北米トヨタ、ハイブリッド車の生産増強に向け、3億8,300万ドルの投資

(米国、日本)

ニューヨーク発

2022年04月21日

トヨタ自動車は4月19日、米国内4カ所の生産拠点に対し、ハイブリッド車用を含むエンジンの生産能力拡張のため、合計で3億8,300万ドルの投資を行うと発表した。同社は、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、バッテリー式電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCV)を含む電動車両(注)に対して2030年までに世界で700億ドルの投資を見込んでおり、米国では2021年に51億ドルを投資したとしている。今回の新たな生産拡張は、HEVを含む電動化戦略をさらに推進するものとみられる。

4拠点うち、最大の投資先となるのはアラバマ州ハンツビル工場で、投資額は2億2,200万ドル。生産施設面積を11万4,000平方フィート(約1万600平方メートル)拡張し、ガソリン車およびHEVの4気筒エンジンの生産ラインを新設する。そのほか、同社世界最大の生産拠点であるケンタッキー州ジョージタウン工場に1,600万ドル、ミズーリ州トロイ工場に1億900万ドル、テネシー州ジャクソン工場に3,600万ドルとなっており、いずれも4気筒エンジンとその関連製品の生産増強に充てられる。

米国ではここ最近、BEVを中心に、電動車両の販売台数が増加傾向にあるが、HEVも例外ではない。2022年第1四半期のHEVの販売台数は、電動車両全体の50.3%となる19万9,605台で、前年同期比9.6%増となった。中でも、トヨタはスポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」など複数の人気モデルにより、HEVにおけるメーカー別シェアで6割以上を占めている。北米トヨタのボブ・カーター上級副社長(販売部門)は、メディアのインタビューに対し「われわれはHEVやPHEVを用意し、市場の存在に確信が持てた段階でBEVを導入することで、(電動化への)移行に対応する計画を進めてきており、今後も同様の方針を継続する」と述べた(ダラス・モーニングニュース4月19日)。

(注)ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、バッテリー式電気自動車、燃料電池車の総称。

(大原典子)

(米国、日本)

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