韓国ハノンシステムズ、米テネシー州にEV部品製造施設建設を発表

(米国、韓国)

アトランタ発

2023年08月02日

米国テネシー州のビル・リー知事(共和党)は8月1日、自動車用の空調・熱制御機器の世界的プロバイダーのハノンシステムズ(本社:韓国)が同州ルードン郡に製造施設を建設し、1億7,000万ドル以上を投資すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。新たに600人が雇用される予定だ。

ハノンシステムズは、北米市場で事業を展開する自動車メーカーに電気自動車(EV)向けの空調・熱制御機器を供給することになる。同社はフォード(米国)と万都機械(韓国)の合弁で設立され、アジアや欧州、アフリカに加え、米国内に3拠点、カナダに2拠点、メキシコに9拠点を有している。ジョージア州への進出が5月に発表されたばかりだ(2023年5月29日記事参照)。

リー知事は「テネシー州は自動車産業の中心地だ。ハノンシステムズがルードン郡に約1億7,000万ドルの投資を決定したことは、テネシー州の比類ないビジネス環境、繁栄する経済、高度に熟練した労働力の証左だ」とコメントしている。

テネシー州には、ゼネラルモーターズ(GM、2020年10月22日記事参照)、日産自動車(2021年9月14日付地域・分析レポート参照)、トヨタ自動車(2022年4月21日記事参照)、フォルクスワーゲン(2022年7月27日記事参照)のEV・ハイブリット車関連工場が所在しており、フォードのEV工場(2021年9月29日記事参照)も2025年に操業開始予定となっている。

(吉田祥子)

(米国、韓国)

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