日本からの輸出に関する制度

清涼飲料水の輸入規制、輸入手続き

香港の食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2019年7月

清涼飲料水に関する特別な食品規格はありません。

2. 残留農薬および動物用薬品

調査時点:2019年7月

香港では使用される農薬について、ポジティブリスト制を採用しています。「残留農薬に関する規則」(Cap.132CM Pesticide Residues in Food Regulation)Schedule 1で農薬と食品との組み合わせごとに定められている最大残留基準値あるいは外因性最大残留許容量に照らし、含有量が規定値を超えている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。また、Schedule 2には規制対象外の農薬が挙げられています。

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2019年7月

重金属規制: 2019年11月1日から有効
2019年11月より施行される「食品混入不純物(金属汚染物質含有量)(改正)規則」〔Cap.132V Food Adulteration (Metallic Contamination)(Amendment)Regulations〕では、規制対象となる「特定金属」の含有上限量とそれに対応する「特定食品」を列挙しており、当該食品が「特定食品」を原料として含む場合には、同法の基準に従う必要があります。
なお、規制対象となる「特定金属」と「特定食品」の組み合わせおよび含有上限量ついては、「食品混入不純物(金属汚染物質含有量)(改正)規則」の付表第2部(Part 2 Maximum Level of Metal in Food)にリスト化されています。
複数の原料から構成される「合成食品」についても、「特定食品」が配合されている場合には規制対象となります。また、改正規則3(4)に規定されたとおり、「合成食品のすべての原料が特定食品に該当する場合」には、当該「合成食品に含まれる特定金属の上限量は、各原料の特定金属の上限量を、この合成食品に含まれる各原料の割合、重量により乗じた値の合算」となります。
加えて、「特定金属」ではない金属であっても、危険値である、または有害性が疑われるような量の金属を含有する食品はいかなるものでも、ヒトの消費用に輸入・委託・配送・製造・販売することは禁止されています。
清涼飲料水における「特定金属」の主な含有上限量は、次のとおりです。ただし、前述のとおり、その他の食品と組み合わせた「合成食品」に該当する場合には基準値が変化しますので、関連リンクなどを参照のうえ、確認してください。
なお、2019年11月1日以降、「食品混入不純物(金属汚染物質含有量)(改正)規則」〔Cap.132V Food Adulteration (Metallic Contamination)(Amendment)Regulation〕が適用されます。改正規則のもとでは、当該食品に関する活動が2019年11月1日以前に実施されており、同時点で発効している規則に違反していない場合に限り、2020年10月31日までの猶予期間が認められています。ただし、果物・野菜・そのジュース、畜産動物や家きんの食用肉・食用内臓、水生動物や家きん卵のいずれかに該当し、(a)保存工程を経ていない、あるいは(b)冷凍でなくチルドとして保存されたものの場合には猶予期間の適用はありません。
ヒ素および重金属などの許容量リスト(2019年11月1日から有効)
特定金属 特定食品 含有上限量(mg/kg)
アンチモン 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.02
ナチュラルミネラルウォーター 0.005
ヒ素(総ヒ素として) 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.01
ナチュラルミネラルウォーター 0.01
バリウム 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 1.3
ナチュラルミネラルウォーター 0.7
ホウ素 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 2.4
ナチュラルミネラルウォーター 5
カドミウム 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.003
ナチュラルミネラルウォーター 0.003
クロム 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.05
ナチュラルミネラルウォーター 0.05
瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 2
ナチュラルミネラルウォーター 1
果実ジュース(ベリーなどの小さな果実のみから作られたジュースは除く)瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.03
ベリーなどの小さな果実のみから作られたジュース 0.05
コーヒー飲料 0.2
緑茶・紅茶の飲料 0.2
瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.01
ナチュラルミネラルウォーター 0.01
炭酸飲料 0.2
マンガン ナチュラルミネラルウォ ーター 0.4
水銀(総水銀として) ナチュラルミネラルウォ ーター 0.001
水銀(無機水銀として) 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.006
ニッケル 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.07
ナチュラルミネラルウォーター 0.02
セレン 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.04
ナチュラルミネラルウォーター 0.01
スズ 缶飲料 150
ウラン 瓶詰または包装済みの飲料水(ナチュラルミネラルウォーター以外) 0.03
有害物質について
飲料水に含まれる微生物については、瓶などの容器入りのナチュラルミネラルウオーターの場合、大腸菌、総大腸菌群、腸球菌(糞便連鎖菌)、緑膿菌、亜硫酸還元嫌気性菌について5サンプルの検査を行い、それぞれに基準を設定しています。瓶など容器入りの飲料水(蒸留水やミネラル添加水)の場合、検査項目は3つになり、大腸菌および総大腸菌群が0/100ml、緑膿菌は0/250mlと基準を定めています。

