更新情報シンガポールのフィンテック企業Coolpayが東京に株式会社を設立

2018年08月02日

シンガポールに本社を構えるCoolpay Pte. Ltd.外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、2014年にスタンダードチャータード銀行の元最高執行責任者(COO)が創業したフィンテック企業。同社が開発した「Touché」は、オフライン店舗(小売店、ホテル、レストランなど)に向けたソリューションで、既存顧客のリテンション(維持)率・リピート率向上のため、顧客自身と顧客の購買行動を把握することが可能なツールである。また、特別な顧客体験を提供するだけでなく、今あるクレジットカード端末に取って代わるソフトウェア/ハードウェアである。

Touchéのソリューションは、導入企業の既存システムと連携し、そのデータを活用する事により、他とは違った顧客体験の提供が可能となる。Touchéは磁気ストライプ・ICチップリーダーと指紋のスキャナーを持ち、通常のクレジットカードに加えて指紋認証による決済を行うことができる。また上記に加え、QRコード、仮想通貨をユーザーのオンラインウォレットに登録し、指紋による識別と認証を行うことも可能となる。

Touchéのロゴ


Touchéは単なる決済端末ではなく、Touchéを通して顧客のロイヤリティを向上することが可能である。メンバーシップポイントによる支払いやクーポンによる割引を決済時に自動的に適用することができ、これらをクレジットカード、ポイントカード、スマートフォンを出さなくても利用できる。また、TouchéはAIを使った予測機能や顧客の購買履歴分析を用いたターゲット・マーケティング機能も併せて提供しており、リテンション(既存顧客の維持)率・リピート率を高める上で有効となっている。

また、リリース予定の新たなバージョンでは、非接触型決済機能(NFC)と指紋認証に加えてセカンドキーとして顔認証機能を搭載している。

Touchéの大きな特徴の一つとして、一度登録を行えば、Touché導入店舗ならば世界中どこでも指紋決済とそのベネフィットを享受することが挙げられる。

CoolpayはまたR&Dを担当するスペイン・バルセロナにもオフィスを構えていたが、2017年10月にCoolpay Japan株式会社を設立し、日本のクレジットカード会社や日系銀行と共に新規事業の展開を行っている。日本の政府・公官庁は生体認証に関する理解が深く、自治体や金融機関、企業で生体認証の導入が進んでいること、また世界でも有数の経済規模を持つ豊かな国であり、かつ2020年のオリンピック・パラリンピックの開催があることが日本市場を重視する大きな理由となっている。

同社の日本拠点設立に際し、ジェトロ対日投資・ビジネスサポートセンター(IBSC)は、テンポラリーオフィスの貸与、市場情報の提供、補助金情報の提供、サービスプロバイダ(行政書士、司法書士、税理士)の紹介等の支援を提供した。

Touchéのソリューションイメージ

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