サウジアラビアEVブランドのCEER、旗艦モデル車の設計・開発・生産を発表
(サウジアラビア、湾岸協力会議(GCC))
リヤド発
2026年09月25日
サウジアラビア初の電気自動車(EV)ブランドCEER
(2022年11月7日記事参照)は9月21日、同国初の旗艦モデルのEV「エクソボット(EXOBOT)」のセダンとスポーツ用多目的車(SUV)を発表した。両モデルは、同国内において設計、開発、生産される。今回の発表は、自動車産業を経済多角化の柱の1つとして育成する同国の取り組みを象徴するものだ (2026年7月1日付地域・分析レポート参照)。
EXOBOTは、容量112キロワット時(kWh)バッテリーと800ボルトの高電圧システムを採用し、航続距離はセダンが最大670キロメートル、SUVが最大560キロメートルを見込む(NEDC基準、注)。初期モデルは、3モーター四輪駆動システムにより最高出力850馬力を発揮し、10%から80%までの急速充電を30分未満で行うことが可能だという。両モデルは、同社が今後5年間で展開を予定する7車種のラインアップの第1弾で、中型車やコンパクトカーを含む多様なモデルを順次投入する計画だ。
サウジアラビア公共投資基金(PIF)理事長を務めるムハンマド・ビン・サルマン皇太子兼首相は「CEER初の車両投入は、持続可能で繁栄する産業エコシステムの構築に向けた同国の前進を示す新たな一歩である。また、投資誘致や人材育成、民間部門の役割拡大を通じ、自動車産業を経済成長の重要な原動力へと押し上げる」と述べた。
EXOBOTは、サウジアラビアの自然や文化、国家ビジョンから着想を得たデザインを採用。生産は、キング・アブドゥッラー経済都市(KAEC)のCEER Manufacturing Complex(CMC)で行われる。CEERのジェームズ・デルーカ最高経営責任者(CEO)は、リヤドを拠点とする経済メディア「アッシャルク・ブルームバーグ(Asharq Bloomberg)」(9月22日付)に対し、2027年から2030年にかけて追加モデルを投入する計画を明らかにした。また、2027年1月中旬までに量産体制を開始し、まず国内市場に注力した後、2028年に湾岸協力会議(GCC)加盟国へ進出し、その後は中東各国市場へ展開する方針を示した。
なお、9月23日時点で、EXOBOTの販売価格や発売時期、受注開始時期は公表されていない。
(注)NEDC(New European Driving Cycle)は、自動車の燃費や排出ガス、EVの電力消費量や航続距離を測定するEUの試験基準。
(林憲忠)
(サウジアラビア、湾岸協力会議(GCC))
ビジネス短信 c6f82d5829474f72





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