4. 食品添加物

調査時点:2019年7月

香港では着色料・甘味料・食品保存料に関する規則があります。
着色料に関しては「着色料に関する規則」(Cap.132H Colouring Matter in Food Regulations)Schedule 1に挙げられている着色料を使用することができます。ベニバナ色素、ベニコウジ色素については使用が認められていないため、輸出食品について使用の有無を確認する必要があります。INS162ビートレッドやINS164クチナシ色素など、天然植物由来色素は認可されています。
甘味料に関しては「甘味料に関する規則」(Cap.132U Sweeteners in Food Regulations)Scheduleに挙げられている甘味料を使用することができます。
食品に使用できる甘味料は次のとおりです。

  • アセスルファムカリウム
  • アリテーム
  • アスパルテーム
  • アスパルテーム-アセスルファム塩
  • サイクラミン酸
  • サッカリン
  • スクラロース
  • ソーマチン
  • ネオテーム
  • ステビオールグリコシド

食品保存料に関しては「保存料に関する規則」(Cap.132BD Preservatives in Food Regulation)のSchedule 1, No.6に挙げられている食品保存料を、規定量の範囲内で使用することができます。
それ以外の食品添加物については、その使用に特定の規則は定められていません。しかし、「公衆衛生および市政条例」第V部に従い、食品販売者は各自使用するものが安全で食用に適していることを確保しなければなりません。

5. 食品包装規制(食品容器の品質または基準)

調査時点:2019年7月

なし

6. ラベル表示

調査時点:2019年7月

「食品および薬物(成分組成および表示)規則」〔Cap.132W Food And Drugs(Composition And Labelling)Regulations〕(以下、表示規則と表記)に基づき、香港内で販売する商品に対して食品製造者および包装業者は、次の項目を英語または中国語、あるいは英語と中国語の併用で表示することが求められます。

  1. 食品名
  2. 原材料リスト(原材料、アレルギー性物質、添加物を含む)
    原材料:
    重量または容量の多い順に表示する。ただし、二酸化炭素以外の成分が添加されていない炭酸水に、炭酸化されたことが表示された場合、または単一の原料で構成されている場合、原材料リストの表示は不要。
    アレルギー性物質:
    グルテンを含む穀物、甲殻類および甲殻類製品、卵および卵製品、魚および魚製品、ピーナッツ・大豆およびそれらの製品、乳および乳製品(乳糖を含む)、木の実とナッツ製品、10ppm以上の亜硫酸塩
    添加物:
    コーデックス委員会(CODEX)による国際番号システム(INS)に基づく(a)機能分類および(b)名称または識別番号または「E」もしくは「e」から始まる識別番号
  3. 賞味期限または消費期限
  4. 保管に対する特別な条件、または使用上の注意に関する説明
  5. 製造者または包装業者の名前と住所
    ただし、次の条件が満たされる場合には、表示義務が免除されます
    1. 次の(i)~(iii)の情報が印字またはラベル表記されている場合
      1. 原産国
      2. 香港における販売業者や商標所有者の名称
      3. 香港における販売業者や商標所有者の登記済み事務所または本社の所在地
    2. 香港における販売業者や商標所有者により、原産国における食品製造者や包装業者の正式所在地が書面で当局に通知されている場合
    3. 次の(i)および(ii)を満たす場合
      1. 原産国のラベル表記に加え、当該国での製造者または包装業者を特定するコードが表示されている
      2. コードおよびコードに紐づけられた製造業者や包装業者の詳細が、当該製造業者または包装業者、あるいは香港における販売業者または商標所有者により、書面で当局に通知されている
    4. 食品の製造工場または包装工場その他の場所が、原産国の政府により所有、操業、または経営されており、当該食品が当該政府の製品であることを示す方式で印字またはラベル化されている場合
  6. 数、重量または容量
  7. 栄養成分(必須項目:エネルギー、タンパク質、炭水化物、総脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、ナトリウム、糖。免除項目は表示規則のschedule6を参照)
    ※ただし、天然水、ミネラルウオーター、および二酸化炭素以外の成分が添加されていない、かつ炭酸化されたことが表示された炭酸水については、栄養表示は不要。

