南ア政府、外出禁止に関する詳細を発表

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2020年03月27日

ラマポーザ大統領が3月23日に発表したナショナル・ロックダウン(3月26日午後11時59分から4月16日深夜までの外出禁止、2020年3月26日記事参照)に関して、各省庁は25日詳細を発表した。

主な発表は以下のとおり。

運輸省

  • 政府が指定するリスク国のカテゴリーにかかわらず、全ての国内線および国際線の運航禁止
  • 必要不可欠な航空貨物に限り運航を認めるが、「高リスク国(イタリア、イラン、韓国、スペイン、ドイツ、米国、英国、中国)」からの貨物には消毒を実施
  • 国内8カ所の港における海上貨物の輸送を認めるが、「高リスク国」からの貨物には消毒を実施
  • ミニバスやタクシー、ウーバーなどの配車サービスの利用は移動の許可を得た、必要な労働者に限る(ただし、午前5~9時、午後4時~午後8時に限る)

警察省

  • 外出禁止期間中のジョギング、ペットの散歩、酒類販売の禁止
  • 映画館、ショッピングモール(食料雑貨品や薬局を除く)の閉鎖

協力統治・伝統業務省

  • 必要不可欠なサービスの提供、もしくは必要な財やサービスを受ける目的以外の外出禁止
  • 必要不可欠な財は食品、衛生・清掃製品、医薬品、燃料、日用品の5点、必要不可欠なサービスは医療、金融、食料雑貨店、インフラ、鉱業(金ほか)、報道など28点に限定(官報参照外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます
  • 全ての陸上国境の閉鎖(燃料や必要品の輸送は除く)
  • 外出禁止実施前、または外出禁止期間中に入国した全ての旅行者は、同期間中または入国後14日間、国内の一時住居にとどまることを義務付け(自己隔離)
  • 葬儀の実施は認めるが出席者は50人以下に限定

鉱物資源省

  • 鉱山の生産規模を縮小、電力公社エスコム向けの石炭生産は継続(ゆるやかに減産)

なお、南アでの新型コロナウイルス感染者は3月5日に初の感染者(2020年3月10日記事参照)が確認された。25日時点で709人(死者なし)まで拡大しており、同時点で感染者数はアフリカ54カ国中最多となっている。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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