新車登録数が微減、HEVは2桁成長維持(イタリア)

2025年7月18日

イタリアの外国自動車代理店組合(UNRAE)は2025年1月21日、「UNRAE Pocket 2024(イタリア語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。この報告書によると、イタリアの乗用車新規登録は2024年、155万8,681台。前年比で約7,800台減(0.5%減)だった。新型コロナウイルス禍前の2019年と比較すると、35万8,000台以上減少したかたちだ(18.7%減)。

環境配慮車への移行は鈍い。2024年のバッテリー式電気自動車(BEV)のシェアは4.2%で、前年と変わらなかった。

HEVが2桁成長維持、日系ブランドに存在感

2024年の乗用車新規登録台数をメーカー・ブランド別にみると、表1のとおり。

フィアットが14万2,337台で、前年に続いて首位を守った。ただし前年比17.8%減。シェアも1.9ポイント減、9.1%になった。

トヨタは12万2,953台で、2位に躍進し、24.6%増。シェアが1.6ポイント増え、7.9%。

フォルクスワーゲン(VW)は12万1,290台で1.2%減の3位になり、順位を1つ下げた。ただし、シェアは前年と同じく7.8%を守った。

表1:メーカー・ブランド別乗用車新規登録(2024年)(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 メーカー・ブランド 台数 前年比 シェア
1(ー) フィアット 142,337 △ 17.8 9.1
2(↑) トヨタ 122,953 24.6 7.9
3(↓) フォルクスワーゲン 121,290 △ 1.2 7.8
4(ー) ダチア 97,262 13.7 6.2
5(↑) ルノー 87,146 7.6 5.6
6(↑) プジョー 78,166 △ 2.1 5.0
7(↑) BMW 71,046 17.4 4.6
8(↓) フォード 68,715 △ 15.9 4.4
9(↓) ジープ 68,444 △ 4.2 4.4
10(↓) アウディ 67,811 1.3 4.4
13(ー) 現代 49,471 1.2 3.2
14(ー) 起亜 47,787 1.9 3.1
16(↑) MG 39,953 32.0 2.6
18(ー) スズキ 37,684 8.3 2.4
19(↓) 日産 34,948 △ 7.6 2.2
25(↑) テスラ 15,650 △ 5.9 1.0
26(↑) マツダ 14,218 △ 6.0 0.9
31(↑) ホンダ 7,449 7.3 0.5
33(↑) レクサス 6,090 61.8 0.4
35(↑) 三菱自動車 3,253 211.6 0.2
38(ー) スバル 1,663 △ 37.0 0.1
合計(その他の自動車メーカー・ブランドを含む) 1,558,681 △ 0.5 100

注1:1~10位および日系・アジアメーカー・ブランドなどを記載。
注2:(―)は前年比で順位が同順、(↑)は上昇、(↓)は下降を示す。
出所:UNRAE資料から作成

他のアジア勢では、現代自動車グループ(韓国系)の現代、起亜がそれぞれ13位、14位。両社とも前年同順位で、登録台数とシェアも、ほぼ前年並みになった。

スズキは、前年同様18位だった。ただし登録台数は、前年比8.3%伸びた。一方、日産は登録台数が7.6%減で、前年の17位から19位に順位を落とした。マツダは26位で順位とシェアをほぼ維持したものの、登録台数は6.0%減。ホンダは登録台数が7.3%増で、前年の33位から31位へ順位を上げた。スバルは登録台数が37.0%減の1,663台に落ち込んだものの、順位は前年と同じ38位だった。

前年比で特に好調だったのはレクサスと三菱自動車。レクサスは登録台数が前年の3,763台から6,090台と大きく伸び、前年比61.8%増になった。三菱自動車も前年の1,044台から3,253台と、前年の3.1倍の大幅増だった。ただし、シェアは前者が0.4%、後者が0.2%にとどまった。また、上海汽車傘下の英国発祥のブランド「MG」は、32.0%増の3万9,953台で、シェアが0.7ポイント増で2.6%になった。

