更新情報ノイズ遮断技術を開発するカナダ企業Zerosound Systems
（ゼロサウンドシステムズ）が横浜に株式会社を設立

2018年5月に設立されたカナダ・カルガリーのZerosound Systems Inc.は、ヘッドフォンやイヤホンなどこれまで狭い範囲にしか対応できていなかったノイズ遮断技術を拡張させ、広範な範囲で騒音公害を低減させる技術を開発したスタートアップ企業。

従来のアクティブノイズキャンセレーション(ANC)技術に、IoTにより集めた音の周波数をビッグデータとして3次元で動的に解析し、独自のアルゴリズムを用いて創造した音波で相殺することにより、騒音という環境問題を解決する革新的技術を開発した。

同社の開発センサーと独自のソフトアルゴリズムが、サイズや材質などの調整可能な特殊ハードウエアに結び付くことで、騒音が劇的に軽減される。具体的には、ホテルや病院の壁の遮音材、高速道路や線路の防音壁などへの活用が見込まれる。一般的な防音工事における「遮音」に費やされる設計・施行の費用・期間を低減・短縮できる可能性がある。

日本のパートナー企業候補との商談進捗を受け、製品開発および新規顧客発掘のため、2019年5月に神奈川県横浜市内に、同社初の海外拠点となる「Zerosound Asia 株式会社」を設立した。2019年度の神奈川県「外国企業立上げ支援事業」による助成が決め手となった。

同社の日本拠点設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター（IBSCかながわ）は、地方自治体（神奈川県）の紹介、インセンティブ情報の提供を行った。