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西シドニー国際空港、旅客便就航で本格始動
(オーストラリア)
シドニー発
2026年10月30日
シドニー西部の西シドニー国際空港(Western Sydney International Airport:WSI)で10月25日、初の旅客便となるジェットスターのゴールドコースト行きが就航した。貨物事業は既に7月から24時間体制で開始していた(2026年7月28日記事参照)。同空港では、旅客便の就航により離着陸時間の制限がなくなることから、航空各社による運航効率の向上やスケジュールの柔軟化が期待されている。
アンソニー・アルバニージー首相は開港式典で、1985年5月の空港候補案発表からの41年5カ月を振り返り、時間は要したものの、辛抱強く進められてきた取り組みが報われたと述べた。その上で、WSIは西シドニー地区のみならずシドニーの経済発展において、中心的役割を担うと強調した。
今後はジェットスターが、ゴールドコーストに加え、メルボルン、ブリスベン線を運航する。国際線としては、ニュージーランド航空のオークランド発便が26日に到着し、週3往復の運航を開始した。また、11月にはシンガポール航空が就航する予定だ。さらに、2027年以降、ベトジェット航空、フィジー航空、カンタス航空が順次運航を開始する計画になっている。また、直近では、カタール航空が2027年12月からの就航を発表した。
WSIでは、オーストラリアで初めて入国・税関・検疫の電子申告システムを導入した。これまで入国時の申告は紙での提出に限られていたが、WSI到着便の利用者は到着72時間前からオンラインで手続きできる。今後は他の空港や港への展開が予定されている。
空港へのアクセスについては、7月から運行している公共バス5線に加え、St.Mary駅(空港北側約15キロ)と空港を結ぶ無料シャトルバスが早朝から深夜まで30分間隔で運行している。また、St.Mary駅を起点とする地下鉄の建設も進められているが、開業時期などの詳細は明らかになっていない。さらに、有料バスのスーパーシャトルWSIが、パラマタ(シドニー西部)、市内中心部、シドニー空港方面を結んでいる。このほか、空港には約6,000台分の駐車場と電気自動車向け充電施設が整備されている。
今後、空港内の飲食・商業施設や各種サービスに加え、路線網の拡大や公共交通アクセスといった周辺インフラの整備が進むことで空港を中心とする地域(エアロトロポリス)開発の進展が注目される(2025年12月4日記事参照)。
(中村奈々子)
(オーストラリア)
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