メクレンブルク・フォアポンメルン州議会選挙、AfDが初の第1党に、CDUは議席を失う歴史的敗北

(ドイツ)

ベルリン発

2026年09月24日

ドイツの首都ベルリン州(2026年9月24日記事参照)と北東部メクレンブルク・フォアポンメルン州で9月20日、州議会選挙が実施された。このうちメクレンブルク・フォアポンメルン州議会選挙では、ドイツのための選択肢(AfD)が初めて第1党となった。一方、社会民主党(SPD)は1998年以降維持してきた第1党の座を失った。キリスト教民主同盟(CDU)は議席獲得に必要な5%を下回り、州議会の議席を失う歴史的敗北を喫した。

9月21日時点の同州選挙管理委員会公表の暫定結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(ドイツ語) によると、比例代表票(第2票:Zweitstimme、注1)の得票率は、AfDが38.2%(前回2021年選挙の得票率比で21.5ポイント増)となり第1党に躍進した。SPDは35.5%(同4.1ポイント減)で第2党、左翼党は6.5%(同3.4ポイント減)、緑の党は5.7%(同0.6ポイント減)だった。CDUは4.9%(同8.4ポイント減)、ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)は4.8%(2024年1月に創設されたため前回選挙では実績なし)にとどまり、いずれも議席配分の対象となる5%条項(注2)を下回った。投票率は78.1%と前回選挙の70.8%を上回った。

州議会71議席の議席配分は、AfDが32議席、SPDが29議席、左翼党、および緑の党がそれぞれ5議席となる見通し。

地元公共放送の北ドイツ放送(NDR)は、AfDが固定的な支持基盤を形成しつつあると分析。ただしSPDは、現職のマヌエラ・シュベーシッヒ州首相への支持により選挙戦終盤にAfDとの差を縮め、1998年以来初めて第1党の座を失いながらも、ザクセン・アンハルト州のCDU(2026年9月10日記事参照)のような大幅な失速には至らなかったと評した。

一方、CDUが州議会で議席を失うのは初めてであり、CDUのフリードリヒ・メルツ連邦首相は選挙直後の9月20日夜の演説で、同州の選挙結果について「惨事」と評した。また、SPDとAfDの対立激化の中でCDUが埋没したとの認識を示した。

選挙後の焦点は連立協議に移る。SPD、左翼党、緑の党の3党で39議席となり、過半数(36議席)を確保できることから、NDRなど主要メディアは同3党による連立政権を最有力視している。AfDは最大勢力となったものの、他党が協力を拒否しており、政権入りは難しいとみられている。

(注1)第2票は政党に対して、第1票(Erststimme)は候補者個人に対しての投票。

(注2)(有権者が有する2つの投票権のうち第2票の)得票率が5%未満の政党は、州議会で議席を割り当てられない。

(中山裕貴)

(ドイツ)

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