日本からの輸出に関する制度

調味料の輸入規制、輸入手続き

UAEの輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2020年12月

1. 放射性物質規制

アラブ首長国連邦(UAE)政府は、2020年12月10日付で東京電力福島第一原子力発電所事故の発生に伴う日本産食品の輸入規制を撤廃しました。

2. 輸入地域規制

2017年6月のカタールとの断交以降、カタールとの輸出入は不可となっています(2020年11月現在)。

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)

調査時点:2020年11月

1. 輸出に必要な書類

UAEへの輸入に通常必要な書類(輸入申告書、荷渡指図書(D/O)、船荷証券(B/L)、インボイス、パッキングリスト、原産地証明書)のほかに次の書類が必要になります。

  • 衛生証明書
    日本の商工会議所で衛生証明書の代替となるサイン証明書を取得する必要があります。その際、ドバイ向けにかぎっては、サイン証明書の書式が規格化されています。書式は、サイン証明を発給する最寄りの商工会議所から入手してください。
  • ハラール証明書
    現状は、牛肉および牛肉派生品に限りハラール証明書が求められます。「その他」の記載を参照してください。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2020年11月

UAEに日本から調味料を輸入する場合は、動物および植物検疫証明書なしで輸出できます。

UAEでの輸入手続き

1. 輸入許可、輸入ライセンス等、商品登録等(輸入者側で必要な手続き)

調査時点:2020年11月

UAEにおける食品の輸入手続きは、各首長国の税関および食品安全局(Food Safety Department)や食品管理庁(Food Control Authority)が実施を担っています。

ドバイ首長国の場合、調味料を含むすべての食品の輸入に際して、輸入者によるドバイ市政庁食品安全局の食品輸入再輸出システム(FIRS:Food Import Re-Export System)への事前登録が必要となります(輸入者の要件は「輸入手続き」の「3.販売許可手続き」を参照)。 輸入する食品はすべてFIRSの登録分類システムに登録することになっており、輸入者は、輸入前に食品ラベルの評価も実施する必要があります。FIRSへの登録は、ドバイ市政庁E-Governmentを通じて行います。登録と輸入申請のための手順は次のとおりです。

  • 企業の登録:商業ライセンスを持つ輸入者がドバイ市政庁のE-Governmentウェブサイトに登録してアカウントを作成し、そのうえでFIRSへの登録を行います。
  • 食品の登録とラベル評価手続き:バーコード番号に基づいて輸入する食品をFIRSに登録し、ラベル評価手続きを行います。
  • 食品輸入申請:FIRSの登録分類システムに登録した食品について、FIRSを通じて必要情報を入力し、輸入申請を提出します。手続きが完了すると照会番号が作成され、この番号は港での検査時に必要になります。

2018年2月からUAEの各エミレーツ(首長国)で共通運用する連邦気候変動環境省のポータルサイトのZad(アラビア語で食品の意)システムが運用開始され、当面はFIRSシステムと併用されていますが、将来的にはZadシステムに一元化される見込みです。システムの内容はFIRSシステムがベースとなっています。

2. 輸入通関手続き(通関に必要な書類)

調査時点:2020年11月

調味料の輸入通関には、UAEへの輸入に通常必要な書類(輸入申告書、荷渡指図書(D/O)、船荷証券(B/L)、インボイス、パッキングリスト、原産地証明書)のほかに次の書類が必要になります。

  • 衛生証明書(日本の商工会議所でサイン照明による衛生証明書を取得する必要があります。その際、ドバイ向けにかぎっては、サイン証明書の書式が規格化されています。書式は、サイン証明を発給する最寄りの商工会議所から入手してください)
  • ハラール証明書(現状は、牛肉および牛肉派生品に限る。「その他」の記載を参照)

3. 輸入時の検査

調査時点:2020年11月

GCCでは、各食品のリスクの高さに応じた食品検査システムを導入しており、輸入食品の種類によって検査の手続きが異なります。リスク分類のカテゴリーは、高中低の3段階で、人の健康に及ぼす危険性の度合いにより分類されます。GCC諸国は、このリスクベースシステムに分類に基づいて、輸入時の検査を実施する必要があります。
UAEにおける食品検査は、輸入通関手続地の食品安全局または食品管理庁が担っています。ドバイ首長国の場合、食品のラボラトリー検査は、ドバイ市政庁食品安全局の食品輸入再輸出サービス(FIRS)システムのリスク基準に従ってサンプル抽出し実施されています。
アブダビ首長国では、食品の種類によって人間に及ぼすリスクを高中低の3段階に分け、食品検査を実施しています。この食品の分類には「調味料」というカテゴリーはありませんが、「ケチャップやからしなどの酸性食品」が中リスクの食品リストに分類されているほか、「酢」が低リスクに含まれています。中リスクに分類される食品の50~70%、低リスクに分類される食品では85~90%に対して衛生書類の確認のみが行われますが、次の表のように、貨物検査やサンプル抽出とラボラトリー検査が行われる可能性もあります。なお、リスク度ごとの食品リストに分類されていないその他の食品についても、すべての食品の10%を無作為に抽出して、ラボラトリー検査のためのサンプル抽出が行われます。リスク分類ごとの食品リストやリスクの分類は随時、変更される可能性があります。

食品のリスク分類と検査頻度
食品のリスク分類 衛生書類の確認
貨物検査
サンプル抽出・ラボラトリー検査
衛生書類の確認
貨物検査
衛生書類の確認
高リスク 80~100% 0~10% 0~10%
中リスク 15~25% 15~25% 50~70%
低リスク 5~10% 0~5% 85~90%

4. 販売許可手続き

調査時点:2020年11月

UAEで調味料を輸入・販売するにあたり、UAE国内共通のライセンスや登録はありませんが、輸入者は各国首長国において食品に特化した商業ライセンスあるいは一般商業ライセンスを取得する必要があります。商業ライセンスの発行は、各首長国の経済発展局(DED:Department of Economic Development)がそれぞれ実施しています。さらに、輸入者は、税関で登録し、会社コードを取得する必要があります。

5. その他

調査時点:2020年11月

なし