モデル別にみると、表2のとおり。フィアットの「パンダ」が前年比2.6%減ながら、首位を維持。ダチア「サンデロ」は24.8%増で、前年同様2位になった。ジープの「アヴェンジャー」は前年の2万2,266台から4万1,184台の85.0%増となり、前年の18位から3位に大きく躍進した。ルノー「クリオ」は42.1%増で13位から6位に。トヨタ「ヤリス」も、39.8%増で16位から8位にそれぞれ順位を上げた。

表2:2024年のモデル別新規登録台数トップ10(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 モデル メーカー・ブランド 台数 前年比
1 パンダ フィアット 99,871 △ 2.6
2 サンデロ ダチア 60,380 24.8
3 アヴェンジャー ジープ 41,184 85.0
4 C3 シトロエン 38,591 24.2
5 ヤリス クロス トヨタ 36,942 5.6
6 クリオ ルノー 35,809 42.1
7 208 プジョー 32,488 34.5
8 ヤリス トヨタ 32,294 39.8
9 イプシロン ランチア 32,167 △ 28.3
10 キャプチャー ルノー 31,901 2.5

出所:UNRAE資料からジェトロ作成

燃料別では、表3を参照。ガソリン車のシェアは乗用車全体の29.2%になり、前年の28.5%から0.7ポイント増。2019年をピークにシェア、新車登録台数ともに減少し、2022年にはシェアが27.7%まで低下していた。しかし、前年から2年連続の増加となった。

ディーゼル車のシェアは低下を続けている。前年の17.5%から3.7ポイント減の13.8%。台数も前年より5万8,104台減少し21万5,497台だった。

表3:乗用車新規登録台数の燃料別シェアの推移(単位:%)
燃料別 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
ガソリン 37.8 29.9 27.7 28.5 29.2
ハイブリッド(HEV、注) 16.1 2.9 34.0 36.1 40.0
ディーゼル 32.7 22.1 19.6 17.5 13.8
液化石油ガス(LPG) 6.8 7.4 9.0 9.1 9.3
バッテリー式電気自動車(BEV) 2.4 4.6 3.7 4.2 4.2
プラグインハイブリッド(PHEV) 2.0 4.8 5.1 4.4 3.4
メタンガス 2.3 2.2 0.8 0.1 0.1

注:HEVには、PHEVを含まない。
出所:UNRAE資料からジェトロ作成

ハイブリッド車(HEV)のシェアは、40.0%。前年の36.1%から3.9ポイント上昇した。62万2,981台で、前年比10.1%増だった。乗用車全体の登録が減少している中で、前年に続き2桁成長を維持したかたちだ。

HEVに限定したモデル別登録台数では、表4のとおりトヨタの健闘が目立つ。「ヤリスクロス」は、首位のフィアット「パンダ」に続き2位。前年比5.6%増、3万6,941台を記録した。「ヤリス」も3位につけ、58.7%増の3万1,643台と躍進した。さらに「C-HR」も好調で、60.3%増の1万4,593台で9位となりトップ10入りした。

また日産「キャシュカイ」は15.1%減に終わったものの、トップ10入りを維持した(7位)。前年に続き日系メーカーが好調だった。

表4:2024年のモデル別HEV新規登録トップ10(単位:台、%)(△はマイナス値、-は値なし)
順位 モデル メーカー・ブランド 台数 前年比
1 パンダ フィアット 97,614 4.1
2 ヤリス クロス トヨタ 36,941 5.6
3 ヤリス トヨタ 31,643 58.7
4 プーマ フォード 28,167 △ 7.8
5 イプシロン ランチア 27,532 △ 30.9
6 スポーテージ キア 18,921 15.2
7 キャシュカイ 日産 18,369 △ 15.1
8 500 フィアット 14,779 △ 45.5
9 C-HR トヨタ 14,593 60.3
10 アヴェンジャー ジープ 13,823

