外資系企業動向

日本ミシュランタイヤが県内の製造企業を中心とするグループとともに、群馬県太田市に金属積層造形技術の拠点「群馬積層造形プラットフォーム」を設立

2022年03月07日

日本ミシュランタイヤ株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、フランスのクレルモン=フェランに本社を置くモビリティの世界的なリーダー企業ミシュランの日本法人。フランスのミシュランは1889年設立で、12万3,600人以上の従業員を擁し、170カ国で持続可能なモビリティの実現のため、顧客にとって最適なタイヤ、サービス、ソリューションを提供している。71の製造拠点で、約1億7,000万本のタイヤを製造(2020年実績)するとともにデジタルサービス、旅行ガイド、ホテル・レストランガイド、地図など、モビリティをユニークで充実した体験にする事業や、多様な産業に提供するハイテク素材を開発している。

事業拡大
2021/07
進出先
群馬県

  • 自動車・輸送機器・航空機
  • サービス
  • フランス

日本ミシュランタイヤは1975年に設立され、東京本社と群馬県太田市の太田サイト、愛知県の名古屋オフィスに合計約500人の従業員を擁する。同社は岡本理研ゴムと1991年に太田市に工場を開設しタイヤ生産を開始、太田サイトは同年以降、R&D拠点となっている。

同社はジェトロや群馬県の自治体、公共団体、大学、企業と協力して法人設立の協議や準備を進め、2021年7月に太田サイト内に、一般社団法人 群馬積層造形プラットフォーム外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを設立した。同プラットフォームは「産業界のニーズに基づいて、金属積層造形技術とその関連先端技術の普及・人材育成、研究開発、および実用化を推進することで地域に貢献するとともに、新たな時代のものづくり産業の礎として、新しいプロセス・新産業の創出に寄与する」ことをミッションとする。同プラットフォーム参加企業を含め、興味がある企業、大学、コミュニティに対する教育プログラムの提供や、金属積層造形技術に関する啓蒙・普及活動、金属積層造形技術の実用化のためのコンサルテーション、共同開発メンバーサロンの開催とメンバーサロンで培った知見の共有などを行い、産官学が連携して製造業の高付加価値産業基盤への転換を目指す。具体的な活動の一つとして、今後、同プラットフォーム参加企業は、太田サイト内に設置された金属3Dプリンターや関連ソフトウェアを使用し、実際に造形物の設計や製作を行っていく。本格稼働の開始は2022年春を予定している。

同プラットフォーム設立に係る詳細は2021年6月25日のプレスリリースを参照。

また、同社は2021年12月に、日本法人の本社機能を現在の東京都新宿区から群馬県太田市に2023年8月に移転する予定を発表。東京都新宿区のオフィスは縮小しつつ、群馬県太田市のオフィスを拡大し、ミシュラングループが新戦略の柱として掲げる「タイヤと共に、タイヤ関連で、タイヤを超越した」新しいソリューションを太田サイトから発信していくとしている。

一般社団法人 群馬積層造形プラットフォームの設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、ビジネスパートナー探し/ビジネスマッチング、PR支援、地方自治体との面談アレンジ、コンサルテーション(登記)、「群馬3Dメタルプリンタープラットフォーム」設置検討委員会の設立と運営を行った。

  1. (注)

    積層造形とは、立体物を輪切りにした断面データをもとに、樹脂・粉体などの薄い層を積み重ねて立体物を製作する技術のこと。

軽量化と剛性を両立した航空機用部品

FormUp350(ミシュランの合弁会社AddUp社製の金属3Dプリンター)

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