外資系企業動向

Cambridge QuantumとHoneywell Quantum Solutionsの事業統合により量子コンピューティング企業Quantinuumが誕生、日本法人も順調に事業を展開

2022年08月25日

2021年11月、Cambridge QuantumおよびHoneywell Quantum Solutionsの事業統合により、量子コンピューティング企業Quantinuum(クオンティニュアム)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが設立された。現在は世界4ヵ国(米、英、日、独)に拠点を構え、450名以上の従業員(うち350名以上が研究者やエンジニア)を擁する。

拠点設立
2019/01
進出先
東京都

  • ICT
  • 英国

Quantinuumは、量子コンピュータのハードウェア開発からソフトウェア開発、およびサービス提供まで統合的に事業展開を行なっている。ハードウェアとしては、イオントラップ方式(注)の量子コンピュータ「H1, Powered by Honeywell」の開発および運用を行っている。

また、ソフトウェアとしては、ゲート型量子コンピュータ向けソフトウェア開発キットTKET(ティケット)や、量子計算化学ソフトウェアプラットフォームInQuanto(インクァント)を提供している。そのほか、量子機械学習や量子自然言語処理などに関する研究開発も実施している。

さらに、サイバーセキュリティ製品として暗号鍵生成プラットフォームQuantum Origin(クオンタム オリジン)の提供も行なっている。

Cambridge Quantumは日本での事業開発を加速することを目的に、2019年1月、東京都にCambridge Quantum Computing Japan株式会社外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを設立。その後、Honeywell Quantum Solutionsとの事業統合によりQuantinuumが設立されたことに伴い、日本法人もクオンティニュアム株式会社に名称を変更。日本においても、ハード、ソフト、および運用サービスを提供する統合型量子コンピューティング企業として事業展開を行っている。

「H1, Powered by Honeywell」のイオントラップ

同社の日本拠点設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、サービスプロバイダの紹介・面談アレンジ、コンサルテーション(登記・ビザ・労務)を行った。

  1. (注)

    イオンを量子ビットとして利用するゲート型量子コンピュータの一つの方式。その他にも、超伝導材料を用いた電気回路を利用する超伝導型や、光子を量子ビットとして利用する光方式など、様々な方式が考案されている。

日本での拠点設立をサポートします

ジェトロIBSCでは、外国企業・在日外資系企業向けに、拠点設立に伴う登記手続やビザ申請等のサポートなど、企業のニーズやビジネスフェーズに合せた各種支援メニューを用意しています。

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