タミル・ナドゥ州議会議員選、4月6日に投票

(インド)

チェンナイ発

2021年03月22日

インドのタミル・ナドゥ(TN)州で4月6日、州議会議員選挙の投票が実施される。この日程は2月26日に発表された。与党の全インド・アンナ・ドラビダ進歩連盟(AIADMK)が3期連続で州政権を維持するかどうかに注目が集まる。他州の州議会議員選の投票が同時期に実施されるため、開票はそれらが完了した5月2日を予定している。

1989年以降、約5年ごとにAIADMKと、現在は最大野党のドラビダ進歩連盟(DMK)が政権交代を繰り返していたが、2011年以降はAIADMKが2期連続で与党となっている。連邦議会与党のインド人民党(BJP)や国民会議派(コングレス)など全国政党はTN州では影が薄い(2020年12月1日記事参照)。選挙運動期間は実質1カ月強という急ピッチの選挙戦となる。両党の舌戦が繰り返し報道される中、両党はマニフェストを公表し、接戦に備える。

「タイムズ・オブ・インディア」紙による3月の世論調査によると、州首相候補の支持率は、E・K・パラニスワミ現州首相(AIADMK)31%に対し、M・K・スターリンDMK党総裁38%となっている。今回の選挙は、長期にわたって党を率いたJ・ジャヤラリータ元州首相(AIADMK)、M・カルナニディ元州首相(DMK)が死去した後、初の州議会選挙(補欠選挙を除く)となる(2016年12月9日記事、2018年8月10日記事参照)。当時のジャヤラリータ州首相が2016年12月に亡くなり、党の顔を失ったAIADMKは2019年の連邦議会下院選では惨敗している(全39議席中、AIADMK:1議席、DMK:24議席)。また、元AIADMKのT・T・V・ディナカラン氏が2018年3月に新党(アンマ人民進歩連盟、AMMK)を結成しているため、AIADMK支持票の分裂の可能性がある。

2月のチェンナイメトロ延伸区間の開通式には、モディ首相とパワニスワミ州首相が出席するなど、連邦議会与党BJPとTN州議会与党AIADMK連携の強調がうかがえる(2021年2月24日記事参照)。さらに、AIADMKは選挙協力を組む野党の要求を実現させるための法案も2月下旬に可決させた。一方、DMKは2011年から野党で、かつて州首相を務めたカルナニディ氏は死去しており、政権運営能力は未知数だ。TN州の有権者はどちらの政党を選ぶのかに注目が集まる。

(浜崎翔太)

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