再生医療分野の海外スタートアップピッチイベント、神戸で開催

(日本、台湾、韓国、米国、フィンランド、オーストラリア)

神戸発

2026年03月31日

ジェトロは321日に神戸で、再生医療分野の海外スタートアップと日本企業との協業・連携や日本市場への参入を推進することを目的に、「JSRM(日本再生医療学会)-ISCT(国際細胞遺伝子治療学会)Joint International Conference on iPSCs 2026」(注)にて、海外スタートアップによるピッチイベント「Regenerative Global Pitch Day」を実施した。

イベントには、台湾、韓国、米国、フィンランド、オーストラリアから11社が参加し、重篤疾患を対象とした幹細胞治療や細胞治療による失明治療など、革新的かつ最先端の技術が発表された。特に台湾では、数年前から、再生医療や遺伝子治療の研究開発を促進する法整備が進められており、研究開発、製造、臨床試験を結ぶ戦略的バリューチェーンの構築が進展している。こうした背景の下、日本企業との協業連携に向けた環境が着実に整いつつある。

写真 海外スタートアップによるピッチの様子(ジェトロ撮影)

海外スタートアップによるピッチの様子(ジェトロ撮影)

参加した日本企業からは、「登壇した海外企業の技術はいずれも非常に関心が高く、今後の協業連携の可能性を視野に、是非コンタクトを取りたい」「日本の投資家として関心をもっており、将来的な投資先として検討し得る企業と出会えた」といった声が寄せられた。また、登壇した海外スタートアップの一部は既に日本の研究施設に拠点を構えており、日本市場への強い関心と期待感が示された。

日本の再生医療市場は、世界有数の成長分野であり、特に京阪神地域は、高い技術力と研究基盤の厚みを生かし、日本の再生医療を牽引する中心地として発展している。ジェトロは、2025年6月にバイオテック・メドテック分野の海外企業5社を京都に(2025年7月10日記事参照)、バイオ・ヘルスケア関連海外企業・団体5社を大阪に招請(しょうへい)したほか(2025年7月4日記事参照)、11月にはオーストラリアのビクトリア州の再生医療関連企業7社・団体を神戸に招聘している(2025年12月8日記事参照)。また、日本市場への参入や日本企業との協業・連携を目指す海外の有望スタートアップを対象に、アクセラレーションプログラム「Japan Entry Acceleration Program(JEAP)」を実施し、日本企業と海外企業との協業機会を提供してきた(2025年10月1日お知らせ参照)。今回のイベントを通じて、ジェトロでは協業による新たな価値創出やエコシステムの発展を一層促進し、再生医療分野における日本の国際的な存在感をさらに高めていくことを目指す。

(注)「JSRM(日本再生医療学会)-ISCT(国際細胞遺伝子治療学会) Joint International Conference on iPSCs 2026」は、JSRMとISCTが共同で2025年度に初めて開催する、iPS細胞を用いた再生医療に特化した国際会議。JSRM年次総会の併催会議として、世界中の研究者や企業などが参加し、臨床・規制・産業の観点から再生医療の課題と可能性についての議論が交わされる。

(高橋美織)

(日本、台湾、韓国、米国、フィンランド、オーストラリア)

ビジネス短信 ac1fbf623e18a227