表示またはラベル貼付規制の免除は、表示規則のschedule4「schedule3の規定を免除される項目」で確認してください。また、バイオテクノロジー原料を含む食品(GM食品など)の表示は現在任意で行われています。

7. その他

調査時点:2019年7月

食品や農水産物で問題や事故が起きた際に、その流通経路をさかのぼって追跡・確認を可能にするため、食物安全条例では食品輸入業や食品卸売業を行うすべての者に対し、香港食物環境衛生署(FEHD)への登録を義務付けています。ただし、FEHDで香港ホーカー(屋台)のライセンスを取得済み、FEHDに食品輸入業者として登録されているなどの場合、卸売業業者の登録は免除されます。

香港での輸入手続き

1. 輸入許可、輸入ライセンス等、商品登録等(輸入者側で必要な手続き)

調査時点:2019年7月

香港では、清涼飲料水を輸入・販売するためには、食品輸入業者および卸売業者に対して香港食物環境衛生署(FEHD)への登録が義務付けられています。登録する際に、事業登録証明書(Business Registration)、身分証明書とその他の書類〔会社設立証明書(Certificate of Incorporation)など〕のコピー、および食品輸入業者・卸売業者登録申請書(Application for Registration as Food Importer / Food Distributor)を提出する必要があります。

2. 輸入通関手続き(通関に必要な書類)

調査時点:2019年7月

輸入(船積、空港貨物)商品にはすべて輸入陳述書(Import Statement)を添付します。輸入商品に課税商品を含まない場合は、その旨を明記した陳述書を添付しなければなりません。輸入陳述書の添付は、「課税商品条例第109条」(Cap.109 Dutiable Commodities Ordinance)により義務付けられています。通関に伴う提出書類は次のとおりです。

  • 積荷目録(マニフェスト)
  • エアウェイビル(航空貨物運送状)、オーシャンB/L(船荷証券)、またはほかの同様の書類
  • インボイスおよびパッキングリスト
  • 引渡し指図書(リリースレター)または貨物保管通知

3. 輸入時の検査・検疫

調査時点:2019年7月

香港では、「公衆衛生および市政条例第132章第59条」(Cap.132 Section59 The Public Health And Municipal Services Ordinance)に基づき、香港食物環境衛生署(FEHD)が輸入食品を検査する権限を有しています。

輸入時における通関では、積荷目録(マニフェスト)などの書類の検査、および必要に応じて輸入される商品のサンプル検査が行われます。サンプル検査に関しては、関連リンクの食品監視プログラム(Food Surveillance Programme)を参照してください。

4. 販売許可手続き

調査時点:2019年7月

非ボトル入り清涼飲料水(作りたての飲み物など)と涼茶(ハーブティー)は販売制限類食品となっており、それらの販売に対して、それぞれ涼茶の販売許可証(Chinese Herb Tea Permit)と非ボトル入り清涼飲料水の販売許可証(Non-bottled Drinks Permit)、または総合食品売店のライセンスの取得が必要です。

5. その他

調査時点:2019年7月

なし

香港の輸入関税等

1. 関税

調査時点:2019年7月

輸入にかかる関税はありません。

2. その他の税

調査時点:2019年7月

なし

3. その他

調査時点:2019年7月

なし

その他

調査時点:2019年7月

なし