注1:新規登録台数のうち、ハイブリッド車に限定して集計。
注2:アヴェンジャーのHEVモデルは2024年、当地市場に初投入。そのため、前年比を計上できなかった。
出所:UNRAE資料からジェトロ作成

プラグインハイブリッド車(PHEV)のシェアは、3.4%。前年の4.4%から1.0ポイント減だった。台数では前年比24.1%減、5万2,496台となった。

バッテリー式電気自動車(BEV)も、シェアが伸び悩んだ。前年と同じ4.2%に終わった。図1のとおり、登録台数では前年比1.0%減、6万5,626台だった。欧州主要5カ国でBEVの占めるシェアを比較すると、2024年時点でイタリアは最下位になる(英国19.6%、フランス16.9%、ドイツ13.5%、スペイン5.6%)。

BEVのモデル別登録台数では、表5のとおり、前年同様テスラが1位と2位を占め、1位の「モデル3」が7,943台、2位の「モデルY」が7,435台となった。2023年末にイタリア初投入のボルボ「EX30」が3,836台で3位に躍進したが、テスラ2モデルとの差はなおも大きい。中国系では、上海汽車傘下の「MG4」が前年同様9位に入った。

図1:BEV新規登録台数の推移
2019年1万671台、2020年3万2,491台、2021年6万7,267台、2022年4万9,165台、2023年6万6,313台、2024年6万5,626台。

出所:UNRAE資料からジェトロ作成

表5:2024年のモデル別BEV新規登録台数トップ10(単位:台、%)(△はマイナス値)
順位 モデル メーカー・ブランド 台数 前年比
1 モデル3 テスラ 7,943 7.5
2 モデルY テスラ 7,435 △ 13.4
3 EX30 ボルボ 3,836 3264.9
4 スプリング ダチア 3,542 56.2
5 アヴェンジャー ジープ 2,477 65.6
6 iX1 BMW 2,366 71.0
7 500 フィアット 2,345 △ 50.6
8 Q4 アウディ 2,006 △ 6.6
9 MG4 MG 1,850 △ 9.0
10 208 プジョー 1,616 △ 20.7

注:新規登録台数のうち、BEV車に限定して集計。
出所:UNRAE資料からジェトロ作成

イタリア政府とステランティスの関係が好転

2024年に大きく前進したのは、イタリア政府とステランティスとの関係だ。

UNRAEの発表によると、2024年の同社グループ・ブランドのイタリアにおける新規登録台数は45万4,013台で、前年の50万5,518台から10.2%減。シェアも前年の32.3%から29.1%に低下し30%を切った。また、イタリア労働組合金属機械部会(Fim-Cisl)によると、同社が2024年に国内生産した乗用車および小型商用車は47万5,090台。前年の75万1,384台に比べて36.8%も落ち込んだ。

このように厳しい状況下、中央政府とステランティスは2023年12月、最低でも年間100万台を国内生産する目標を掲げていた。しかし、具体的な進捗が見られず、両者の対立が深まっていた(2024年8月20日付地域・分析レポート参照)。

風向きが変わったのは2024年12月1日、カルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)が任期途中で電撃辞任してからだ。ジョン・エルカン会長をトップとする暫定的な経営体制下、ステランティスは同月17日に協議会を開催。この協議会には、中央政府のほか、イタリア自動車工業会や、同社の生産拠点がある州・県などから代表者が参加した(2024年12月27日付ビジネス短信参照)。その結果、経営戦略「イタリア・プラン」を発表している。当該戦略には、(1)イタリアの生産拠点を閉鎖しないことや、(2)新モデル生産の計画などを盛り込んだ。生産拠点ごとの提案については、表6を参照。

