ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ 上海

中国14億人市場におけるランディングポイント、上海。足下ではテスラやJ&J、ボッシュ等が進出・拡大中。GDP年5%前後の成長目標を掲げ、最先端とも評されるIT革新を通じた「デジタル化」が進む。

エコシステムの特徴・トレンド

特徴:
  • 起業投資の活性化と技術・産業・資本・人材の融合を通じ、国際競争力を持つエコシステムが形成されている。
  • 上海は自由貿易推進と国際イベント開催を通じて世界とつながるスタートアップ拠点として評価され、世界エコシステムランキングで第10位(Startup Genome社調べ)。
  • 上海は中国の経済首都であり、全国で初めての「自由貿易試験区」が設置された。国際金融センターとしての機能と合わせて、外資系企業の中国市場へのランディングポイントとしての地位を確立している。外資系1,076社のリージョナルヘッドクオーター、同636社の研究開発拠点を擁する(2025年12月)。
注目分野:
  • 人工知能:上海は脳科学研究、コンピュータービジョン、アルゴリズムプラットフォーム、スマートロボット分野等で主導的地位を確立している。2025年までに、一定規模以上のAI 産業規模は4,000億元に達し、年平均成長率は12%を超える見込みである。
  • バイオ医薬品:上海は国際製薬企業の集積が進み、2025年までに生産高1兆2,000億元規模の、世界的影響力を持つバイオ医薬品イノベーション拠点の形成が見込まれる。
  • 集積回路(IC):上海は完全なIC産業チェーンを有する中国の先進地であり、IC設計、製造、設備・材料の三つの基幹セクターを育成し、IC製品の多様化・差別化を推進し、五カ年計画期間中の年平均成長率は約20%に達する見込みである。

サービス内容

ブリーフィング、メンタリング、コネクション形成(マッチング)

提携先

CHJ(漕河涇)ハイテクパーク

  • 中国初の国家レベルハイテク技術開発パークとして、4,000近くの科学技術企業及び世界500強企業を集める。
  • 「CHJ科技創業センター」は漕河涇ハイテクパークのスタートアップ支援部門として設立され、インキュベーターの運営科学技術企業の育成などの方面において30年間の経験を持つ。日本のほか、これまでカナダ、オーストラリア、イタリア、ブラジルなどの海外創業者にも中国進出加速プロジェクトを提供。
  • 起業経験者や弁護士、コンサルタントなど多数のアドバイザーとも提携、スタートアップを組織的にサポート。

TusHoldings

  • TusHoldingsは、清華大学を母体として設立された総合的な科学技術サービス企業であり、TusParkの開発・運営を担っている。
  • 前身は1994年設立の清華科技園発展センターで、2000年に「啓迪控股」として正式に登録された。
  • 現在は、環境保護、デジタル技術、教育など多様な分野で800社以上の企業に出資・参画しており、世界五大陸に300以上の拠点からなるグローバルなイノベーションネットワークを展開している。
  • 傘下の清華科技園は、1500社以上が入居する世界最大級の単一大学サイエンスパークとして、国際的な技術革新のハブとなっている。
  • 当アクセラは北京にもネットワークを有している。北京は、中関村を中核として科学技術、金融、産業、人材が高度に融合した世界有数のイノベーション・スタートアップ拠点であり、フィンテック、AI・データ分析、ライフサイエンス分野を中心に成長を続け、世界エコシステムランキングで第5位に位置付けられている。また、フォーチュン・グローバル500企業の本社数が世界最多であるほか、次世代情報技術や科学技術サービス業をはじめ、医薬・ヘルスケア、AI、環境分野などで大規模な産業集積が進展しており、金融を中核とする現代サービス業が実体経済の高度化を支えている。

メンター例

馬騁(Ma Cheng)氏
CHJ(漕河涇)ハイテクパーク・イノベーションセンター国際化のプロジェクトマネージャー兼インキュベーション基地の運営マネージャーとして、一貫して国内外のスタートアップ企業の発掘・育成・グローバル連携プロジェクトの提携に従事しながら、CHJ創営基地の運営を担当している。CHJの育成プログラムを通じて、これまで日本、イタリア、オーストラリア、タイ等各国の多くのスタートアップを受け入れ。他にもオーストラリアのクイーンズランド大学とのShanghai Mobility実習プロジェクト主催、CHJインキュベーション施設内の企業によるイギリスのLondon Tech Week訪問等、イノベーションの最先端での国際プロジェクトを多数実施し、経験を積んできた。
浙江大学を卒業後、オックスフォード大学大学院にて修士号を取得。英語・中国語に堪能。
傅鍇(Heather)氏
CHJ(漕河涇)ハイテクパーク・イノベーションセンターのプロジェクトマネージャー(国際協力、大企業とのマッチング及び中国における海外プロジェクトのアクセラレーションサービスを主な業務とする)。ハイテク関連スタートアップ企業に5年間サービスを提供した経験を有する。2016年から中国スタートアップ企業がシリコンバレーをはじめ世界の人気創業都市の視察業務を担当し、国内外企業の交流協力機会の創出に努めている。
また、海外スタートアップ企業が中国本土での進出支援も行っており、中国本土企業とのマッチング支援を通じて、海外企業が中国のイノベーションエコシステムに溶け込むために力を尽くしている。
ノッティンガム大学とニューカッスル大学を卒業後、海外での経験も有している。英語・中国語に堪能。
尚薇(Sophia SHANG)氏
中国科学院大学 経営学修士(MBA)
公的機関、外資系企業、国有企業において国際協力業務に長年従事し、国際プロジェクトの推進と実施を担ってきた。現在は、グループおよび関連企業の国際化を統括し、特に日本市場との連携を重点的に推進している。サイエンスパークの国際資源を活用し、越境型のイノベーションプラットフォームを構築、日中間の技術協力と海外展開を支援。中国語のみ対応可能。

ジェトロ担当者

髙村 大輔(たかむら だいすけ)
ジェトロ・上海事務所副所長。2002年、ジェトロ入構。対日投資課、北京事務所、富山事務所長などを経て、2022年11月から現職。中国企業の日本誘致、スタートアップ支援、在中国日系企業支援、知的財産などを担当。
侯 恩東(こう おんとう)
ジェトロ・上海事務所、対日投資・イノベーション部主管。2018年、ジェトロ入構。経済信息部を経て、2022年7月から現職。中国企業の日本誘致、スタートアップ支援を担当。

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ご質問・お問い合わせ

ジェトロ・スタートアップ課
E-mail: JHUB@jetro.go.jp