2021年は輸出入とも増、対日貿易は減少(英国)

2022年11月18日

英国の2021年の貿易は、輸出が前年比9.5%増の3,426億7,000万ポンド(約56兆8,832億2,000万円、1ポンド=約166円)、輸入が1.7%増の5,059億4,900万ポンドだった。前年から輸出入ともに増加したかたちだ。対日貿易では、最大品目の機械類・輸送機器類の輸出が前年比16.4%減、輸入が1.7%増。全体では輸出が0.9%減、輸入が10.4%減になった。対日貿易赤字は減少した。

輸出入ともに前年実績を上回る

2021年の貿易は、輸出が前年比9.5%増の3,426億7,000万ポンド。輸入が1.7%増の5,059億4,900万ポンドになった。2020年は、新型コロナ感染拡大の影響を受け、経済活動と輸出入が縮小していた。そのような前年と比較すると、輸出入ともに増加したかたちだ。貿易収支は1,632億7,900万ポンドの赤字。赤字幅は、前年より211億3,500万ポンド縮小した。

輸出を品目別にみると、最大品目の機械類・輸送機器類(輸出全体に占める構成比32.7%)が前年比2.4%増だった(表1参照)。特に寄与したのが、(1)原動機(同6.8%)の5.0%増と、(2)道路走行車両(同8.3%)の3.9%増だった。(1)はエンジン・モーター(同4.9%)の7.8%増などが牽引、(2)はEVを含む乗用車(同6.4%)の6.4%増が牽引した。逆に減少したのが、(1)化学工業製品(同15.3%)や(2) 雑製品(同11.3%)だ。(1)は、有機化学品(同2.2%)の20.5%減、医薬品(同5.9%)の1.5%減、などが響き、1.2%減。(2)は、玩具・ゲーム・スポーツ用品(同0.4%)の19.9%減などにより、6.1%減になった。

輸出を国・地域別に見ると、最大の米国向け(全世界に向けた輸出全体に占める構成比12.7%)は原油・石油製品が好調。前年比0.7%増になった(表2参照)。一方2位のドイツ(同8.6%)は有機化学品、医薬品が減少し9.0%減。続くスイス(同8.4%)は非貨幣用金が好調で倍増。オランダ(同7.5%)は原動機が好調で29.9%増になった。一方、アイルランド(同6.2%)は原油・石油製品が不調で2.3%減。フランス(5.6%)は、道路走行車両が好調で2.5%増だった。

EU離脱(2020年12月末に離脱移行期間終了)との関係で変則的だったのが1月だ。それに先立つ2020年12月は、新型コロナ感染拡大に加え、移行期間終了に備えて在庫が積み増されていた。そうした要因から、2021年1月の単月では、EUへの輸出が前年同月比46.0%減と、大きく落ち込んだ。国別にはドイツ(47.5%減)、フランス(56.6%減)、アイルランド(48.3%減)をはじめ、ほとんどの国で大きく減少した。EU向け輸出を品目別で見ても、原油・石油製品(48.9%減)、道路走行車両(49.5%減)をはじめ、大半の製品で大きく減少した。しかし、その後、通関手続きに伴う遅延が改善し、新型コロナ関連の規制も解除されていった。それに伴い、2021年12月のEUへの輸出は前年同月の水準を上回った。

輸入を品目別にみると、最大品目の機械類・輸送機器類(輸出全体に占める構成比30.6%)が前年比1.7%増だった。特に、電子・電気機器(同5.0%)の15.6%増が寄与した。熱電子管・半導体(同0.5%)が43.3%増だったのが、牽引したかたちだ。また、化学工業製品(同11.9%)が、11.2%増と大きく伸びた。新型コロナ検査用の試薬などの需要を受けた結果だ。さらに鉱物性燃料・潤滑油等(同10.1%)は、95.1%増と大きく伸びた。世界的な原油・ガス価格の高騰を受けた結果と言えるだろう。事実、天然ガス(同3.8%)が4.3倍増、石油・粗油(同3.4%)43.4%増だった。

