外資に関する規制
最終更新日:2025年09月01日
- 最近の制度変更

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2023年6月12日
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規制業種・禁止業種
規制業種:地場企業と外資企業の区別なく、規制業種もない。
武器・弾薬の製造は禁じられている。
出資比率
外国資本100%の出資が可能。ただし、政府との協議あるいは行政指導のかたちで設立当初にコートジボワール資本の参加、あるいは途中から外国資本の出資比率逓減が実施される可能性もある。
新投資法では、現地資本の出資比率が34%以上である特定分野の外資系企業に対し、税額控除額の2%上乗せ措置を定めている(2019年12月18日付法律第2019-1088号)。
鉱物資源開発においては鉱業法で、鉱山開発公社(SODEMI)を通じて国の10%出資が義務付けられている。
外国企業の土地所有の可否
都市圏における土地購入は、当局で必要な手続きを取って承認されれば可能。ただし、土地が市街地であるか工業用地であるかによって、手続きが異なる。
工業インフラ管理開発公社(SOGEDI)が管理する工業団地へ入居する場合、コートジボワール投資促進センター(CEPICI)の単一窓口を通じて申請する。
SOGEDIは、商業・産業省、建設・住宅・都市計画省、財務・予算省、環境・持続可能な開発・エコロジー移行省、鉱山・石油・エネルギー省、水・森林省、CEPICI、国家調査開発局(BNETD)などで構成される委員会に協議を委ねた後、商業・産業大臣の認可を受ける。一連の手続きを行えば、30年(2回更新可能)の長期賃貸借契約による土地の使用、開発が可能となる。ただし、用途の変更や転貸借は禁じられている。
また、外国人による農地の所有は認められていない。
資本金に関する規制
会社資本金は、株式会社(S.A.)は1,000万CFAフラン、上場企業は1億CFAフラン以上が設立条件。有限会社(SARL)は最低資本金の規制が撤廃されたが、1株あたり5,000CFAフラン以上で等分割する必要がある。
株式会社(S.A.)の場合、最低1,000万CFAフランの資本金が必要であることに加え、会社設立時にそのうち少なくとも4分の1を払い込まなければならない。さらに3年以内に全額を払い込む必要がある。株式市場に上場される会社の場合は、資本金1億CFAフラン以上が条件。有限会社(SARL)の場合、これまで100万CFAフランとされていた最低資本金規制が撤廃され、商法・有限会社上の最低資本金を準備しなくとも設立が可能となった。一方で資本金は等しい持分に分割されなければならず、1株の金額は、資本金の総額に関係なく、5,000CFAフラン以上でなければいけない。
コートジボワールは、アフリカ地域の商法統一とビジネス環境の整備を目的として17カ国が加盟するアフリカ商法調整機構(OHADA)に加盟しており、同条約で規定される会社法が適用されている。
アフリカ商法調整機構ウェブサイト(L'Organisation pour l'Harmonisation en Afrique du Droit des Affaires:OHADA
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その他規制
石油・天然ガス関連事業は規制の対象となる。
コートジボワール政府は、石油・天然ガス関連事業での現地の企業・労働力・製品・サービスの調達を促し、ローカルコンテントを高めることを法律で定めた。2022年6月13日付法律第2022‐408号(LOI N°2022-408 DU 13 JUIN 2022 - RELATIVE AU CONTENU LOCAL DANS LES ACTIVITES PETROLIERES ET GAZIERES)。
出所:CEPICI、財務・予算省、税関総局
(データ確認日:2025年9月1日)




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