外資系企業動向着床式洋上風力の基礎工事を行うオランダのエンジニアリング企業IHC IQIPが秋田県能代での洋上風力発電所建設に向けた設備供給を決定

IHC IQIP外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、基礎工事に関連する設備や助言、知見、サービスを提供する企業。洋上風力発電市場では、油圧ハンマーや騒音低減システム、ハンドリング&リフティングツールなどの機器を提供している。現在、洋上風力発電設備の基礎は、モノパイル基礎(最大径12m、重量2,000トンまでの大口径鋼管杭)が、その費用対効果から主流となっている。同社の油圧ハンマーは、大型化・高精度化・効率化が急速に進むこれらのモノパイルを、騒音低減システムと組み合わせて設置できる特徴をもつ。

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建設機械のリースを通して、欧州とアジアの80以上の洋上風力プロジェクトに4,000本以上のモノパイルを設置しており、同領域では欧州で80%、アジアで70%のシェアを誇る。日本は世界最深部の海に位置するため、風力発電所と海岸との距離の近さによる騒音公害の可能性が課題だが、同社の陸上用騒音低減システム(NRS)の導入によりこれを解決できる。

2019年4月に施行された海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)に伴い、日本では日本の海域に洋上風力発電用のウインドファーム建設時のルールが定められた。以来、同社は日本国内で洋上風力発電事業に参入しようとする地方自治体や企業に対するコンサルティングを行ってきた。

統合モノパイル・インストーラーと呼ばれる洋上騒音緩和システム(NMS)

2020年1月には東京にIHC IQIP Japan株式会社を設立し、自治体や港湾・電力会社、洋上風力のバリューチェーンを構築する現地企業と連携し、洋上風力エコシステムの形成に寄与している。増員と事業拡大に伴い、2021年1月に新事務所に移転した。2021年には、日本初の大規模洋上風力発電所となる秋田県能代での洋上風力発電所建設に向け、風力タービンの基礎工事への設備供給を決定した。

油圧ハンマーを搭載したNMSと、モノパイルを設置しているコンビ・リフティング・スプレッド

モノパイルを吊り上げている船上のフランジ付き杭上げツール

IHC IQIP Japan株式会社の設立にあたり、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)では、IBSC施設の提供、コンサルテーション(登記、ビザ、税務、労務)、サービスプロバイダーの紹介(不動産会社、人材紹介会社、翻訳会社)を行った。

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