輸入を国・地域別に見ると、輸入相手国として首位の中国(全世界からの輸入に占める構成比12.4%)からは、前年比17.5%増と好調だった。特に、新型コロナ検査用の試薬の増加が寄与し、化学品が5.1倍になった。さらに道路走行車両(乗用車など)が2.8倍、電子・電気機器(家電など)が35.1%増だった。一方、ドイツ(同10.6%)からは、6.0%減になった。特に「その他輸送機器」(道路走行車両以外)が、64.1%減と落ち込んだ。ドイツは1997年以降、英国最大の輸入元だった。しかし、2018年以降は減少。さらに新型コロナ禍に伴う自動車販売の減少などで、2021年も減少傾向が継続した。また米国(同8.7%)が、非貨幣用金の減少などにより3.1%減。オランダ(同5.9%)も医薬品の減少が響き、16.1%減になった。

2022年上半期は、輸出が前年同期比16.3%増の1,900億4,500万ポンド。輸入が35.8%増の3,210億9,600万ポンドになった。ロシアのウクライナ侵攻を受け、2022年2月以降、原油価格、ガス価格がさらに急騰。そのことを受け、原油・石油製品の輸出と、ガスの輸入が増加した。原油・石油製品は、輸出額全体で前年同期比82.3%増。当該品目の輸入を国別にみると、オランダが64.6%増、アイルランドが3.1倍になった。また、ガスの輸入は全体で4.3倍、国別ではノルウェーが3.4倍、米国が11.8倍だった。

表1:英国の主要品目別輸出入(単位:100万ポンド、%)(△はマイナス値)
品目 輸出 輸入
2020年 2021年 2020年 2021年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
機械類・輸送機器類 109,290 111,968 32.7 2.4 152,079 154,604 30.6 1.7
階層レベル2の項目道路走行車両 27,427 28,485 8.3 3.9 44,510 44,489 8.8 △ 0.0
階層レベル2の項目原動機 22,351 23,469 6.8 5.0 16,546 18,172 3.6 9.8
階層レベル2の項目その他の一般用工業用機械など 13,606 14,203 4.1 4.4 14,767 16,465 3.3 11.5
階層レベル2の項目電子・電気機器 12,965 12,964 3.8 △ 0.0 22,073 25,510 5.0 15.6
階層レベル2の項目その他輸送機器 12,743 11,649 3.4 △ 8.6 7,893 5,826 1.2 △ 26.2
階層レベル2の項目産業用機械 7,529 8,451 2.5 12.2 6,758 8,037 1.6 18.9
階層レベル2の項目通信・音響機器 6,577 6,725 2.0 2.2 22,447 20,065 4.0 △ 10.6
化学工業製品 53,096 52,463 15.3 △ 1.2 54,241 60,329 11.9 11.2
階層レベル2の項目医薬品 20,588 20,282 5.9 △ 1.5 21,047 20,109 4.0 △ 4.5
階層レベル2の項目有機化学品 9,368 7,449 2.2 △ 20.5 7,734 9,047 1.8 17.0
階層レベル2の項目その他化学品 6,778 6,790 2.0 0.2 6,749 10,363 2.0 53.5
未分類のその他製品 26,397 48,086 14.0 82.2 77,043 47,086 9.3 △ 38.9
階層レベル2の項目非貨幣用金 17,121 30,415 8.9 77.6 69,804 40,271 8.0 △ 42.3
階層レベル2の項目特殊取扱品(種類別に分類されないもの) 8,787 16,780 4.9 91.0 5,602 5,092 1.0 △ 9.1
雑製品 41,362 38,855 11.3 △ 6.1 72,711 70,311 13.9 △ 3.3
階層レベル2の項目その他雑製品 17,474 17,308 5.1 △ 0.9 22,831 23,727 4.7 3.9
階層レベル2の項目専門機器・計測機器・制御機器 10,004 11,404 3.3 14.0 10,464 9,557 1.9 △ 8.7
原料別製品 33,460 35,350 10.3 5.6 54,182 61,628 12.2 13.7
階層レベル2の項目非鉄金属 14,656 15,491 4.5 5.7 13,821 18,429 3.6 33.3
鉱物性燃料、潤滑油等 20,725 25,467 7.4 22.9 26,184 51,097 10.1 95.1
階層レベル2の項目原油・石油製品 19,138 21,472 6.3 12.2 20,178 27,758 5.5 37.6
食料品・動物 15,201 13,261 3.9 △ 12.8 40,983 37,830 7.5 △ 7.7
食用でない原材料(鉱物性燃料除く) 6,472 9,569 2.8 47.9 11,736 14,866 2.9 26.7
飲料・たばこ 6,451 7,046 2.1 9.2 6,732 6,564 1.3 △ 2.5
動物性および植物性油脂とろう 527 606 0.2 15.1 1,506 1,633 0.3 8.5
合計(その他含む) 312,981 342,670 100.0 9.5 497,395 505,949 100.0 1.7

