更新情報モバイルバンキングサービスを提供する英国のRevolutが東京に株式会社を設立

2019年03月28日

Revolut Ltd.は2015年創業の英国のフィンテック企業で、海外送金、外貨両替、VISAデビットカードでのキャッシュレス決済などのモバイルアプリケーション・サービスを提供している。利用者はダウンロードしたアプリ上で複数の通貨を管理できる口座を開設し、月額5,000ポンドまでの国内外への送金とカード利用を手数料無料で行うことができる。また、150の通貨を従来型銀行の対顧客相場より安価な銀行間取引為替価格で両替することが可能。さらに、アプリ上の口座と連動するデビットカードを使って、実店舗での買い物や電子商取引時にキャッシュレス決済をしたり、ATMで現金を引き出したりできる。

同社は2018年4月にはユニコーン企業（※）に成長。海外への出張や旅行の際、手数料がかからずに両替できることから評判となり、利用者は400万人を超えた。
（※）未上場かつ時価評価額10億ドル以上の設立10年以内のスタートアップ。

日本でサービスを展開するため、2017年12月に東京都にREVOLUT TECHNOLOGIES JAPAN株式会社を設立した。同社は2018年10月、自社アプリのプレミアム会員（有料）向けに、損害保険ジャパン日本興亜株式会社の海外旅行保険サービスの提供開始を決定した。欧州では法人向け口座や仮想通貨のサービスも提供しているが、日本では海外送金、外貨両替、キャッシュレス決済サービスを提供する予定で、2019年上半期に日本向けにアプリの提供を開始する。

同社の日本拠点設立に当たり、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター（IBSC）は、コンサルテーション（登記、ビザ取得、税務、労務）、情報提供（市場）を行った。