カナダのテック系インキュベーターDMZがLanding Pad TOKYOとともに日本でプログラム提供を開始
2022年04月11日
- 拠点設立
- 2020/04
- 進出先
- 東京都
- サービス
-
カナダ
日本でDMZと連携する「Landing Pad Tokyo powered by DMZ(以下、「LPT」)」は、公益財団法人国民工業振興会(以下、「JIPA」)の一事業として2020年4月より立ち上げられた。LPTはDMZから知識移転を受け組織やカリキュラムを作り、カナダスタートアップ企業の紹介などマッチングも支援する。2019年に相模原市ミッションがジェトロRIT事業の一環でDMZを訪問したことがLPT立ち上げの契機となった。

LPTは製造業を中心とした国内中小企業のイノベーション促進をミッションとした「アクセラレーター」である。DMZのスタートアップ企業支援のための仕組みやプログラムなどの知見、経験の知識移転を受け、中小企業支援のサービスを作り込んだ。
具体的なプログラムとしては、週3回バーチャルで実施されるセミナー/ワークショップやディスカッションミーティング、Mini Collisionなどの企業マッチング、大学や高専との連携や人材交流、日本版「Basecamp」などが挙げられる。イノベーションに関心があってもどう取り組めば良いか悩む中小企業経営者・担当者に対して、国内外の技術や市場の最新動向、事業戦略や人材活用の知見、企業交流機会など、あらゆる側面で能力開発やイノベーションの実現を伴走型で支援する。
LPTの加藤氏とボンド氏は、企業が知識や経験を共有し、新しい実験を行う場としてLPTを位置付ける。立ち上げから約1年半で、日本の中小企業とカナダのスタートアップ企業の共同開発、日本企業同士のマッチング、外国人材や日本人学生の活用事例、大学・高専との連携事例などが生まれた。

DMZの「Incubator」は、テック系スタートアップに特化し、メンタリングなど企業ごとにカスタマイズした伴走型支援を提供する18ヵ月間のプログラム
LPTコミュニティは中小企業に留まらず産学官に拡大している。DMZのほか、カナダ連邦政府、オンタリオ州政府、ライアソン大学、ウォータールー大学、ウォータールー・ナノテクノロジー研究所などの海外関係機関、日本の自治体、支援機関、研究機関、大学や高専、学生などと連携する。今後も、LPT独自のネットワークを国内外に拡大し、活動の幅を広げる狙いだ。
カナダのスタートアップ企業が成功するためには国際的な視点が必要だとDMZは言う。産業大国の日本には製造のイノベーションエコシステムがあるとし、今後はLPTを通じてより多くのカナダ発スタートアップ企業を日本の企業や市場と繋げたい考えだ。また、イノベーションには人材も重要であることから、日本の大学など若いコミュニティにDMZの起業家育成プログラムなどを提供する機会を探っていく。
カナダのテック系スタートアップを支援するDMZと、日本の中小企業のイノベーションを支援するLPT。両国のハブとして両者は連携し、日本で新たなイノベーション文化の醸成を目指していく。
DMZの日本展開に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、広報・PR協力を行った。

Landing Pad TOKYO powered by DMZエグゼクティブ・ディレクター/公益財団法人国民工業振興会(JIPA)事務局長
加藤 聖隆氏

Landing Pad TOKYO powered by DMZディレクター
ボンド 智江子氏

DMZ, Senior Director. Programs & Partnerships
Sherif El Tawil氏
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