注:通関ベース。ただし、2020年のEUとの貿易および2021年のグレートブリテンからの輸出を除くEUとの貿易は各企業のインボイス報告に基づく。なお、ここでいう「グレートブリテン」とは、北アイルランド地域を除く英国を意味する。
出所:英国歳入関税庁

表2:英国の主要国・地域別輸出入 (単位:100万ポンド、%)(△はマイナス値)
国・地域名 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2020年 2021年 2020年 2021年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
欧州 178,492 198,405 57.9 11.2 289,664 297,314 58.8 2.6
階層レベル2の項目EU 148,941 155,278 45.3 4.3 231,754 222,005 43.9 △ 4.2
階層レベル3の項目ユーロ圏 129,334 134,877 39.4 4.3 197,772 188,017 37.2 △ 4.9
階層レベル4の項目ドイツ 32,378 29,462 8.6 △ 9.0 57,163 53,761 10.6 △ 6.0
階層レベル4の項目オランダ 19,693 25,587 7.5 29.9 35,857 30,079 5.9 △ 16.1
階層レベル4の項目アイルランド 21,640 21,141 6.2 △ 2.3 13,450 13,904 2.7 3.4
階層レベル4の項目フランス 18,566 19,021 5.6 2.5 22,571 21,306 4.2 △ 5.6
階層レベル4の項目ベルギー 10,619 14,516 4.2 36.7 22,300 22,410 4.4 0.5
階層レベル4の項目イタリア 8,576 8,851 2.6 3.2 17,844 17,620 3.5 △ 1.3
階層レベル4の項目スペイン 8,663 8,123 2.4 △ 6.2 14,345 14,398 2.8 0.4
階層レベル3の項目非ユーロ圏 16,242 15,080 4.4 △ 7.2 30,791 30,103 5.9 △ 2.2
階層レベル4の項目スウェーデン 4,358 4,419 1.3 1.4 5,857 6,261 1.2 6.9
階層レベル4の項目ポーランド 4,625 3,950 1.2 △ 14.6 10,776 10,056 2.0 △ 6.7
階層レベル2の項目スイス 14,208 28,813 8.4 102.8 10,861 12,109 2.4 11.5
階層レベル2の項目トルコ 4,898 4,562 1.3 △ 6.9 9,081 11,220 2.2 23.6
階層レベル2の項目ノルウェー 4,019 3,040 0.9 △ 24.4 10,988 26,817 5.3 144.1
階層レベル2の項目ロシア 2,146 2,777 0.8 29.4 19,042 18,081 3.6 △ 5.0
北米 50,126 49,660 14.5 △ 0.9 59,511 56,866 11.2 △ 4.4
階層レベル2の項目米国 43,223 43,520 12.7 0.7 45,204 43,814 8.7 △ 3.1
階層レベル2の項目カナダ 5,873 5,104 1.5 △ 13.1 12,264 10,941 2.2 △ 10.8
アジア大洋州 50,339 54,694 16.0 8.7 118,119 115,660 22.9 △ 2.1
階層レベル2の項目中国 14,398 15,188 4.4 5.5 53,430 62,762 12.4 17.5
階層レベル2の項目ASEAN 8,590 9,779 2.9 13.8 13,867 13,772 2.7 △ 0.7
階層レベル2の項目香港 7,818 7,154 2.1 △ 8.5 16,418 7,521 1.5 △ 54.2
階層レベル2の項目日本 5,553 5,503 1.6 △ 0.9 8,184 7,330 1.4 △ 10.4
階層レベル2の項目シンガポール 4,381 5,210 1.5 18.9 3,238 2,433 0.5 △ 24.9
中東および北アフリカ 15,446 16,214 4.7 5.0 8,829 12,808 2.5 45.1
階層レベル2の項目アラブ首長国連邦 4,732 5,712 1.7 20.7 1,904 2,497 0.5 31.1
中南米 5,185 5,396 1.6 4.1 8,058 8,356 1.7 3.7
サブサハラアフリカ 4,499 5,148 1.5 14.4 8,598 10,304 2.0 19.8
階層レベル2の項目南アフリカ共和国 1,303 1,441 0.4 10.5 5,869 7,671 1.5 30.7
合計(その他含む) 312,981 342,670 100.0 9.5 497,395 505,949 100.0 1.7

