外資系企業動向

保険プライシングプラットフォームを開発・提供するAkur8が日本法人を設立

2023年12月20日

Akur8外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、2018年にフランスで創業したスタートアップで、保険業界におけるプライシング業務の自動化・最適化を実現する機械学習・データ駆動型のプラットフォームを開発し、世界40カ国・100社以上にサービスを提供している。

拠点設立
2023/01
進出先
東京都

  • 金融/保険
  • フランス

近年、保険業界のビジネス環境が急速に変化する中、プライシングとアンダーライティングの高度化は保険会社の持続可能なビジネス展開にとって最重要項目の一つとされる。そのような事業環境の中、多様化する保険のニーズを的確に捉え、時代の変化に迅速に対応する仕組みを整備すること、また、将来の損害率を高い精度で予測し、堅牢なリスクモデルの構築と付加価値を創出していくことを、現在の保険業界は求めている。一方で、日本は料率規制が強く、料率改定にも手間と時間を要することに加え、高度な保険数理分析に対応しうる人材が不足していることなどを理由に、海外と比較するとプライシングとアンダーライティングの高度化に課題を抱えている。

Akur8は、透明性の高い機械学習と予測モデリングを組み合わせることで、将来のリスクと需要を適切に把握し、保険会社がより高度で予測力の高いプライシングモデルを迅速に構築することを可能にしている。規制による制約の中で、高い精度を維持したままプライシングを改善するとともに、機械学習技術を活用して保険料の算出を行うことで、多大なリソースを投入することなく、料率改定プロセスの大幅なスピードアップを実現している。また、分析データを用いることで、プライシングのみならず、事業のトップラインやボトムラインの改善にも応用が可能となる。

Akur8社 会社風景

日本国内においても、より多くの保険会社に同社のプラットフォームとサービスを提供し、顧客のビジネス、ひいては日本の保険業界の変革を支援していくため、2022年5月にAkur8 Japan株式会社を設立し、2023年1月より東京にオフィスを開設して事業を展開している。

日本法人設立に際し、ジェトロ 対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、テンポラリーオフィスの貸与、市場情報の提供、サービスプロバイダ(通訳会社)の紹介を行った。

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