外資系企業動向

難治性がんの治療薬開発に挑むスペインのArjuna Therapeuticsが国立がん研究センター(NCC)と共同研究契約を締結

2021年11月15日

Arjuna Therapeutics外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは2019年に設立され、スペインのガリシア州に本社を置く。治療分子クラスター(TMC)と呼ばれる独自のプラットフォームにおいて、特定の遷移金属の原子を特定の条件下で組み合わせながら、従来の金属とは異なる特性を持つ新しい分子の形成が可能となった。新作用機序を有するクラスター化合物候補の創出に成功し、難治性のがん治療薬の開発を目指し、前臨床試験を進めている。

提携
2021/09
場所
千葉県

  • バイオテクノロジー/ライフサイエンス
  • スペイン

ジェトロでは、2019年度千葉対日投資招へい事業(リアル)にArjuna Therapeuticsを招き、個別商談会にて国立研究開発法人 国立がん研究センター(National Cancer Center以下NCC)東病院、および先端医療開発センター(EPOC)(千葉県柏市)等との面談アレンジを行った結果、両者は秘密保持契約(NDA)および物質提供契約(MTA)を締結した。さらに2020年度千葉対日投資招へい事業(オンライン)を通して、同社にピッチ登壇およびNCCとのオンライン面談機会を創出したことで、2021年9月の共同研究契約の締結が実現したかたちとなる。

本共同研究において、NCC EPOC ゲノムトランスレーショナル分野、大橋紹宏ユニット長らの研究チームとArjuna Therapeutics社との研究協力体制のもと、Arjuna Therapeutics社が創出した新規クラスター化合物候補の作用機序解明、及びがん治療薬開発を目指したトランスレーショナルリサーチ(橋渡し研究)を推進していく計画である。

そのほか、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)では、補助金・インセンティブ情報の提供を行った。難治性がん創薬というアンメット・メディカル・ニーズ*に挑むArjuna TherapeuticsとNCCとの協業を引き続き支援していく。

  1. アンメット・メディカル・ニーズ(unmet medical needs):いまだ有効な治療方法がない疾患に対する医療ニーズ(出所:日本製薬工業協会)。

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