注1:通関ベース。ただし、2020年のEUとの貿易および2021年のグレートブリテンからの輸出を除くEUとの貿易は各企業のインボイス報告に基づく。なお、ここでいう「グレートブリテン」とは、北アイルランド地域を除く英国を意味する。
注2:アジア大洋州はASEAN+6(ASEAN、日本、中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、インド)に香港、台湾を加えた合計値。
出所:英国歳入関税庁

FTA交渉が加速、CPTPP加入交渉も第2段階へ

EU離脱の移行期間は、2020年をもって終了した。2021年1月からは、EUとの間で「英EU通商・協力協定(TCA)」が適用されている。これにより、原産地規則を満たす全品目で、関税ゼロ・割り当てなしでの取引の継続が可能になった。その一方で、通関手続きや衛生植物検疫(SPS)が復活。そのため、特に年初は混乱が生じた。その対策として、EUからグレートブリテン島への輸入について、緩和措置が設けられた。特に食品関連では、2021年中に複数回、緩和措置の期間延長が発表された。ただし政府は、2022年5月、これらの手続きを2022年中には導入しないと発表した。

EU以外の国とは、移行期間終了時にEUが締結していた自由貿易協定(FTA)の大半を継承した。しかし、一部の国との間で、新たなFTA締結に向けた動きもみられた。2021年7月にはノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインとの間で新たなFTAに署名。2022年3月にはカナダ、5月にはスイス、メキシコ、7月にはイスラエルと交渉を開始した。

また移行期間終了時にEUが未締結だった国とFTAを交わした例もある。例えば、オーストラリアとニュージーランドとの間では、それぞれ2021年12月、2022年3月に署名。2022年1月にはインド、6月には湾岸協力会議(GCC)との間で交渉を開始した。交渉が停滞していた米国については、州レベルでの合意を模索。5月にインディアナ州、7月にノースカロライナ州との間で貿易・経済発展に向けた覚書を締結した。また、CPTPP(いわゆるTPP11)の加入に関しては、2022年2月、第2段階の市場アクセス交渉に移行した。

対日は輸出入ともに減少

2021年の対日貿易は、日本向け輸出が前年比0.9%減の55億300万ポンド、日本からの輸入が10.4%減の73億3,000万ポンドだった。その結果、対日貿易赤字は18億2,700万ポンド。前年より8億400万ポンド減少したかたちだ(表3参照)。日本は英国にとって輸出では13位、輸入では19位の貿易相手国になっている。

主な対日輸出品目をみると、最大品目の機械類・輸送機器類(対日輸出全体に占める構成比34.8%)が前年比16.4%減だった。この中で主要品目の道路走行車両(同12.6%)が14.6%減、続く原動機(同8.8%)が24.2%減と落ち込んだことが影響した(注1)。対照的に、原料別製品(同28.1%)も8.5%増。中でも非鉄金属(同24.1%)の9.3%増が影響した。化学工業製品(同15.8%)や雑製品(同13.2%)も、それぞれ11.4%増、6.2%増と伸びた(注2)。

日本からの輸入では、最大品目の機械類・輸送機器類(対日輸入全体に占める構成比60.3%)が前年比1.7%増だった。中でも電子・電気機器(同11.4%)や原動機(同11.0%)、産業用機械(同6.7%)が伸びた。逆に、道路走行車両(同20.1%)は19.5%減、その他の製品(同8.3%)が56.7%減、原料別製品(同5.4%)24.6%減、化学工業製品(同7.9%)11.6%減と、軒並み落ち込んだ(注3)。

