ビジネス短信は70カ所を超えるジェトロ海外事務所の駐在員から送られる国際ビジネス関連ニュースです。
過去記事一覧
ジェトロ・メンバーズ向け
その他コンテンツ
国・地域別記事一覧
テーマ別記事一覧
産業別記事一覧
インベスト・バンクーバーが東京で投資セミナーを初開催、日本企業に協業機会を紹介
(カナダ、日本)
調査部米州課
2026年11月06日
カナダ西部ブリティッシュ・コロンビア(BC)州メトロバンクーバー地域(バンクーバー市と周辺自治体からなる行政区)の公的経済開発団体インベスト・バンクーバーは10月26日、東京都内で投資セミナーを開催した。日本企業の関係者約50人が参加した。BC州貿易投資庁の協力の下、日本企業と同地域の企業、教育・研究機関、業界団体などとの交流や、投資・事業提携の促進を目的として開催された。
インベスト・バンクーバーは、メトロバンクーバー地域への企業誘致を担う機関で、関係機関とのネットワークの構築支援や、現地の知見を生かした助言などを行っている。同地域は、カナダ西海岸のビジネス拠点として、港湾・空港を通じた国際市場へのアクセス、高度人材の集積、多文化・多言語の労働力などを投資先としての強みとする。
在日カナダ大使館で開催されたセミナー(ジェトロ撮影)
関係者によれば、インベスト・バンクーバーがメトロバンクーバー地域に焦点をあてたセミナーを日本で開催するのは今回が初めてだ。BC州は2023年から毎年、韓国に企業訪問団を派遣する「BCウィーク」を実施しており、2026年度の訪韓前に同セミナーを開催した。
インベスト・バンクーバーとBC貿易投資庁による開会あいさつでは、バンクーバーがアジア太平洋地域の玄関口として北米市場に直結していることや、同地域への日本企業の進出が相次いでいることが紹介された。
バンクーバーに拠点を置くシンクタンク、カナダ・アジア太平洋財団は講演で、2026年3月に締結された日本・カナダ包括的戦略的パートナーシップ(2026年3月10日記事参照)や、三菱商事などによるLNGカナダへの追加投資(2026年9月30日記事参照)を挙げ、カナダやメトロバンクーバーのビジネス環境に追い風が吹いていると説明した。また、同財団がカナダ人を対象に、アジア各国に対する経済・政治面での友好度を尋ねた調査で日本が首位だったことを紹介しつつ、両国間の地政学的な信頼関係を基盤として、協力が一層深まることに期待を示した。
人材育成や研究成果の事業化、企業との連携については、主要研究・高等教育機関であるブリティッシュ・コロンビア工科大学(BCIT)とサイモンフレーザー大学(SFU)が、それぞれの取り組みを事例とともに紹介した。産業別では、ライフサイエンス産業団体「ライフサイエンスBC」、デジタルメディア産業団体「DigiBC」、気候テクノロジー分野の支援団体「クライメイト・ドア」の担当者が、それぞれの産業のメトロバンクーバー地域ならではの強みや協業の可能性を説明した。
このほか、バンクーバー空港管理局は、アジアと北米を結ぶ航空・貿易拠点としてのメトロバンクーバー地域の役割を説明した。また、EYグループの法務部門であるEY弁護士法人は、同地域への事業展開に当たっての移民制度や人材移動について紹介した。セミナー終了後にはネットワーキング・レセプションが行われ、参加者は交流を深めた。
(木村勇翔)
(カナダ、日本)
ビジネス短信 05018a2496de2eb5





閉じる