表6: 「イタリア・プラン」の内容
ステランティスの国内生産拠点 主な提案内容
ポミリアーノ工場
(ナポリ県)
  • 2028年に、ステラ・スモールの新車台(プラットフォーム)を導入。コンパクトカーの新モデル2種の生産を計画。
  • 2030年までに、パンダとパンディーナの生産を拡充。大衆車生産を強化する。
ミラフィオーリ工場
(トリノ県)
  • フィアット500ハイブリッドモデルと、同500の新世代BEVの生産拠点にする。
  • 2025 年 1 月 1 日から、欧州地域部門と商用車部門の本社化。
  • グループのリサイクルを担うSUSTAINera社の拠点にする。
  • バッテリーのテストや開発を担うバッテリー技術センターの拠点を設置する。
カッシーノ工場
(フロジノーネ県)
  • 電動車のプラットフォーム「STLA-LARGE」を新モデル3種に導入する。
  • 2025年から(1)新アルファロメオ・ステルヴィオを、2026年から(2)新アルファロメオ・ジュリアを生産する((1)(2)とも、HEVとBEVの両方を製造)。その後も、新型最高級モデルを生産する。
メルフィ工場
(バジリカータ県)
  • 2025年から順次、(1) DS・ナンバー8、(2)ジープ・コンパス、(3)ランチア・ガンマ、(4)DS7の新モデルを生産する。 (1)はBEVのみ。(2)(3)(4)はBEVとHEV。
アテッサ工場
(キエ―ティー県)
  • 2024年末から、BEVを生産開始。加えて、カスタマイズプログラム「ステランティス・カスタムフィット」を導入する。
  • 2027年から、輸出向け大型バンの新型モデルを生産する。

出所:イタリア政府発表資料を基にジェトロ作成

エルカン会長「イタリアが中心的存在」と強調

タバレス前CEO辞任原因としては、米国事業の不振や内部分裂などの報道がある。その真否はともかく、これを契機にイタリアにとって明るい兆しが見え始めたといえる。

協議会後の2025年3月19日、エルカン会長はイタリア議会上下院の公聴会に出席し、ステランティスにとってイタリアが中心的存在であること、一連の公約は、自動車業界全てに関わるもので、期限どおりに実現していくと述べた。

参考:上下院公聴会でのエルカン会長発言(要旨)

  • ステランティスにとって、イタリアが中心的存在。
  • 「ギブ・アンド・テイク」のバランスがこれ以上の分裂を招くことはない。ともに歩んでいくためのものになる。
  • 一連の公約は自動車業界全てに関わるもので、期限どおりに実現していく。
  • 近年の世界的な自動車市場の縮小についても言及。懸念材料として、中国メーカーと競争する上で、(イタリアの業界が)構造的に不利な状況に直面している点などに触れた。また今後の成長は、市場がどう電動化していくのかにもよる。

その後、ステランティスは2025年6月23日、タバレス氏の後任にアントニオ・フィローザ新CEOを指名。他の役員・幹部をあわせ新体制を発表した。フィローザ氏には、北南米事業で残した実績がある。イタリア出身の新CEOがどのように経営手腕を振るうのかに、注目が集まっている。

消費者意識調査でもHEVが頭角

エルカン会長が指摘するように、環境対応車、特に電動化へのシフトがイタリアで大きな課題になっている。

前述したUNRAEの調査でも明らかなように、イタリアでBEVの占めるシェアは、他の欧州主要国に比べて伸び悩んでいる。

また、デロイトが発表した「2025年グローバル自動車消費者調査(イタリア市場編)(イタリア語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」でも、イタリアの消費者のうち、次回購入したい自動車としてBEVを挙げたのは全体の9.0%にとどまる。一方、ガソリン車などの内燃機関車と回答した消費者は32%で、同率のHEVとともに最も多い。またHEVの比率は、図2のとおり、スペイン(28%)、英国(24%)、フランス(21%)、ドイツ(12%)に比べて高い水準になっている。

