日本からの輸出に関する制度

鶏肉の輸入規制、輸入手続き

香港の輸入規制

1. 輸入禁止(停止)、制限品目(放射性物質規制等)

調査時点:2019年10月

東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、日本から輸入される5県(福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県)の食品のうち、食肉については、放射性物質検査を行い、香港の放射性物質の基準に適合していることを証明する政府機関発行の証明書が必要です。詳細は農林水産省のウェブサイト「香港向け輸出証明書等の概要について」を参照してください。

また、高病原性鳥インフルエンザの発生により、青森県、新潟県、北海道、宮崎県、熊本県、岐阜県、佐賀県、宮城県、千葉県、香川県の家きん肉のうち、一定期間に生産・処理されたものは輸出できません。詳細は動物検疫所のウェブサイト「家きんの畜産物の輸出」を確認してください。

2. 施設登録、輸出事業者登録、輸出に必要な書類等(輸出者側で必要な手続き)

調査時点:2019年10月

日本から香港に鶏肉を輸出する場合、厚生労働省が認定した施設でと畜・食肉処理を行うとともに、地域ごとに指定された食肉衛生検査所の発行する食肉衛生証明書および動物検疫所が発行する輸出検疫証明書の取得が必要です。手続きの詳細については動物検疫所のウェブサイト「輸出畜産物の検査手続」を参照してください。鶏肉の認定施設および必要な書類の種類については、関連リンクに記載の農林水産省のウェブサイト「証明書や施設認定の申請」(香港)を参照してください。

3. 動植物検疫の有無

調査時点:2019年10月

日本から香港に鶏肉を輸出する場合、厚生労働省が認定した施設でと畜・食肉処理を行うとともに、地域ごとに指定された食肉衛生検査所の発行する食肉衛生証明書および動物検疫所が発行する輸出検疫証明書の取得が必要です。手続きの詳細については動物検疫所のウェブサイト「輸出畜産物の検査手続」を参照してください。また、鶏肉の認定施設および必要な書類の種類については、関連リンクに記載の農林水産省のウェブサイト「証明書や施設認定の申請」(香港)を、輸出検疫証明書については、動物検疫所のウェブサイト「偶蹄類の畜産物の輸出」を参照してください。

香港の食品関連の規制

1. 食品規格

調査時点:2019年10月

ここで述べられている以外の特別な食品規格の設定はありません。包装済み食品についてはコーデックス(CODEX)食品規格にあるように食品の成分とその添加物について適切に表示しなければなりません。

2. 残留農薬および動物用医薬品

調査時点:2019年10月

香港では使用される農薬について、ポジティブリスト制を採用しています。「残留農薬に関する規則」(Cap.132CM Pesticide Residues in Food Regulation)Schedule 1に挙げられている、農薬と食品との組み合わせごとに定められている最大残留基準値あるいは外因性最大残留許容量に照らし、含有量が規定値を超えている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。また、Schedule 2には規制対象外の農薬が挙げられています。

食肉内に残留する動物性医薬品については、「有害物質に関する規則」(Cap.132AF Harmful Substances in Food Regulations)のSchedule 1に挙げられている物質が規定量を超えている場合、また同Schedule 2に挙げられている物質が含まれている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。また、食用動物(Food Animal)に関しては、「公衆衛生規則(動物及鳥類)(残留化学物質)」(Cap. 139N Public Health (Animals and Birds) (Chemical Residues) Regulation)に従い、同法の(1)Schedule1に含まれる物質を含む動物、(2)Schedule 2に示された基準値を超える物質を含む動物を輸入することはできません。

