メキシコのエブラル経済相、G20貿易相会合の結果を報告

(メキシコ)

メキシコ発

2026年10月05日

メキシコ経済省は、マルセロ・エブラル経済相が9月30日から10月1日にかけて米国のミルウォーキーで行われたG20貿易相会合に出席したことをプレスリリースで報告した。

エブラル経済相は、食料貿易の武器化への対策、強制労働の撲滅および過剰生産能力・過剰生産に関する会合に出席した。G20の枠組み内で開催された「鉄鋼の過剰生産能力に関するグローバル・フォーラム」では、メキシコが輸入品の自動分析を通じて、鉄鋼貿易における透明性とトレーサビリティーを強化した(注)と報告した。また、「メキシコの鉄鋼産業は、補助金を一切受けておらず、汚染物質の排出量も少ない。異なる基準で操業し、不公正な慣行を行う他国の鉄鋼産業に対して、公平な条件で競争できていない」と述べた。同フォーラムでは「鉄鋼の過剰生産能力問題に対処するための共同行動に関する包括的枠組み」が採択され、同枠組みにトレーサビリティー強化と迂回貿易の監視強化が盛り込まれたとした。エブラル経済相は、「鉄鋼の原産地や製造場所、正確な生産地を特定できない場合、適切な対応を取ることもできず、鉄鋼の価格も非常に低い価格で市場に流入することになる」と主張した。さらに、「メキシコの取り組みは、他国の過剰生産能力がメキシコ市場や北米市場に影響を及ぼす可能性を抑制・低減することだ」と強調した。

日本の経済産業省の発表によると、同フォーラムに参加した宮本周司経済産業副大臣は、日本も近年、鉄鋼製品に対するアンチ・ダンピング措置の活用を本格化させていることを共有し、WTOや自由貿易協定(FTA)などの国際ルールに整合していることを前提に、鉄鋼過剰供給問題に対して、メンバー国が協調して取り組んでいくことが重要である旨を発言した。

(注)鉄鋼貿易における透明性とトレーサビリティーを強化する規制については、2026年3月18日付地域・分析レポートの「改正経緯と国内外の交渉過程 輸入自動通知を解説(メキシコ)(1)」と「改正内容と実務の注意点 輸入自動通知を解説(メキシコ)(2)」を参照。

(阿部眞弘)

(メキシコ)

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