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「山形県産品商談会」開催、若手経営者が輸出に挑戦(香港)
「有望商品」以外の商品で勝負をかける

2019年6月4日

2019年2月22日午後に、ジェトロが香港で主催する「山形県産品商談会」が開催された。山形県企業5社が出展し、ジェトロ香港事務所で39社・56人の香港バイヤーと商談を行った。

有望商品以外でも多くの商談が行われる

これまで、香港での食品展示・商談会ではいわゆる「有望商品」として、日本ウイスキー、熟成スピリッツ、水産物・水産加工品(乾燥ナマコなどの乾燥製品を含む)、牛肉(サシが少なめの赤身)、豚肉(霜降り)、菓子類(特に和菓子と関連商品)が出展されることが多かった。しかし、山形県から参加の5社は上記の「有望商品」以外の物を持参したが、数多くのバイヤーと商談をすることができた。

ちなみに、出展企業5社が持参した品目は、きくらげ、乾燥パスタ、漬物、燻製(くんせい)卵、日本酒などであった。 ジェトロ香港事務所が、バイヤーに対し、事前に開催案内をメール送付、直接手交などで来場を呼び掛けたところ、当日は39社・56人のバイヤーが来場し、地元マスコミにも取り上げられた。 開始直後からバイヤーが多数来場し、参加事業者への発注や見積もり依頼があった。一部事業者については、マカオでの大口取引の打診があり、今後は物流ルートなどを調整していくことになった。

商談会の様子(ジェトロ撮影)

香港で見慣れない商品は、食べ方の説明も重要

今回の出品者は、若手経営者で輸出経験がほとんどないか、皆無の事業者が対象であったが、デザイン・形、色、味、製法などが個性的で差別化できる商品がそろっていたため、バイヤーの興味を引き、多数の来場につながった。

各品目の特徴としてPRした点は、(1)乾燥きくらげは中国産のものよりも肉厚で大きい、(2)乾燥パスタはさくらの形やハートの形をしており、味にだけでなく彩りや見た目でも楽しめる点、(3)燻製卵は卵に燻製処理を施し、味に深みを与えるとともに香りも楽しめる点(香港ではラーメンのトッピングなどに、ゆで卵の人気がある)、(4)漬物はクラッカーやせんべいの上に、クリームチーズなどと載せて一緒に食べるなどの食べ方も提案する点、(5)水の代わりに清酒酵母を使い、ワインで醸した特別なハイブリッド酒など、珍しい日本酒を展示している点などであった。

今回の展示会では、海外での初商談となった企業も出店しており、広東語(もしくは英語)の資料や食べ方の提案を事前に準備した上で商談に臨んだ。出展者からは、「大口の見積もり依頼があり、今後物流などについて詳細を詰めていく」「香港に合った食べ方の提案が必要と感じた」「賞味期限が短い商品についてはもっと延ばせないかと言われた」などの声があった。

また、来場バイヤーからの意見としては、「見慣れない、食べ慣れない商品については、出展者側から食べ方の提案があると良い」「彩りや見た目がきれいな商品については、何かの記念日などの料理として使えるのではないか。例えば、ハートの形をしたパスタはバレンタインデーのディナーなどに使えると思う」などの声があった。これらの声は、出展企業がそれぞれ持ち帰り、今後の商品提案および開発に生かすこととなった。

出展品目が少なくとも、香港市場にない、バイヤーにとって魅力的な商品を取りそろえることで、多数のバイヤーの来場を促すことができ、貴重な機会となった。

執筆者紹介
ジェトロ・香港事務所
阿部友也(あべ ともや)
山形県庁より2018年4月にジェトロ本部農林水産・食品部に出向、同年10月より香港事務所勤務。

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