3. 重金属および汚染物質

調査時点:2019年10月

重金属規制: 2019年10月31日まで有効
香港では、「重金属に関する規則」〔Cap.132V Food Adulteration(Metallic Contamination)Regulations〕のSchedule 1とSchedule 2に挙げられている物質が規定量を超えている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。
ヒ素および重金属などの許容量リスト(鶏肉)
品目項目 許容量
ヒ素 Arsenic 1.4ppm
アンティモニー Antimony 1ppm
カドミウム Cadmium 0.2ppm
クロム Chromium 1ppm
Lead 6ppm
水銀 Mercury 0.5ppm
スズ Tin 230ppm
また、有害物質に関しては「有害物質に関する規則」(Cap.132AF Harmful Substances in Food Regulations)のSchedule 1に挙げられている物質が規定量を超えている場合、また同Schedule 2に挙げられている物質が含まれている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。
なお、2019年11月1日以降、「食品混入不純物(金属汚染物質含有量)(改正)規則」(Cap.132V Food Adulteration (Metallic Contamination)(Amendment)Regulation)が適用されます。改正規則のもとでは、当該食品に関する活動が2019年11月1日の直前に実施されており、同時点で発効している規則に違反していない場合にかぎり、2020年10月31日までの猶予期間が認められています。ただし、(a)保存工程を経ていない、あるいは(b)冷凍でなく冷蔵として保存された「家きんの食用肉・食用内臓」に該当する場合には猶予期間の適用はありません。
重金属規則: 2019年11月1日から有効
2019年11月から施行される「食品混入不純物(金属汚染物質含有量)(改正)規則」(Cap.132V Food Adulteration (Metallic Contamination)(Amendment)Regulations)では、規制対象となる「特定金属」の含有上限量とそれに対応する「特定食品」を列挙しており、当該食品が「特定食品」を原料として含む場合には、同法の基準に従う必要があります。
なお、規制対象となる「特定金属」と「特定食品」の組み合わせおよび含有上限量ついては、「食品混入不純物(金属汚染物質含有量)(改正)規則」の付表第2部(Part 2 Maximum Level of Metal in Food)にリスト化されています。
複数の原料から構成される「合成食品」についても、「特定食品」が配合されている場合には規制対象となります。また、改正規則3(4)に規定されたとおり、「合成食品のすべての原料が特定食品に該当する場合」には、当該「合成食品に含まれる特定金属の上限量は、各原料の特定金属の上限量を、この合成食品に含まれる各原料の割合、重量により乗じた値の合算」となります。
加えて、「特定金属」ではない金属であっても、危険値である、または有害性が疑われるような量の金属を含有する食品はいかなるものでも、ヒトの消費用に輸入・委託・配送・製造・販売することを禁止されています。
鶏肉における「特定金属」の含有上限量は、次のとおりです。ただし、前述のとおり、その他の食品と組み合わせた「合成食品」に該当する場合に基準値が異なるため、関連リンクなどを参照のうえ、確認してください。
ヒ素および重金属などの許容量リスト(鶏肉)
特定金属 特定食品 含有上限量(mg/kg)
アンチモン 家禽の肉 1
ヒ素(総ヒ素として) 家禽の肉 0.5
家禽の食用内臓 0.5
カドミウム 家禽の肉 0.05
家禽の肝臓 0.5
家禽の腎臓 1
クロム 家禽の肉 1
家禽の肉 0.1
家禽の食用内臓 0.5
水銀(総水銀として) 家禽の肉 0.05
家禽の食用内臓 0.05
有害物質
有害物質に関しては「有害物質に関する規則」(Cap.132AF Harmful Substances in Food Regulations)のSchedule 1に挙げられている物質が規定量を超えている場合、また同Schedule 2に挙げられている物質が含まれている場合、該当する食品の輸入・販売などは禁止されています。

4. 食品添加物

調査時点:2019年10月

香港では着色料・甘味料・食品保存料に関する規則があります。
着色料に関しては「着色料に関する規則」(Cap.132H Coloring Matter in Food Regulations)にて、生鮮、冷蔵および冷凍の鶏肉については着色料の使用は認められていません。鶏肉加工品で使用可能な着色料はSchedule 1を参照してください。
甘味料に関しては「甘味料に関する規則」(Cap.132U Sweeteners in Food RegulationsScheduleに挙げられている甘味料を使用することができます。
食品保存料に関しては「保存料に関する規則」(Cap.132BD Preservatives in Food Regulation)のSchedule 1に挙げられている食品保存料を、規定量の範囲内で使用することができます。

それ以外の食品添加物については、その使用に特定の規則は定められていません。しかし、「公衆衛生および市政条例」第V部に従い、食品販売者は各自使用するものが安全で食用に適していることを確保しなければなりません。

5. 食品包装(食品容器の品質または基準)

調査時点:2019年10月

なし

6. ラベル表示

調査時点:2019年10月

日本からの輸出に際しては「対香港輸出食肉を取り扱うと畜場等の認定要綱」に従い、都道府県知事から同別添4「不正防止の基準」を満たす検印を受けたうえで、厚生労働省の生活衛生・安全部長の承認を得なければなりません。

