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補正予算案を発表、新型コロナ対策向けに1,300億円規模の追加財源を確保

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2020年06月26日

南アフリカ共和国のティト・ムボウェニ財務相は6月24日、補正予算案(南ア政府ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表した。南アでは2月に予算案(2020年3月5日記事参照)、10月に向こう3年間の政府予算の方針を定める中期予算方針(2019年11月11日記事参照)が発表されるのが通例だが、今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響とその対策にかかる支出を踏まえ、年度途中での見直しとなった。

ムボウェニ財務相は、2020年の世界経済の成長見通しが5.2%減となる予測の上で、南アは過去90年で最大の落ち込みとなる7.2%減になる見込みと発表した。

成長率の鈍化に伴う税収減少のほか、新型コロナウイルス対策として実施している減税策や、4月にシリル・ラマポーザ大統領が発表した総額5,000億ランド規模(約3兆1,000億円、1ランド=約6.2円)の経済支援策(2020年4月23日記事参照)などの実施により、2020/2021年度(2020年4月~2021年3月)の財政赤字は2月の予算案で発表したGDP比6.8%から、14.6%に拡大するとの予測を示した。この不足を補うため、政府は国際社会から約70億ドルの資金調達を行う予定も明らかにした。また、今回の補正予算案では、新型コロナウイルスに関連する医療・保健支出として、215億ランド(約1,333億円)の財源を新たに確保したと述べた。

南アでは、国内の新型コロナウイルス感染者累計数が6月24日時点で11万1,796人(死者数2,205人)とアフリカ54カ国で最多で、同日の1日の新規感染者数が初めて5,000人台に達し、いまだピークアウトが見えない状況にある。他方で、政府が3月末から実施しているナショナル・ロックダウン(2020年3月27日記事参照)による経済の影響は甚大で、国内の完全失業率は30.1%に悪化。感染拡大は続くも、経済活動の制限を段階的に緩和(2020年6月22日記事参照)せざるを得ない苦しい政権運営を強いられている。

当地大手投資銀行のアナベル・ビショップ・チーフエコノミストは6月24日に発表したレポートで、今回の財政赤字のさらなる拡大の発表を受け、大手格付け会社はさらなる南ア長期債務の格下げを行うとの見方を示している。 南アでは、3月末に米国ムーディーズによる「投資不適格級」の格下げが行われたばかりだ(2020年4月3日記事参照)。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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