリアル・サプライズ・ナイジェリア アーネスト・ナグボ 社長

ナレーション： ナグボ社長も、耕運機（こううんき）には、ニーズがあると期待している。

映像説明： ポスターの前に座るナグボ社長がインタビューに答える。

ナグボ社長・英語： ナイジェリア北部の顧客から声がかかったこともあります。 一部の大きな農家ではありますが、彼らはいつも耕運機（こううんき）のことを話しています。 耕運機（こううんき）はホンダにとって、売り込む余地がある分野だと思います。

映像説明： 草地。紫色のシャツを着た男性が収穫した稲穂を脱穀機に入れている。その様子を見守る外国人男性と草地に座り込んでいる男性がいる。 畑。ノースリーブの青いシャツを着て長靴を履いた外国人男性がくわを使って畑を耕している。（映像提供　IITA（アイアイティーエー））

ナレーション： しかし一方で、農業人口の大半を占める低所得の農家には、初期投資の重要性を、もっと理解してもらう必要も感じているという。

映像説明： 室内の一角。「ENJOY GREATER VALUE」の文字と「HONDA」のロゴがある四角い箱型の機械が掲載された白いポスターの前で、ナグボ社長がインタビューに答える。

ナグボ社長・英語： 一般的なナイジェリアの農家は、 機械化によるメリットを理解できるだけの、十分な教育を受けていません。 まず教育を提供し、そして金融サービスにつなげていくこと、 政府はこれらを喫緊の課題として、農家支援に取り組んでいます。

映像説明： 販売店の店内。「HONDA」のロゴがある赤い四角い箱型のモーターがついた機械が置かれている。 スーツ姿でマスクを着けた市川社長と赤いチェック柄のシャツを着たナグボ社長が刈払機を触りながら話している。

テロップ： 消費者の意識改革

ナレーション： 長期的なメリットを考えるより、安価な製品を使い捨てることが多いというナイジェリア。こうした消費者の意識の問題には、取り組んできた経験があると話す市川社長。

映像説明： バイクやモーターなどの機械が置かれた室内。市川社長が椅子に座り、インタビューに答える。

市川社長: 修理、補修部品といったアフターサービスについては、 この地で、二輪・四輪において長く培ってきました。 このノウハウを農機にも活用することで、お客様に安心して長く使っていただけると考えています。

映像説明： 室内。「MOTORCYCLE REPAIR AREA（モーターサイクル リペア エリア）」と書かれた白い看板の前に後輪（こうりん）とシート部分にビニールが被せられた何台ものバイクが並べられている。 室内の一角。「ENJOY GREATER VALUE」の文字と「HONDA」のロゴがある四角い箱型の機械が掲載された白いポスターの前でナグボ社長とマスクを着けた市川社長がノートパソコンを前に座り、話をしている。

ナレーション： こうした長期的なフォローによって、機械化によるメリットを農家にも実感してもらいたいと、ナグボ社長も考えている。

映像説明： 室内の一角。「ENJOY GREATER VALUE」の文字と「HONDA」のロゴがある四角い箱型の機械が掲載された白いポスターの前で、ナグボ社長がインタビューに答える。

ナグボ社長・英語： ナイジェリアでは 農業機械を導入できる余地があります。 今後、農業がよりよくなっていくことを期待しています。

映像説明： スタジオ。画面左側には江連（えづれ）キャスターが映り、右側にはモニターが設置されている。モニターには、店内でスーツを着てマスクをつけている市川社長と、赤いチェック柄のシャツを着たナグボ社長が刈払機を触りながら話している姿や、机上に置かれたモニターがついた箱型の機械、2分割された画面の左の枠に眼鏡をかけ、水色のシャツを着た男性、右の枠に眼鏡をかけ、水色のシャツを着て車内で話をする男性などが映し出されている。江連（えづれ）キャスターが話をする。

江連（えづれ）キャスター： 現地の人びとの未来をともに考え、信頼関係を築こうとしている姿が印象的でした。西アフリカの農業をテーマにしたシリーズの2回目は、コートジボワールで販路拡大に挑む中小企業を取材します。ぜひご覧ください。

映像説明： 薄い黄緑色（きみどりいろ）を基調としたコンピューターグラフィックスの背景画。緑を基調とした、中が空洞になった地球儀が回転している。