香港においては、鶏肉(包装済み)のラベル表示は、「食品および薬物(成分組成および表示)規則」〔Cap.132W Food And Drugs(Composition And Labelling)Regulations〕により規制されています。次の項目を英語または中国語、あるいは英語と中国語の併用で表示することが求められます。

  1. 食品名
  2. 原材料リスト(原材料、アレルギー性物質、添加物を含む)
    • 原材料:重量または容量の多い順に表示する。ただし、単一の原料で構成されているものについては不要
    • アレルギー性物質:グルテンを含む穀物、甲殻類および甲殻類製品、卵および卵製品、魚および魚製品、ピーナッツ・大豆およびそれらの製品、乳および乳製品(乳糖を含む)、木の実とナッツ製品、10ppm以上の亜硫酸塩
    • 添加物:コーデックス委員会(CODEX)による国際番号システム(INS)に基づく(a)機能分類および(b)名称または識別番号または「E」もしくは「e」から始まる識別番号
  3. 賞味期限または消費期限
  4. 保管に対する特別な条件、または使用上の注意に関する説明
  5. 製造業者または包装業者の名前と住所
    ただし、次の条件が満たされる場合には、表示義務が免除されます
    1. 次の i~ iii の情報が印字またはラベル表記されている場合
      1. 原産国
      2. 香港における販売業者や商標所有者の名称
      3. 香港における販売業者や商標所有者の登記済み事務所または本社の所在地
    2. 香港における販売業者や商標所有者により、原産国における食品製造業者や包装業者の正式所在地が書面で当局に通知されている場合
    3. 次のiおよびiiを満たす場合
      1. 原産国のラベル表記に加え、当該国での製造業者または包装業者を特定するコードが表示されている
      2. コードおよびコードに紐づけられた製造業者や包装業者の詳細が、当該製造業者または包装業者、あるいは香港における販売業者または商標所有者により、書面で当局に通知されている
    4. 食品の製造工場または包装工場その他の場所が、原産国の政府により所有、操業、または経営されており、当該食品が当該政府の製品であることを示す方式で印字またはラベル表記されている場合
  6. 数量、重量または容量
  7. 栄養成分(必須項目:エネルギー、タンパク質、炭水化物、総脂質、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、ナトリウム、糖。免除項目は表示規則の付表6を参照)
    ※なお、生鮮であり包装された鶏肉で、ほかの成分が添加されていないものについては、栄養表示は不要(付表6-10)。

なお、柔らかく加工した肉(Tenderized Meat)については、包装容器または肉そのものに英語大文字で“TENDERIZED MEAT”および漢字で「加工製嫩肉類」との記載・貼付が必要です。
表示またはラベル貼付規制の免除は表示規則のSchedule 4「Items exempt from Schedule 3」(付表3の規定を免除される項目)で確認してください。

7. その他

調査時点:2019年10月

食品安全・衛生規制
生鮮、冷蔵および冷凍の鶏肉を輸出する際には、厚生労働省が認定した施設でと畜・食肉処理を行うとともに、指定された衛生証明書の取得が必要です。鶏肉の認定施設および必要な衛生証明書の種類については、関連リンクに記載の農林水産省のウェブサイト「証明書や施設認定の申請」(香港)を参照してください。
なお、鶏肉加工品については、食品衛生に関する規則はありません。サンプル検査に関しては香港食物安全センター(CFS)の「食品調査プログラム」(Food Surveillance Programme)を参照してください。
また、食品や農水産物で問題や事故が起きた際に、その流通経路をさかのぼって追跡・確認できるようにするため、食物安全条例では食品輸入業や食品卸売業を行うすべての事業者に対し、食物環境衛生署(FEHD)への登録が義務付けられています。ただし、FEHDで香港ホーカー(屋台)のライセンスを取得済み、FEHDに食品輸入業者として登録されているなどの場合、卸売業者の登録は免除されます。

香港内の輸入関税等

1. 関税

調査時点:2019年10月

なし

2. その他の税

調査時点:2019年10月

なし

3. その他

調査時点:2019年10月

なし

その他

調査時点:2019年10月

なし

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最寄りのジェトロ事務所にご連絡ください。

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