外資系企業動向

Direct Air Capture技術の開発・普及を行うGlobal Thermostat、日本ICMGとの合弁会社を設立

2023年11月20日

DAC (Direct Air Capture、直接空気回収)技術の開発・普及を行う米国企業 Global Thermostat外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、日本の経営・戦略コンサルティングファームである株式会社ICMGとの合弁会社として日本法人、株式会社グローバル・サーモスタット・ジャパンPBC（Global Thermostat Japan）外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを設立した。この度設立された日本法人は、日本を含むアジア全域での事業展開に向けた戦略的拠点となる。先進的なDACソリューションの提供を通じて、各地域のネットゼロ目標達成を支援する。

拠点設立
2023/07
進出先
東京都
  • 環境・エネルギー
  • 米国

DACとは、すでに空気中にある二酸化炭素を回収する技術であり、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて注目を集めている。米国Global Thermostatは2010年設立。DAC技術の開発・普及を推進し、気候変動対策、サーキュラー・カーボンエコノミーの発展に貢献することを目標に掲げ、活動している。グローバル・サーモスタット・ジャパンは同社として初の海外拠点となる。

同社はDACユニットの提供と、顧客のニーズに応じたプロジェクトごとの詳細設計に注力する。CCS（Carbon Capture and Storage、二酸化炭素回収・貯留）との組み合わせや、回収した二酸化炭素を資源としてとらえ、合成燃料、建設資材、ガス等へと再利用するCCUS（Carbon Capture, Usage and Storage、二酸化炭素回収・有効利用・貯留）プロジェクトに取り組む世界の企業・組織と連携する。また、産業界だけでなく、大学・研究機関、行政機関等を含めた産学官連携を視野に入れ、ネットワーク構築にも取り組む考え。日本におけるDACの社会実装を推進するため、すでに日本法人としての営業活動を開始している。

同社の日本法人設立に際し、ジェトロでは、会社設立に係るコンサルテーション（登記）の提供、サービスプロバイダー（行政書士、税理士）の紹介を行った。

コロラド州デンバーにあるGlobal Thermostat 本社で稼働中のキロトン級DACユニット

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