ジェトロ、「TOPS成都Pet Expo」にジャパンパビリオンを出展

(中国)

成都発

2025年09月30日

中国中西部の大型総合ペット関連用品の専門展示会である「第13回TOPS成都Pet Expo」が9月18~21日、四川省成都市の世紀城新国際会展中心で開催された。本展示会は4ホールを使用して開催され、中国国内外から500社以上の企業が出展し、4,500以上のブランド商品が展示された。前半2日間はペット関連専門バイヤー向けの展示で、1万8,000人を超える来場者を記録し、前年比で22%増となった。後半2日間は一般消費者向けの展示で、来場者は約9万8,000人に達し、前年比36%以上の増加となった。中国西南地域におけるペット産業への関心が高まっていることがうかがえる。

ジェトロは本展示会にジャパンパビリオンを出展し、日本企業21社の出展を支援した。うち13社はジェトロのChina Japan Street事業(CJS、日本商務館)の広報ブースにサンプル品を出展し、サンプル品に関心を持ったバイヤーとオンラインで商談を行った。ジャパンパビリオンには、ペットフード、ペット用シャンプー、アパレル、消臭スプレーなど様々な製品が出展された。特に多くのバイヤーの注目を集めたのは、ペット用口腔(こうこう)ケア製品や、ペット用サプリなどのヘルスケア関連製品だった。来場バイヤーからは「ペットの長寿化が進む中、ペット用のヘルスケア製品への注目度は高まっている」との声が寄せられた。ジャパンパビリオンの出展企業からも「シニア犬のケアグッズに関する問い合わせを多く受けている」「ヘルスケア用品は多少価格が高くても、品質重視で購入するお客様が一定数いる」とのコメントがあった。なお、2025年8月4日付の山東省ペット協会の発表によると、2025年第1四半期(1~3月)時点で中国本土のペットショップ総数(注)は9万6,161店舗に達している。地域別にみると、成都市内のペットショップ総数は3,624店舗に上り、国内最多となっている。

写真 会場の様子(ジェトロ撮影)

会場の様子(ジェトロ撮影)

写真 日本企業出展の様子(ジェトロ撮影)

日本企業出展の様子(ジェトロ撮影)

写真 CJS広報ブースの様子(ジェトロ撮影)

CJS広報ブースの様子(ジェトロ撮影)

(注)従来型のペット用品小売店に加え、卸売りを兼ねる店舗やペットの販売を主としながら預かりサービスも提供する店舗も含まれる。

(黒木亮佐)

(中国)

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