外資系企業動向

豪州発メドテックアクチュエーター、大阪に日本初の拠点を設立

2024年11月18日

メドテックアクチュエーター（MTA）は豪州メルボルンに拠点を構える、医療技術分野に特化したアクセラレーター。2018年の設立以降、多くの医療技術分野のスタートアップを育成プログラムや国際ピッチコンテスト等を通じて支援している。

拠点設立: 2024/09
進出先: 大阪府 , 大阪市

バイオテクノロジー・ライフサイエンス
オーストラリア

メドテックアクチュエーター（MTA）は、2018年設立の医療技術分野に特化したアクセラレーターである。豪州メルボルンに本社があるが、シンガポールにも拠点があり、今年9月に大阪に日本初の拠点を設立、10月21日に開所式を行った。同社はAPACの医療業界のエコシステムに精通しており、日本のスタートアップの海外事業展開支援、海外スタートアップの日本への誘致、およびその両面において日本の医療革新に大きく貢献することが見込まれる。

これまで海外ビジネスに関心をもつ、医療分野のスタートアップの発掘は特に難しく、背景としては、国や地域ごとに異なる薬事規制への対応の難しさ、研究開発に時間とコストが必要なこと、グローバルマインドの弱さなどがある。この様ななか、2022年より同社はジェトロとの連携による海外支援プログラムの実施により、日本全国から50社近くのスタートアップ企業を育成して来た。さらに、大阪・関西万博のテーマウィーク「健康とウェルビーング」にも連動する、新たな海外展開支援プログラムをこの9月からスタート、全国から募集したスタートアップ20社のグローバル展開を支援中だ。今後は、大阪府・市が掲げる「スマート・ヘルス・シティ」に貢献するべく、ヘルスケア産業に特化したスタートアップの支援に本格的にチャレンジして行く。

同社の日本拠点設立に察し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター（IBSC）は、貸オフィスの提供、税務のコンサルテーションを行った。