コートジボワールで第1回「アフリカ・スペースエキスポ」開催
(コートジボワール)
アビジャン発
2026年10月07日
第1回「アフリカ・スペースエキスポ(ASPEX)」が9月24日から26日、コートジボワールのアビジャンで開催された。同イベントは、アフリカ連合(AU)とコートジボワール政府が共同イニシアチブとして推進する宇宙産業博覧会であり、アフリカ地域のニーズに応える宇宙エコシステムの構築を目指している(2026年6月5日記事参照)。初開催である今回は、各国の政府代表や宇宙機関関係者、企業、研究者、投資家、テクノロジー系スタートアップ企業の代表者などが参加した。
同イベント開催にあたり、ママドゥ・トゥーレ青年支援・職業統合・市民奉仕相が出席し、宇宙技術の戦略的重要性を強調し、衛星データは農業や土地利用計画、運輸、国境・海上監視、災害管理などの公共政策に活用できるとの見解を示した。また、宇宙政策は国家開発計画の優先事項と直接結び付いていると指摘した上で、安全保障、農業、インフラ、民間投資、人材育成の各分野で、宇宙技術がもたらす機会を活用すべきであると述べた。
今回の名誉招待国である米国からは、ジュナイド・ムニール駐コートジボワール臨時代理大使が出席し、宇宙分野はアフリカ大陸が直面する課題解決の具体的な手段であると同時に、米国企業に新たなビジネス機会をもたらすものだと述べた(9月25日付「コートジボワール通信社」)。
コートジボワール宇宙庁(ASCI)のティディアン・ワタラ長官は、同イベント開催中に250件を超える個別商談が行われたことを高く評価し、これらの商談が新たなパートナーシップの機会を生み出したと述べた(9月27日付「コートジボワール通信社」)。また、コートジボワール政府は9月24日、米国航空宇宙局(NASA)と米国国務省が主導するアルテミス合意に署名し、他の国々と連携し、宇宙探査を平和的かつ透明性のある責任ある方法で行うことを約束した。
アフリカ地域では、宇宙技術の活用に向けた機運が高まっている。2025年4月には、AUの長期的な開発ビジョン「アジェンダ2063」に基づき、アフリカ宇宙庁(AfSA)がエジプトのカイロで発足した。同年6月にはASCIが設立されたほか、2025年8月に第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の併催事業として横浜で開催された「TICAD Business Expo & Conference (TBEC)」においても、宇宙関連セッションが複数開催された(2025年8月25日記事参照)。
(長屋幸一郎、橘欣子)
(コートジボワール)
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