更新情報3Dバイオプリンティング、バイオインク製造・分注技術で生命科学を革新するスウェーデン企業CELLINK (セルインク)が京都に日本法人を設立

2020年09月09日

2016年にヨーテボリで設立された CELLINK AB外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、再生医療、細胞生物学、創薬、歯学、合成生物学領域などに適用可能な3Dプリンターおよびバイオマテリアルを提供するバイオプリンティング分野の牽引企業。同社の製品を使用することで、研究者は薬物や化粧品のテストのために人間の細胞を使って体の部分を印刷することができる。2019年には、同社のバイオプリンター「BIO X Bioprinter」を使って、米国で初めてヒトの角膜の3Dプリントが達成された。組織再生スフェロイド、血管モデル、創薬スクリーニング、生細胞イメージング、分注自動化、シングルセル解析といった分野に応用できる。

CELLINK ABのロゴ

また同社は、バイオプリンティングにおいて不可欠なバイオインク(生体適合性成分と良好なレオロジー特性のために選択された、哺乳類細胞を用いたハイドロゲル系生体材料)を、2016年に世界で初めて製品化している。造形サイズが大きくなると栄養が組織に行き渡らないといった課題を、光硬化性材料を使って微細血管を作り込むことで解決することで、現在バイオインク市場の最大手となっている。さらに、アルギン酸塩を用いることで安価で使いやすいバイオプリンティングを開発しており、普及を意識している。

2018年に京都大学ベンチャーインキュベーションセンター (KUViC) に駐在員事務所を置いて以来、代理店を通した販売を継続してきた。この度、製薬企業が集積する関西を拠点とした、顧客ユーザーへの技術サポートおよびローカライズ商品の研究・開発機能の増強を図るため、2020年2月に京都府に、CELLINK株式会社を設立した。今後のアジア大洋州へのビジネス展開の足掛かりおよびハブとする目標を抱く。

同社の日本拠点設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)では、コンサルテーションの提供(登記、税務、労務)、補助金・インセンティブ情報の提供、サービスプロバイダー(不動産)の紹介を行った。

左:CELLINK製バイオ3DプリンターBIO X、右:アルギン酸ベースのバイオインクCELLINK

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