図2:次回購入したい自動車の種類(欧州主要国比較)
フランスは、内燃機関車44%、HEV21%、BEV9%、PHEV11%、その他4%、分からない10%。ドイツは、内燃機関車53%、HEV12%、BEV14%、PHEV9%、その他3%、分からない8%。イタリアは、内燃機関車32%、HEV32%、BEV9%、PHEV13%、その他4%、分からない10%。スペインは、内燃機関車38%、HEV28%、BEV7%、PHEV16%、その他2%、分からない9%。英国は、内燃機関車47%、HEV24%、BEV8%、PHEV11%、その他1%、分からない9%。

出所:「2025 Global Automotive Consumer Study」(デロイト)を基にジェトロ作成

なお、次回購入したい自動車メーカー・ブランドの志向も他国と異なる(図3を参照)。イタリアの消費者のうち20%が外国メーカー・ブランドを挙げ、他の欧州主要国に比較して最も多かった。必ずしも国産メーカー・ブランドにこだわる傾向にはないことがわかる。

一方、イタリアが突出しているのは自家用車を運転する頻度だ(図4を参照)。毎日運転していると回答した消費者が49%。欧州主要国でトップになった。イタリアの「クルマ文化」の根強さを示している。

図3:次回購入したい自動車メーカー・ブランドの志向(欧州主要国比較)
フランスは、国産メーカー・ブランド37%、外国メーカー・ブランド19%、特にこだわらない44%。ドイツは、国産メーカー・ブランド39%、外国メーカー・ブランド10%、特にこだわらない50%。イタリアは、国産メーカー・ブランド25%、外国メーカー・ブランド20%、特にこだわらない55%。スペインは、国産メーカー・ブランド23%、外国メーカー・ブランド17%、特にこだわらない60%。英国は、国産メーカー・ブランド19%、外国メーカー・ブランド13%、特にこだわらない68%。

出所:「2025 Global Automotive Consumer Study」(デロイト)を基にジェトロ作成

図4:自家用車の運転頻度(欧州主要国比較)
英国は、毎日38%、週に3~4回29%、週に1~2回13%、月に2~3回5%、月に1回2%、数カ月に1回12%。スペインは、毎日37%、週に3~4回16%、週に1~2回11%、月に2~3回6%、月に1回4%、数カ月に1回25%。イタリアは、毎日49%、週に3~4回17%、週に1~2回13%、月に2~3回6%、月に1回4%、数カ月に1回12%。ドイツは、毎日37%、週に3~4回26%、週に1~2回17%、月に2~3回8%、月に1回3%、数カ月に1回9%。フランスは、毎日44%、週に3~4回26%、週に1~2回17%、月に2~3回6%、月に1回2%、数カ月に1回5%。

出所:「2025 Global Automotive Consumer Study」(デロイト)を基にジェトロ作成

政府がBEV普及の「特効薬」を模索

イタリア政府は2025年5月19日、BEV購入のための補助金プログラムを公表した。「再興・回復のための国家計画(PNRR)」の未使用予算5億9,730万ユーロを充当する。PNRRでは当初、充電ステーションの建設を想定し予算を割り当てていた。当該予算の残額を再分配し、内燃機関自動車からBEVへの買い替え3万9,000台以上を、補助するという。

このプログラムに対し、UNRAE会長のアンドレア・カルディナーリ氏は、「全く予期していなかった補助金」と強調。補助金対象者や配分期限などについて十分な検討を重ねずに発表したことに懸念を示した。

もっとも、今回の措置では、BEVの購入に限って年間約6億ユーロ近くを割り当てることになる。自動車購入に対する補助金として過去最大規模だ。そのため、今後のBEV普及への「特効薬」になる可能性もある。

執筆者紹介
ジェトロ・ミラノ事務所
平川 容子(ひらかわ ようこ)
2021年からジェトロ・ミラノ事務所に勤務。