サウジアラビア初のEVブランド立ち上げを発表

(サウジアラビア、台湾)

リヤド発

2022年11月07日

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は11月3日、同国初の電気自動車(EV)ブランド「Ceer」の立ち上げを発表した〔11月3日付サウジアラビア国営通信(SPA)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。同ブランドは、サウジアラビア国内および中東・北アフリカ地域の消費者向けに、セダンやスポーツ用多目的車(SUV)の車両を設計・製造・販売を行う。販売は2025年を予定している。

Ceerは、サウジアラビア公的投資基金(PIF)と台湾のフォックスコン・テクノロジー・グループの鴻海精密工業との合弁企業で、ドイツ自動車大手BMWから車両開発における部品技術のライセンス供与を受ける。鴻海精密工業は、車両の電子アーキテクチャ、車載インフォテインメントシステム、車載用コネクティビティー、自動運転技術などの製品開発を担うとしている。

ムハンマド皇太子はCeerの設立に関し、「サウジアラビアは、新しい自動車ブランドを構築するだけでなく、新しい産業とエコシステムに取り組むことで、国内外の投資を呼び込み、人材雇用の機会を提供し、ビジョン2030に沿った経済成長を推進する」と述べている。同社の設立により、1億5,000万ドル以上の対内直接投資を誘致し、最大3万人の直接・間接雇用を創出することが期待される。

鴻海精密工業の劉揚偉董事長は「われわれは電気自動車のメインストリームを作りたい。それこそがCeerがサウジアラビアとより広い地域で達成しようとしていることだ」とコメントした。同本社は、EV 2車種とソフトウエアプラットフォーム立ち上げを発表したばかりだ(2022年10月24日記事参照)。

サウジアラビアは、炭素排出量を60%以上削減することを含む「ビジョン2030」の目標達成に向け、電気自動車の企業誘致・生産に取り組んでいる。2022年2月には、米国の新興電気自動車メーカーのルシード・モータースが、西部のアブドゥッラー国王経済都市(KAEC)に工場を設立して年間15万台規模のEV車の生産を行うことを発表している(2022年5月27日記事参照)。

(林憲忠)

(サウジアラビア、台湾)

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