米ジョージア州、現代自動車サプライヤーのハノンシステムズの製造施設建設を発表

(米国、韓国)

アトランタ発

2023年05月29日

米国ジョージア州のブライアン・ケンプ知事(共和党)は5月23日、自動車用空調・熱制御機器の世界的プロバイダーであるハノンシステムズ(本社:韓国)が、同州ブロック郡に製造施設を建設し、4,000万ドル以上を投資すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。新たに160人を雇用する予定だ。

ハノンシステムズは、新製造施設で、同州内ブライアン郡のヒュンダイメタプラント(HMGMA)などで製造される電気自動車(EV)の空調システムを製造する。操業開始は2024年5月の予定。同社はアジア、欧州、アフリカに加え、米国内に3拠点(アラバマ州、ミシガン州、オハイオ州)のほか、カナダに2拠点、メキシコに9拠点を有している。

ケンプ知事は「ハノンシステムズを迎えることで、ジョージア州の自動車産業とeモビリティ産業は成長を続け、ジョージア州は米国のEVの首都としてさらに地位を高めることになる」と述べている。同社のソン・ミンソク社長兼最高経営責任者(CEO)は「本日の発表は、北米の拠点を拡大しながら、業界の電動化シフトをサポートするという当社の戦略に合致するもの」と語った。

ハノンシステムズは、フォード(米国)と万都機械(韓国)の合弁により設立され、2015年に現社名に変更、2021年5月にはケーヒン(現・日立アステモ)の欧州と北米のコンデンサ事業を買収している。

(吉田祥子)

(米国、韓国)

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