ダイソー・ブラジルが日本産米を販売開始

(ブラジル、日本)

サンパウロ発

2026年10月08日

ダイソー・ブラジルは2026年9月下旬から、日本産米の販売を開始した。同社では今後、順次、ブラジル全土の同社店舗で販売を拡大していく予定としており、これまでサンパウロ周辺のレストランならびに一部小売店などに限られていた日本産米の販売が、全国の主要都市の一般消費者にまで広がることが期待される。

ブラジルでは近年、日本食ブームの高まりを受け、日本産食品への関心が高まっている。こうした需要拡大に加え、2025年6月のブラジル向け日本産精米の検疫条件緩和(注)により、日本産米の輸出ハードルが低下し、同年には日本産米が初めてブラジルに輸入された(2026年2月17日記事参照)。市場アクセス改善を背景に流通が増え、ダイソー・ブラジルなどの小売店においても販売が開始されるなど、販路拡大の動きがみられている。

同社はこれまでも、日本産の菓子、食品、調味料や、進出日系企業が製造する日本食の販売を行っており、日本の食品をブラジルの一般消費者につなぐ重要な役割を果たしてきた。コメについても、これまで進出日系企業などが生産するコメを販売してきたが、今回初めて日本産米の取り扱いを開始した。販売商品は山形県産の「はえぬき」で、価格は5キロで129.99レアル(約4,030円、1レアル=約31円)。自社で輸入から販売まで一貫して手掛ける。同社はブラジル国内に185店舗(2026年2月末時点)を展開しており、店舗を持つサンパウロやリオデジャネイロ、ブラジリアなどの主要都市を含む全国規模での販売が期待される。

一方で、ブラジルにおける日本産米の普及・定着に向けた課題も残る。日本産米は現地で流通するコメと比較して高価格帯に位置付けられるため、食味の違いを一般消費者に理解してもらうことが重要となる。また、日本産米になじみのない消費者も多く、炊き方や食べ方を含めた情報発信も求められる。ジェトロでも、日本産米の販売に取り組む事業者と連携して、試食、セミナー、SNS発信などのプロモーション活動を進めており、ブラジルにおける日本産米の普及、定着が期待される(2025年10月28日記事参照)。

(注)2025年6月、日本の農林水産省はブラジルの植物検疫当局との間で、同国向け日本産精米の植物検疫条件に関する協議を行ってきた結果、これまでブラジル側から求められていた輸出前の燻蒸(くんじょう)が不要となったことを公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

(井上徹哉)

(ブラジル、日本)

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