表3:英国の対日主要品目別輸出入(通関ベース) (単位:100万ポンド、%)(△はマイナス値)
品目 輸出(FOB) 輸入(CIF)
2020年 2021年 2020年 2021年
金額 金額 構成比 伸び率 金額 金額 構成比 伸び率
機械類・輸送機器類 2,291 1,914 34.8 △ 16.4 4,343 4,417 60.3 1.7
階層レベル2の項目道路走行車両 811 693 12.6 △ 14.6 1,835 1,477 20.1 △ 19.5
階層レベル2の項目原動機 637 483 8.8 △ 24.2 642 809 11.0 26.1
階層レベル2の項目電子・電気機器 320 230 4.2 △ 28.3 664 837 11.4 25.9
階層レベル2の項目その他の一般用工業用機械など 209 182 3.3 △ 12.9 437 469 6.4 7.2
階層レベル2の項目産業用機械 126 151 2.7 20.3 345 494 6.7 43.2
階層レベル2の項目通信・音響機器 49 61 1.1 25.8 131 124 1.7 △ 4.8
原料別製品 1,424 1,545 28.1 8.5 528 398 5.4 △ 24.6
階層レベル2の項目非鉄金属 1,215 1,328 24.1 9.3 211 117 1.6 △ 44.5
階層レベル2の項目その他金属製品 91 81 1.5 △ 10.9 103 94 1.3 △ 8.7
化学工業製品 779 867 15.8 11.4 659 583 7.9 △ 11.6
階層レベル2の項目医薬品 460 477 8.7 3.6 257 172 2.3 △ 33.1
階層レベル2の項目その他化学品 131 155 2.8 18.8 55 67 0.9 21.6
階層レベル2の項目有機化学品 57 43 0.8 △ 24.4 144 126 1.7 △ 12.8
雑製品 683 726 13.2 6.2 741 731 10.0 △ 1.3
階層レベル2の項目専門機器・計測機器・制御機器 296 324 5.9 9.6 339 347 4.7 2.4
階層レベル2の項目その他雑製品 193 200 3.6 3.5 174 144 2.0 △ 17.2
階層レベル2の項目写真・光学用品・時計 76 88 1.6 16.7 176 179 2.4 1.7
未分類のその他製品 53 52 0.9 △ 1.5 1,413 611 8.3 △ 56.7
階層レベル2の項目非貨幣用金 0 0 0.0 1.7 1,328 515 7.0 △ 61.2
合計(その他含む) 5,553 5,503 100.0 △ 0.9 8,184 7,330 100.0 △ 10.4

出所:英国歳入税関庁


注1:
対日輸出で道路走行車両の不振だった要因としては、乗用車(対日輸出全体に占める構成比11.2%)の減少が大きい。また原動機については、エンジン・モーター(同6.0%)の減少が響いた。
注2:
化学工業製品の対日輸出は、「その他化学品」(医薬品、有機化学品を除く)(同2.8%)の増加が牽引した。
また、雑製品は、専門機器・計測機器・制御機器(同5.9%)や写真・光学用品・時計(同1.6%)の増が要因だった。
注3:
日本からの輸入で道路走行車両が落ちこんだ要因としては、乗用車(対日輸入全体に占める構成比14.1%)の27.9%減が挙げられる。 また、その他の製品の減少は非貨幣用金(同7.0%)の61.2%減が、原料別製品はプラチナなどの非鉄金属(同1.6%)の半減が、化学工業製品は医薬品(同2.3%)の33.1%減が、それぞれ大きく影響した。
執筆者紹介
ジェトロ・ロンドン事務所
島村 英莉(しまむら えり)
2021年8月、ジェトロ・ロンドン事務所入所。
執筆者紹介
ジェトロ・ロンドン事務所
山田 恭之(やまだ よしゆき)
2018年、ジェトロ入構。海外調査部海外調査企画課、欧州ロシアCIS課を経て2021年9月から現職。