ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ ロサンゼルス・サンディエゴ

ロサンゼルスではエンタメ・メディア、テック系、ゲーム、音楽、ライフサイエンス、航空・宇宙など、さまざまなビジネスが展開されている。自然豊かなエリアへのアクセスもよく、エンタメも豊富なことから居住地としても魅力的。

サンディエゴは米国で事業展開を目指すバイオテクノロジー、ライフサイエンス、ソフトウェア企業にとって理想的な場所。研究大学を擁し、高度な教育を受けた人材が豊富で製造コストの安さが魅力的なメキシコの国境都市ティファナとの関係も深い。

エコシステムの特徴・トレンド

(ロサンゼルス)

南カリフォルニアは北米最大の経済圏であると同時に、北米で最多のエンジニア、コンテンツ・クリエイター、アーティスト、ライフサイエンス関連の研究者を生み出す人材の宝庫。

  • LA近郊で年間約12,000人のエンジニアを輩出(北米都市の中で最多)。
  • LAは映画、音楽、ゲーム、メディア産業の中心地で、クリエイティブ産業の年間経済効果は$2千億以上。 ここ数年で10億ドル以上のエグジットが複数生まれて資金と人材が南カリフォルニアに留まることになり、さらにGAFAが現地拠点の拡大を進め、多くのアントレプレナーが新たな事業を展開。
  • エグジット例: Snap(SNS、IPO EV$280億)、Ring(監視カメラ、$10億で買収)、Cylance(サイバーセキュリティ、$14億で買収)、Beyond Meat(代替肉、IPO EV$15億)、 Honey(広告テック、$40億で買収) 等
  • Googleは約6万m2の既存拠点に加えてLAの中心に約5.5万m2の新拠点を開発(合わせて東京ドーム2.5個相当)。Amazon、Facebook、Appleも各社数千人規模のソフトウェア/コンテンツ/事業開発拠点を展開。

その結果、EC、エンタメ、ファッション、不動産などライフスタイル系のスタートアップに加え、MaaS、エネルギー、航空・宇宙、バイオなど基幹産業のイノベーションを実現するAI、IoT、ロボティクス系のスタートアップに対しても必要な資本金が集まり、新事業開発領域の幅が拡大。

  • 2019年資金調達例: Fair(車販売、$21億)、Quibi(メディア、$17.5億)、Radiology Partners(医療、$11.5億)、Bird(MaaS、$9億)、Cypress Creek Renewables(エネルギー、$7億) 等

様々な分野でイノベーションを生み出す南カリフォルニアのスタートアップ・エコシステムとそれを支える人的資源は、既存企業が新事業モデルを探索し、世界トップクリエイターとのコラボを通じて自社ブランド価値を発信する上で、大いなる武器となり、今が絶好のタイミング。

(サンディエゴ)

サンディエゴは、カリフォルニア州でロサンゼルスに次いで人口の多い都市。1年を通して温暖な気候であり、米有数の海軍基地として知られる。
ライフサイエンス、ソフトウェアに関連を中心にエコシステムを形成。

  • 現在、1,200社以上のゲノミクス/バイオテクノロジー企業が拠点を置き、ボストン、ベイエリアに次ぐ規模のライフサイエンスクラスターを形成。
  • 近年ソフトウェア産業育成を目的とした組織の誕生や取り組みにより、ソフトウェア分野のスタートアップも注目。

提携先

(ロサンゼルス)
Exa Innovation Studio, Inc.

ロサンゼルス、パリ、東京に事務所を構える。大手日系企業を中心に、米国市場での事業開発における戦略立案、市場調査、システム開発、戦略的パートナーシップ構築、事業経営サポートなど、多岐にわたるサービスを展開。
欧米を中心に世界のスタートアップ企業、VC、インキュベーター、アクセラレーター、ラボラトリーと幅広いネットワークを有する。
現地でのビジネス・ディベロップメントに関するアドバイスが可能。

(サンディエゴ)
Connect

2019年、アクセラレーションプログラムに定評のあるConnect社とVCとのつながりが強みであるSan Diego Venture Group(以下、SDVG)社が合併して誕生。Connect社、SDVG社は、いずれもサンディエゴエリアで30年以上起業家支援に取り組んできた実績を有する。
SeedからLaterまでさまざまなステージにあわせたメンタリングが可能であると共に、SDGV社の強みである強力なVCネットワークを活用してスタートアップを支援。

メンター例

Mr. Takeshi Nobuhara, Co-Founder & Managing Director, Exa Innovation Studio, Inc.
双日、Deloitte Consulting、ARIBA、日立コンサルティングを経て、Exa Innovation Studio, Inc. (EIS)を共同設立。日系企業のグローバルレベルでのイノベーション開拓・実行業務をサポートする。同時にロサンゼルスの有力インキュベーターと提携する事業開発会社のCEOを務める。2016年よりStartup Boost Los Angeles にてメンターも務める。慶應義塾大学環境情報学部卒。
Mr. Mike Krenn, CEO, Connect
Tech Coast Angels, Evonexus and the Venture Pipeline Groupの創業者であり、自ら投資したテックスタートアップでCOOの経験を有する。これまで数百名の起業家と連携、50社以上のスタートアップに、5億ドルを超える資金調達を支援してきた。メンタリングを通じて機関投資家へのアクセスや企業の拡大を支援することで、イノベーションコミュニティ成長の役に立つことをミッションとしている。
Ms. Petra Stegmann,Ph.D., Springboard Senior Director, Connect
Connectでの業務従事以前は、リサーチサイエンティスト・アカデミア内起業家として、リーダー的な役割を担ってきた。この十年、ライフサイエンス・テック系スタートアップを盛り上げ、増加させるために創業者・起業家と連携。サンディエゴのイノベーションコミュニティに積極的に関わっている。生物学で修士号、生物光学で博士号を取得。

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