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2024年版「主要国・地域の貿易投資年報」を公開 ―世界58カ国・地域の経済・産業動向や注目点を分析、動画による解説も―
2024年10月01日
ジェトロは、世界主要58カ国・地域の経済・貿易・直接投資動向を豊富なデータを用いて分析した年次レポート「主要国・地域の貿易投資年報」を、年に1度公表しています。
今年度は、10月1日までに、2024年版の米国・ブラジル・台湾・韓国・タイ・ミャンマー・エジプト・トルコなど16カ国・地域のレポートおよび5カ国・地域の解説動画を公開しました。残り約40カ国・地域についても、各国の主要統計の発表時期に合わせて、順次掲載します。海外ビジネスを検討する際の情報収集や出張・赴任前の準備など、ご関心の国・地域の動向把握に、ぜひご活用ください。
本レポートの特長
- 本レポートでは、ジェトロの海外ネットワークを駆使し、中長期的な海外ビジネス戦略検討時にご活用いただける、世界主要国・地域の経済・産業動向や注目点を分析しています。
- 2024年版では、特に日系企業の関心が高い一部の国・地域について、海外事務所の駐在員や調査部担当者が、各国・地域の最新の産業・ビジネスの特徴や注目動向を、動画で解説します。
- 世界全体の貿易・投資、通商ルール、および日本の貿易・投資の動向に関して包括的に分析した「世界貿易投資報告」(2024年7月26日発表)と併せてご利用ください。
動画のイメージ画像
2024年版レポートの注目点(一部紹介)
- 米国
- 2023年の米国の実質GDP成長率は2.5%で前年を上回った。
- 財の輸出が前年比2.1%減の2兆452億ドル、輸入が4.9%減の3兆1,085億ドルといずれも減少。貿易赤字も約1割減の1兆633億ドルに。
- 対内直接投資は前年比2割減の2,712億ドルとなった一方、対外は2割増の3,631億ドルに。
- ブラジル
- 2023年のGDP成長率は2.9%の伸びを記録。
- インフレは3年ぶりに目標値を達成。
- 大豆の豊作と鉄鉱石の中国需要で輸出が増加。
- 前年のトヨタ、VWなどの自動車分野への巨額投資の反動で対内直接投資額は11%減少。
- 対日トウモロコシ輸出は前年比8.2%増、自動車部品輸入は4.4%増。
- 台湾
- 2023年の実質GDP成長率は輸出と投資の低迷により1.3%に減速。
- 貿易は半導体の在庫調整により輸出入ともにマイナス。
- 対内直接投資は前年比15.4%減、対外直接投資は2.4倍も対中投資の構成比は低下。
- 日本からの対台湾直接投資は前年比63.5%減、対日直接投資は2.9倍に。
- エジプト
- 2022/2023年度のエジプトGDP成長率は3.6%。外貨不足、通貨切下げ、インフレで景気後退。
- 外貨不足で輸入制限、貿易赤字縮小、国際収支は黒字転換。日本の対エジプト貿易黒字拡大も、自動車輸出は大幅減。
- 2024年2月調印の大型対内直接投資案件、後続の国際金融支援で外貨流動性が回復。
- 日本は再エネや製造業を中心に進出多。
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