日本からの輸出に関する制度 牛乳・乳製品の輸入規制、輸入手続き

香港の食品関連の規制

1. 残留農薬

調査時点:2017年11月

乳・乳飲料にかかわらず、香港では使用される農薬について、ポジティブリスト制を採用しています。「残留農薬に関する規則」 (Cap.132CM Pesticide Residues in Food Regulation) Schedule 1において農薬と食品との組み合わせごとに定められている最大残留基準値/外因性最大残留許容量と照合し、含有量が規定値を超えている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。また、Schedule 2には規制対象外の農薬が挙げられています。

2. 重金属および汚染物質

調査時点:2017年11月

香港では、「重金属に関する規則」〔Cap.132V Food Adulteration (Metallic Contamination) Regulations〕のSchedule 1Schedule 2に挙げられている物質が規定量を超えている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。

重金属の許容量リスト(食品/液体)
物質 許容量
ヒ素 Arsenic(As2O3として) 0.14ppm
Lead 1ppm
水銀 Mercury 0.5ppm
スズ Tin 230ppm

また、有害物質に関しては「有害物質に関する規則」(Cap.132AF Harmful Substances in Food Regulations)のSchedule 1に挙げられている物質が規定量を超えている場合、また同Schedule 2に挙げられている物質が含まれている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。

次の乳・乳飲料については販売が禁止されています。

  • 2回以上熱処理された乳・乳飲料(低温殺菌された凍結全乳の場合を除く)。
  • 熱処理前に1ml当たり200,000以上の細菌を含み、あるいは、1,000分の1mlに大腸菌が存在する。
  • ミルク規則Schedule1に記載されている低温殺菌のいずれかの方法で熱処理した後、1mlあたり30,000を超える細菌を含むか、あるいは10分の1mlに大腸菌が存在する。
  • ミルク規則Schedule1に記載されている殺菌方法で熱処理した後、10以上の細菌群が存在する。

3. 食品添加物

調査時点:2017年11月

「ミルク規則」(Cap.132AQ Milk Regulations)により配合剤を加えたクリームを販売することは禁止されています。ただし、香港特別行政区基本法「食品および薬物(成分組成および表示)規則」〔Cap. 132W Food and. Drugs (Composition and Labelling) Regulations〕のSchedule 1, No.12に指している配合剤は除きます。当該配合剤の添加量は当該項目に許可された量を超えてはいけません。

また、香港では着色料・甘味料・食品保存料に関する規制があります。
着色料に関しては「着色料に関する規則」(Cap.132H Colouring Matter in Food Regulations)のSchedule 1に挙げられている着色料を使用することができます。
甘味料に関しては「甘味料に関する規則」(Cap.132U Sweeteners in Food Regulations)のScheduleに挙げられている甘味料を使用することができます。
食品に使用できる甘味料は次のとおりです。

  • アセスルファムカリウム
  • アリテーム
  • アスパルテーム
  • アスパルテーム-アセスルファム塩
  • サイクラミン酸
  • サッカリン
  • スクラロース
  • ソーマチン
  • ネオテーム
  • ステビオールグリコシド

食品保存料に関しては「保存料に関する規則」(Cap.132BD Preservatives in Food Regulation)のSchedule 1, No.1に挙げられている食品保存料を、規定量の範囲内で使用することができます。

4. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2017年11月

なし

5. ラベル表示

調査時点:2017年11月

「食品および薬物(成分組成および表示)規則」〔Cap. 132W Food and. Drugs (Composition and Labelling) Regulations〕に基づき、香港内で販売する商品に対して食品製造者および包装業者は、次の項目を英語または中国語、あるいは英語と中国語の併用で表示することが求められます。

  1. 食品名
  2. 原材料リスト(原材料、アレルギー性物質、添加物を含む)
  3. 消費期限(use by date)または賞味期限(best before
  4. 保管に対する特別な条件、または使用上の注意に関する説明
  5. 製造者または包装業者の名前と住所(英語)
  6. 数、重量または容量
  7. 栄養成分〔免除項目は「食品および薬物(成分組成および表示)規則」(Cap. 132W)のSchedule 6を参考〕

牛乳・乳飲料の表示については、これらに加えて、次の表示をする必要があります。

  1. 内容物を処理した者の氏名と住所
  2. 内容物の加熱処理方法

また、無脂肪牛乳(离脂奶:法令上定義なし)、脱脂乳(脱脂奶:定義 9条規定にあり。脂肪分が0.3%以下)、部分脱脂乳(部分脱脂奶:定義なし)は容器に次の表示またはラベルを添付しなければなりません。

無脂肪牛乳(离脂奶

SEPARATED MILK
离脂奶

Children under one year of age should not be
fed on this milk except under medical advice.

除由医生指导外不应用以喂哺一岁以下之婴儿

脱脂乳(脱脂奶

SKIMMED MILK
脱脂奶

Children under one year of age should not be
fed on this milk except under medical advice.

除由医生指导外不应用以喂哺一岁以下之婴儿

部分脱脂乳(部分脱脂奶

PARTLY SKIMMED MILK
部分脱脂奶

Children under one year of age should not be
fed on this milk except under medical advice.

除由医生指导外不应用以喂哺一岁以下之婴儿

除由医生指导外不应用以喂哺一岁以下之婴儿(訳)
医師の診断下をのぞき、1歳以下の乳児に与えるべきではない。

*英語の文字と中国語の漢字で目立つように、かつ読みやすく表示またはラベル貼付すること。明色の地色の上に暗色のブロック体、または暗色の地色の上に明色のブロック体で印刷されていること。囲み線で囲まれていること。囲み線内には前述以外の情報を入れないこととされています。

また、牛乳、クリームあるいは牛乳類似と表示される次の飲料が入った容器には、その 主原料を正確に表示するものとされています。

  1. 牛乳あるいは還元乳を含むが、Schedule 1PART Ⅱに規定された成分基準に従っていない飲料
  2. 販売目的のため、商品名、商品表示に「milk」あるいは「cream」、もしくは「」や「忌廉」という漢字、あるいはその飲料が牛乳あるいはクリームを含有していることを示唆する言葉や漢字が入っている飲料
  3. 豆乳またはココナッツジュース(ココナッツ自体は除く)その他、色、味、見かけあるいは濃度が牛乳に似ている飲料

6. その他

調査時点:2017年11月

食品や農水産物で問題や事故が起きた際に、その流通経路をさかのぼって追跡・確認できるようにするため、食品安全条例では食品輸入業や食品卸売業を行うすべての事業者に対し、食物環境衛生署(FEHD)への登録が義務付けられています。ただし、FEHDに香港ホーカー(屋台)のライセンスを取得済み、FEHDに食品輸入業者として登録されているなどの場合、卸売業者の登録は免除されます。

また、乳・乳飲料を販売する際は、製品を10℃以下に保ち保管する必要があります。

  • 密閉容器に入れた滅菌ミルクまたは殺菌乳飲料を除き、販売を目的とした乳・および乳飲料を10℃を超える場所で保管してはいけません。
  • 密閉容器に入れた滅菌ミルクまたは殺菌乳飲料を除き、貿易等ビジネスの目的での輸送では、いかなる者も、輸送期間中の温度が10℃を超える環境で乳・乳飲料を輸送してはいけません。

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