日本からの輸出に関する制度 青果物の輸入規制、輸入手続き

カナダの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2018年9月

青果物規則では、一部の青果物の等級が定められており、これらの商品をバルクコンテナで50kg以上(リンゴのみ200kg以上)輸入することは禁止されています。ただし、輸入を行おうとする申込者が、商品の輸入を予定している州と隣接する州で同等商品を取り扱う生産者団体や卸売企業に商品の在庫情報の開示を求め、商品の不足を証明できれば大臣免除が発行され、輸入が可能になります。

ただし、サクランボ、モモ、イチゴ、トマトについては、カナダが日本産のこれらの品目に対する検疫条件を設定していないため、前述の条件を満たしても輸出できません。
このほか、各商品の輸入の可否はその時々の植物病害の発生などにより変更になります。最新情報は、食品検査庁の自動輸入参照システム(Automated Import Reference System)でHSコードを使って検索可能です。

このほか、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、カナダ政府は2011年4~6月にかけて日本からの輸入食品・飼料の定期検査を行うとともに、安全性を証明する書類の提出を求めていましたが、2011年6月13日以降こうした上乗せ規制は撤廃され、現在は事故に伴う輸入禁止は行われていません。

なお、関連リンクの「根拠法等」に掲載している「青果物規則」は、2019年1月15日の「カナダ食品安全規則」施行に伴い撤廃となります。

2. 施設登録、商品登録、輸入許可等(登録に必要な書類)

調査時点:2018年9月

カナダへ青果物の輸入を行うには、カナダ食品検査庁の青果物ライセンスを保持しているか、もしくは青果物紛争解決法人(Fruit and Vegetable Dispute Resolution Corporation:DRC)の会員である必要があります。ただし、消費者へ直接青果物の販売を行い、年間売上総額が230,000カナダドル未満の企業については、ライセンス取得の義務はありません。

輸入業者は、ライセンスの取得に加えて、事前に事業者番号(Business Number)を歳入庁(Canada Revenue Agency)から取得し、国境サービス庁事務所に輸出入口座を開設します。その後、電子取引プログラム(Electronic Data Interchange: EDI)により輸入手続きを行います。

なお、カナダ食品検査庁(Canadian Food Inspection Agency: CFIA)は2018年6月13日、2012年に施行のカナダ食品安全法(Safe Food for Canadians Act)の下、カナダ食品安全規則の最終版を官報で公示し、2019年1月15日の施行となることを発表しました。新規則は食品の種類別に設けられている14の現行規則を統合し、すべての食品にかかわる輸入、輸出、カナダ国内の州間の移動を規制するもので、輸入食品の安全に対する輸入業者の責任の強化、カナダ食品検査庁による輸入業者の把握、安全性に疑いのある輸入品の迅速な確認・対応と当局への連絡などが求められ、当該輸入食品の輸入業者はライセンスが必要となります。

冒頭に述べた青果物ライセンス供与は青果物規則に基づくプログラムは、2019年1月15日のカナダ食品安全規則施行に伴い、青果物規則が撤廃されることから本プログラムも廃止されます。2019年1月15日以降は、カナダへ青果物の輸入を行うには、カナダ食品検査庁が発行するカナダ食品安全規則に基づく輸入者ライセンス取得に加えて、青果物紛争解決法人(Fruit and Vegetable Dispute Resolution Corporation:DRC)の会員となる必要があります。

カナダ食品検査庁が発行するカナダ食品安全規則に基づく輸入者ライセンスの取得要件については、「食品関連の規制」の「6.その他」(食品安全・衛生規則)を参照してください。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2018年9月

青果物は動植物検疫の対象となります。代表的な青果物における検疫に関連する必要書類などは次のとおりです。

  • ナシ: 園地・施設の登録、病害虫の発生調査、防除、選果・梱包などおよび輸出検査が必要。
  • リンゴ:
    次の(1)~(3)のいずれかが必要
    1. 果実の袋かけ(結実から収穫まで)、栽培地における検査、選果施設の登録および輸出検査
    2. 栽培地における検査、選果施設・消毒施設の登録、消毒(低温処理および臭化メチルくん蒸など)および輸出検査
    3. 園地・施設の登録、病害虫の発生調査、防除、選果・梱包の実施などおよび輸出検査
  • ブドウ:栽培地における検査、臭化メチルくん蒸および輸出検査が必要。
  • トウガラシ、ピーマン:日本での輸出検査が必要。

また、病害虫(キバチの一種、キクイムシ類、マツノマダラカミキリなど)が梱包材に付着して侵入してくることを防止するため、カナダ食品検査庁では輸入貨物の木材梱包材(クレート、木箱、ダンネージ(荷敷き)、パレット、ケーブルドラム、スプール/リールなど)に、「植物検疫措置に関する国際基準No.15(ISPM No.15)」に沿った消毒処理を要求しています(厚さ6ミリ以下の木材や、プライウッドやパーティクルボード、OSB(雑木破砕接着合板)、ベニヤ板などは対象外)。

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